三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

疲れる一日

 今日は当初からラウンド予定はなく、この日記の話題は昨日のラウンド終わりに阿蘇ハイランドのカート倉庫横に生えている栗の木から落ちていた栗の実を拾った話題にしようと思っていました。
 昨年も何度か栗拾いをしていますが、今年はスタート係の人に尋ねると「少し生育が遅いかも」と言われていて、9月の中旬までは思ったような栗は落ちていなかったのです。


 栗拾いはハイランドの担当者に断って行いますが、毎回快く「どうぞ!」と言われているもので、ゴルフ場開場以前から生えていた栗が年々大きくなり、時期が来て栗の実が落下して拾う者もあまりなく、もったいない気がしていました。


 通路側に栗の実が転がっていれば見つけた人が拾っていきますが、倉庫裏のやや薄暗い中まで入って栗拾いする人は少ないみたいで、今の時期になると痛いイガから出さなくてもはじけて実だけを拾うだけという状態で周囲に転がっているのです。

(持ち帰って水洗いした栗の実。大きなものがゲット出来ました)

(ほんの数分でこれだけの栗の実が集められました)


 今年初になる栗の実は、自宅で栗ご飯にして美味しく頂きます。昨日は途中でラウンドを止めていますが、この栗の実が手に入ったのだから阿蘇まで行った甲斐は十分にありました。

 残った栗の実は渋皮煮にするようで、昨年も同様に作ってもらっていますが、なかなか手間暇かかる工程になるようです。


 さて山形に帰った次姉から、昨日からスマホのMNP番号予約による乗り換えについていろいろSOSの電話があり、長々と話していました。
 当初は、我が家に滞在中に近くのヤマダ電機のショップで乗り換えをする予定でしたが、契約に必要な身分証明書になる運転免許証を持って来ておらず、結果的にはショップ店頭での契約が出来ていませんでした。


 そのため、山形に帰った後は店舗までは自宅から遠いため、便利なネットで契約するように言っていて、簡単にできるものと最初は楽観していました。
 ネットショッピング同様に、プランと機種を選択し、後は身分証明書をネットでアップロードすればよいのですが、一本道の手続きなのになぜか至る所で引っ掛かってしまいます。


 キャリアは楽天モバイルを勧めていますが、それは契約プランが1種類しかなく選択に迷わないことと、あまりギガ数を使わないためほぼ3GB以内の最低料金で済むはずだからです。
 次姉はauと「らくらくホン」を使った契約をしていますが、既に3年を経過しスマホそのものは最初に一括で購入しているのに、それでも3千円近く通信通話料を支払っているのです。


 内容を確認するとたった1GBプランなのに料金が高めな理由は「電話かけ放題プラン」に加入しているためで、年配者には「電話をかける」ことがまだまだ主流だと思わされました。
 そのため楽天モバイルで使えるアプリの電話を使うのであれば、使い放題でも無料になり、毎月3GB以下の使用だと1ケ月1千円程度の料金になることを教え、本人も乗り換えに積極的になっていたのです。
 併せて私や兄たちがiPhoneを使っているのを知り、本人もらくらくホンからiPhoneに替えたいと決めていたのです。
 
 我が家に滞在中は、ゲームの解法を通して「見る」ことと「論理的に思考」することをかなり喧しく教えたつもりでしたが、結局その練習があまり役立っていないことが今回のスマホでの契約申し込みで露呈してしまします。
 本来は、スマホ画面の指示通りに進むと問題なく30分もあれば契約できますが、最初の楽天へのログイン画面から大騒ぎになる有様でした。


 我が家に滞在中に楽天会員登録や楽天カードの申し込みなども済ませ、MNP番号予約の方法と電話番号も教えていたので、後の手続きは簡単だろうと思っていたのが大きな間違いでした。
 無事にMNP予約番号も取り、後は楽天のサイトで手続きするだけでしたが、そこからが苦難の歴史の始まりでした。


 ネットショッピングもこれまでやって来なかった次姉は、まず「カート」に注文の品が入るという概念さえも理解できず、せっかく熊本でしていた準備が全く足りていないことが分かります。
 つまり、1から教えないと分からない赤子状態でしたが、悪いことに兄もそうですが同じ血統なので似ている部分があり、それは説明している傍から勝手に先を突っ走るという部分で、せっかく手続きを一から教えようとしてもさっさと勝手に進んで迷子になることを繰り返すことになりました。


