三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

スライスとフックは打点で変わる

 よく一緒にラウンドしている「アプローチの達人」は飛距離は出ないものの、安定したショットとショートゲームで常に72前後のスコアを出す老ゴルファーです。


 その達人も、ドライバーショットが普段の安定したフック球(よく言えばドロー球?)が最近はスライスになることも時々あり、こんなことを言っていました。


 「同じ打ち方をしていても打点が違うとフックもフライスにもなる」という意味で、これには私も同感したところです。
 ヒール寄りに当たればスライス球になり、トゥー寄りでヒットすればフックするのは、クラブの特性から見ても当たり前です。

 上の図はドライバーのフェース面をアバウトに区分けしたものですが、①をスイートスポット(芯)とすると、②と④はフェースの上面であり、③と⑤はフェースの下面になります。


 ドライバーのフェース面には、横方向の丸み(バルジ:bulge)と縦方向の丸み(ロール: roll)があり、これはゴルファーの打点のミスを補正してくれるものです。


 ②に球が当たると、フェースには閉じようとする力が発生しますが、バルジ効果で球には右回転がかかります。
 つまり左へ飛び出そうとする球が右回転で右に曲がり、左へのミスを軽減してくれるのです。
 また球は上へ飛ぼうとしますが、ロール効果でバックスピンはかかりづらく、結果的に高く落ちにくい球になるものです。
 つまり、②に当たると高いスライス球になりやすいもので、芯に近ければ飛距離が出るフェード系の球になるものです。


 ④に当たると、フェースは開く方向に動くため球は右に飛び出しますが、バルジ効果で球には左回転がかかり、上に飛び出すもののロール効果でバックスピンがかからず吹き上がらなくなります。
 芯近くで打てれば、高い弾道だけどいつまで経っても落ちてこないようなドロンとした球になり、一番飛距離が出ることになります。


 ③に当たると②と同様に左に飛び出し、右回転で右に曲がるものの、ロール効果で低く飛び出しスピン量が増えて吹き上がるものです。
 バックスピンで吹き上がれば球は失速してしまうため、この打点が一番飛距離が出ないものです。


 同じように⑤に当たると球は右に出てバルジ効果の左回転で左に曲がりますが、低い球になりロール効果で吹き上がってしまい、これも飛距離が出にくいものの左回転の球はランが出るため③よりも総合的な距離は出るものです。


 つまり同じようなスイングをしていても打点の違いで出る球質は変わるものですが、一般的に初心者は打点がバラバラのため、結果として上下左右に球が散らばることになります。
 練習することである程度の打点の位置が安定してくると、その位置で持ち球がスライサーからフッカーまで変わるもので、持ち球が安定することに繋がります。


 ということは、スイングを変えずに打点さえ変えてやれば、いろんな球筋が打てるというもので、以前のプロはこうしたテクニックで自在に球をコントロールしていましたが、現在はクラブの性能が良くなり、曲げることが難しくなり、素直に飛距離を求める傾向に変わっています。


 昨日の日記に書いた飛距離の出る同伴者2人ですが、それぞれ16番パー4の右ドックでは、ティーショットが右ギリギリの林をかすめて飛んで行ったもので、少し右に飛び出していれば木に当たって林の中という危険も大きかったものです。

(阿蘇ハイランド16番パー4のコース画像。黄は私の弾道で、赤が60歳台の水色が50歳台の方の弾道と結果でした)


 マネジメント的には、左は広いので無理に林すれすれのルートを選ばず、コース中央からスライスでコースなりに曲げたほうが大怪我には繋がらないと私は思っています。
 同伴者の選択はいわばギャンブルショットであり、たまたま昨日は2人共に成功しましたが、他のホールのショットを見ていると左右へのミスショットが時々見られていたので、大叩きと紙一重だったと感じました。


 最近は意欲が上がらないラウンドをしている私が、数少ない意欲が上がるホールが16番と18番で、16番ではコースなりにスライスを打とうとしています。
 以前は、何も考えずにスイングすると勝手にスライス球になっていましたが、最近はそうでないため意識してスライスを打とうと思い、その球筋を打つためにいろいろ工夫する必要があるのです。


 昨日はスライスが曲がりすぎて、右のバンカーインでした。本来はこのバンカー内でも左側(手前)ルートでは、バンカー内で球が跳ねてフェアウェーに出るはずでしたが、ちょうどバンカー内に水か溜まっていてその中で止まってしまっていました。


 結局、バンカー内からセカンドは7鉄でグリーン手前にショートし、グリーンまで5yでピンまで15yのアプローチを失敗し、5mのパーパットもショートするボギーになりましたが、マネジメント自体は悪くなかったと思っています。


 ゴルフは確率のゲームであり、14回のドライバーショットでチャレンジすることはできれば避けたいものです。
 それは13回のナイスショットが、たった1回のミスショットで台無しになるためで、だったらミスが出ても最小限のスコアロスで凌げる方法を見つける必要があり、この16番では中央狙いでスライスを打ち、曲がらなかったら単にセカンドの距離が残るだけというほうが、結果的にスコアはずっと安定するものです。


 もっとも、こんな石橋を叩いて渡るようなゴルフだから、ゴルフが持つギャンブル的な「楽しさ」を忘れてしまうのでしょう。

(ホテルの部屋は5階ですが、窓の外はスペースがあり、遠くに小岱山が見えます。山の左端西側に九州ゴルフ倶楽部小岱山コースがあるはずです)


 今日は、昼過ぎから玉名温泉の「司ロイヤルホテル」に来ていて、これは玉名市の宿泊補助のクーポンが当たったため、それを利用しているからです。
 もっとも昨年に実施されたキャンペーンは千円で5千円分の宿泊券が購入できたものですが、今回は2千円で4千円分のクーポンになり、かなりお得感は減っています。


 夕食と朝食付きだし、温泉にも入れるため、今日もゆっくり師走の夜を過ごしたいと思っています。


 玉名周辺はゴルフ場が5つほどありますが、以前は玉名市の職場に勤めていた関係上、全てのゴルフ場でラウンド経験があるものの、最近は料金が高めなのでとんとご無沙汰になっています。


 ちなみに司ロイヤルホテルは「司グループ」なので、近くに「司ロイヤルゴルフクラブ」や「司菊水ゴルフクラブ」もありますが、一般的には我が家の近所にもある「つかさパチンコ」チェーンでお馴染みの玉名の企業です。
 ホテル隣には「司ボウル玉名」もあるし、立ち寄り湯の「玉名つかさの湯」もあり、熊本人にはテレビCMでお馴染みになっています。