神園山荘は居心地よい宿だった
一昨日から今日まで宿泊していた神園山荘は「託麻温泉」と名付けられ、標高183mの神園山の中腹にある温泉ホテルです。
創業は昭和45年とのことなので、既に50年以上も経った老舗温泉旅館になるようです。
私が良く一緒にラウンドする「アプローチの達人」は、30年ほど前に宴会でこのホテルに来たことがあるそうで、その時もやや年季の入った施設だったと言っていました。
ただ、その後に熊本地震の影響を受けて改修などが行われたようで、建物も決して新しくはありませんが、小ぎれいな感じの建物です。
(立ち寄り温泉としても営業しています)
(グーグルマップでは未舗装の駐車場に見えましたが、実際は舗装されていて、広く余裕があります)
(グーグルマップの画像。砂利敷きの駐車場のように見えます)
(斜面に建てられた正面の客室棟は5階建てで、地下1階部分に温泉がありますが、なかなか広い温泉でした)
(既に使われていないようですが、庭にオープンステージがありました。手前はグランドゴルフのコースです)
(バーベキューの設備もありますが、やや雑然とした感があります)
(庭にはリンゴの木がたくさんあり、既に実が色づき始めていました)
(グランドゴルフ場は芝刈りもきちんとされていて、アプローチ練習したいほどです)
(人の背丈以上の大太鼓が1階の廊下に展示してありました)
(客室への廊下の外は、自然がいっぱいです)
泊まった部屋は3階にある10畳のレトロな雰囲気の和室で、廊下との間に風呂とトイレがあって直接は面していないので、隣の部屋などの気配を感じにくいものでした。
別に洋室や和洋室もあるようですが、今回は和室での連泊で、チェックイン時から布団が敷いてあるのも古き良き時代を思い出させてくれます。
(部屋の窓から熊本市東部の街並みと併せ、中央やや左に熊本ICの出口が見えます)
(画面中央奥に金峰山が見えますが、その奥にある雲仙普賢岳は見えません)
1泊2食付きで8千円の補助を差し引いて3,500円の支払い(1人割り増し500円を含む)ですが、阿蘇五岳ホテルも3,400円とほぼ似たような料金になるものの、五岳ホテルは素泊まりなのでお得感は神園山荘の方がずっと高いものです。
料金が料金なので夕食は期待はしていませんでしたが、なかなかの品数で最初に見た際に驚きの声を上げてしまいます。
(メインは牛肉の溶岩焼きで、刺身・天ぷらなど品数に驚いてしまいます)
(肉の量も十分だと感じました)
(こんな感じで、自分で好きなように焼いて食べます)
(みそ汁の器の中にも、魚が一尾入っていました)
(画面左上からカツオのタタキ・天ぷら、下が刺身と盛りだくさんです)
(食後のデザートはシューアイスが出てきました。コーヒーなどはセルフサービスでお代わり自由です)
(こちらは2日目の夕食です。この日はすき焼きがメインでした。左の大きな器の中にはタイの荒炊きが入っていました)
2日目の夕食後に部屋に帰っていたら、遠くからノックの音がして何事かと思い慌てて扉を開けると、係の人が「出そうとしたらもう戻られたようだったのでお持ちしました」と言って、写真のデザートをわざわざ持って来てくれました。
このエクレアは、私は出ることを気づいていなかったので、持って来なくても問題はないのでしょうが、わざわざ3階まで持って来てくれたことに、このホテルの利用者に寄り添った姿勢を感じてしまいます。
先の日記に書いたように、3日目の朝など、通常7時からの朝食を1時間も早めてくれたのも、他の宿泊施設では考えられないことで、客の要望に沿った最大限の気配りを感じたものです。
(2日目の朝ごはんの内容。この日も通常よりも30分早めてくれましたが、時間がないのでサッサと食べました)
(こちらは3日目の朝食です。この後、焼き立てのシシャモが出てきました)
フロントの女性は1日目と2日目が違っていたので、当番制のようですが、朝ごはんの準備をしてくれていた年配の女性は前日もいたので、もしかしたら女将さんなのかもしれません。
だからこそ、1時間も前に朝食を食べても良いと言ってくれたのでしょう。
2日目にフロントの女性に、続けての宿泊が可能か尋ねていますが、このおばちゃんはそれを知っていて、私の要望に沿えなかったことを申し訳なさそうにしていたので、単なる従業人ではないはずです。
老女将自ら早朝の朝ごはんの準備を1人でしていて、だからこそフレキシブルに泊り客の要望に沿えるのかもしれず、まさしく田舎の実家に久しぶりに帰って、老母から歓待されるような懐かしさを覚えるのでしょう。
そんな印象を受けた温泉ホテルですが、また行ってみたいなと思った施設になりました。
最後に温泉のことを書いておきます。温泉の様子を撮影したかったのですが、2日共に利用者がいて内部を撮影できませんでした。
温泉内部はHPに載っている画像を拝借しました。
(画面手前の四角い風呂が電気風呂です。手を入れるとかすかに痺れた感覚になりますが神経痛に効能があると聞き、少し怖かったけど入ってみました)
画面右奥にも寝そべって入れる湯が続いていて、かなり広い温泉になりますが、HPにも収容人数が、男女ともに50人とあり、男湯・女湯共にどちらも同じ広さだと分かります。
画面後方右手には水風呂とサウナもあり、左の窓外には以前は露天風呂らしき跡が見えますが、こちらは残念ながら現在は使われていません。
お湯は、無色透明の単純泉で、画面の右奥からかなりの湯量が流れ出ていて、別に電気風呂にも流れ出す湯の出口があり、豊富な湯量のかけ流しだと分かります。
神園温泉ホテルは、施設そのものは全体的にやや古びていますが、温泉同様に温かな気持ちになれる居心地の良いアットホームな宿だと思いました。