 それでも昨日一日かけて、iPhoneの機種決定までは辿り着き、残るは手続きに関する部分ですが、これは私が最初に練習のためにと選ばせたウェブ上での本人確認がキャパオーバーになってしまったのです。


 私としては画面の指示をよく読んで理解し、その指示通りにすれば簡単だと思っていましたが、「指示を読まない=理解できない」、「勝手に先に進む=迷子になる」ことでエラーが多発してしまいます。


 途中でコールセンターに電話してSOSも出したそうですが、相手も次姉の説明に意味が通じず、延々と話しても結局は最初からやり直しするようにという結論になったようです。
 この辺りも私が次姉の説明を聞いても理解不能な局面が多々あり、本人の勝手な理解での説明では客観的な説明にならないのは明白でした。


 そのため今日は、一から契約をすることから始めようとしましたが、せっかくこちらは電話口で待機しているのに、勝手に画面を先に進めるため私には次姉がどこの状態でどうなっているのかさっぱり分からないため、アドバイスしようにも話が食い違うだけでした。
 最後は強制的に元に戻って今のスマホ画面の内容を伝えてもらい、こちらが「〇へ進む」などの指示を出すまでは勝手に先に進まないことをかなり喧しく注意しました。


 それなのにその約束事をなかなか守ってくれないため、気づいたときは変な画面に変わってしまい、そんな状況で時間ばかりが無駄に過ぎて行くものでした。
 結局、身分証明書をネットでアップロードする過程でスマホの性能によるものなのかフリーズ現象が起こることが分かり、「受取時に確認」方法を選択し直し、配達員に身分証明書を提示することに変更したものの、なぜかこれでも失敗してしまいます。


 次姉に「次のページに進むなにかチェックをいれるようなものはない?」と尋ねても当初は「ない」と返事があり、おかしいなと思っていると電話口から「あっこれか!」と呟き声が聞こえ、私が「あったの?」と尋ねた際には既に次姉はさっさと先に進んでしまう状況でした。
 そのため、「そこをクリックして。どんな画面になった?」と尋ねても次姉は既にクリックしているため話が噛み合わず、私は実際の画面は見れないため余計に混乱してしまいます。


 一歩ずつお互いが確認して先に進むのであれば、そんなに難しい作業とは思えませんが、走りまわる子どものように行き先が読めなくて突っ走る次姉相手に、いちいち「今の画面を読み上げて!」と確認作業まで入ることになり、とうとう丸半日かけても終われせることができませんでした。


 次姉にとっても、面倒なスマホ操作で何度も何度も同じような操作をさせられ、いい加減嫌気がさしたでしょうが、そうしたことを経験しないと身に染みて操作は覚えられないものです。
 現に、最初はプランやスマホ選択までさえ苦労したのに、最後の方ではすんなりそこまでは操作できていたため、年寄りにとって要は何度も失敗して覚えるしかないのがITの世界だということです。


 そうやって失敗を何度も繰り返すと、なんとなく道筋が朧気に分かってくるもので、他の場合の操作においてもそれは同じで、いわゆる「感」が働くようになるのです。
 今は「なぜそんな発想になる?」というような突拍子もないことを言っていますが、それは仕組みを知らないためであり、使い始めると「慣れ」てスムースに操作できるようになるのです。
 今はその生みの苦しみというべきものですが、たったこれだけでもそこまで苦しむのというのが、ITを敬遠してきたツケだというものです。


 私は年寄りこそ、ITに精通しておくべきだという考えで、パソコンさえあれば買い物も自由にできるわけで、いちいち不自由な足を使って外出することも不要で、好きなものを好きな時に購入できるのはネットの強みだからです。
 ただネットの世界には気を付けないといろんな悪者がいて、騙されるかもということは知っていても、どんな騙しの方法があるのか教えたいけどその前の現段階では単に不安を煽るだけになってしまいます。


 今回は本人はたぶん気持ちが切れかけた状態だとは思いますが、思い返せば最初よりも進歩しているのは明白で、そこは誇ってよいのではと思っていて、後はもう少しだけ頑張るのみだということで「ゴールは近い」のです。