三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

こんなもので人気回復に繋がるの?

阿蘇大津GCの階下のロッカー室に降りる階段の途中に、こんなポスターが貼ってあります。

読んでみると「ソフトゴルフ」というイベントのようで、4月15日に県北の玉名カントリーで開催されるという告知でした。


その「ソフトゴルフ」ですが、参加費1人1,500円で2人で参加し、1人がティーショットした後は別の1人が「アンダースロー」で球を投げ、それを交互に繰り返しながらグリーンオン後は、2人でやはり交互にパターを使ってカップインを目指すというものです。


つまり、ゴルファーとゴルフの経験がないペアでも参加できることがミソで、仲の良い友達同士、夫婦、恋人同士などゴルフ経験者とゴルフ未経験者とが一緒に楽しむためのイベントになります。


一般的に、アマチュアゴルファーはゴルファー同士でラウンドすることになり、ほぼ終日をゴルフに費やすことになるため、例えばゴルフをしない連れ合いなどに取ってみれば、「私を置き去りにして、自分だけ楽しむなんて!」とゴルフが喧嘩のタネになることも大いに予想されます。


その非難されるゴルファー側も、なんとなく後ろめたい気分で「付き合いだから」などと言い訳をして家を出てくることになりがちですが、「ゴルフウィドウ(golf widow):ゴルフ未亡人」という言葉もあるくらい、ゴルフは家庭平和を乱す元凶の一つになっているのです。


英国の政治家であるロイド・ジョージも「ハンディ30の人は、ゴルフを疎かにする。ハンディ20の人は、家庭を疎かにする。ハンディ10の人は、仕事を疎かにする。ハンディ5以下の人は全てを疎かにする。」と言っているくらいで、ゴルフが一番楽しいと思える100前後のアベレージゴルファーにとっては、家庭を顧みらないことに陥ってしまいがちです。


つまり、ゴルフをやっていない人から見るとゴルフなんて何であるのという恨みの対象になりがちなのです。


そういったゴルフをしない人を巻き込んで、ひいてはゴルフに興味を持たせ、ゴルファー人口の回復を狙う施策としての取り組みの一つが「ソフトゴルフ」なのでしょう。


「手で投げる人」という役割だったら、ゴルフ未経験者でも十分プレーできますが、果たしてそれで楽しめるのかというと、私には若干疑問なところです。


例えば親子連れだったら良いのかもしれませんが、実施日が月曜日だとそれも無理であり、ゴルフ場のかきいれ時の土日を避けたところに、その程度の感覚では失敗するのでは?と思うのは、私だけでしょうか?


もちろん小学生や中学生でゴルフを経験している子も多いのですが、未経験者をゴルフに振り向かせるためのイベントなので、より裾野を広げるためには、危険防止対策を十分考えたうえで、土日に全てをこのイベントに当てるくらいの英断が必要です。


しかし、メンバーシップのゴルフ場が多いという現状から、メンバーのプレーを制限してまでこうしたイベントを土日に行うゴルフ場は、まず期待はできないのですが、結果的にそうした制約がゴルファー人口の減少に繋がり、自らの産業の衰退に繋がっているのです。


私の意見を書くなら、メンバー制のゴルフ場であっても、週1回は男性にプレーさせない入場そのものを断る「女性デー」を設けてみればいいのではと思っています。


ゴルフは男女それぞれに楽しめますが、どうしても飛距離の差で女性は男性ゴルファーの中でプレーすることには、なんとなく引け目を感じてしまうものです。
つまり「迷惑をかけてしまう」という意識ですが、実際はそうでなく男性側に迷惑をかける輩が圧倒的に多いのですが、このようなことからも男性と女性が「対等の立場」でゴルフを楽しんでいる現状にはないように思えます。


1人予約で「女性1人目無料」プランの2人目以降に積極的に入っているスケベ親父も多く、こうした傾向からも男女が「一ゴルファー同士」として向き合っておらず、女性ゴルファーを下に見たがるのか、余計なアドバイスをしたがるお節介爺さんが多く存在する証しなのです。


昨今は女性ゴルファーの数も多くなり、レディース大会にはたくさんの参加者がいるようです。
だったら、特定の曜日をレディースディーにして、その日は男性ゴルファーはゴルフ場に足を踏み入れられず、女性だけでのラウンドを楽しめるようなイベントをしてみてはいかがでしょうか?


ゴルファー人口の男女差は圧倒的に男性優位であり、そのためにゴルフ場の施設も最近は解消されつつありますが、やはり男性優位なのです。
レディースデー設定になれば、男性用の広いお風呂を使えたり、ティーエリアも「赤」ティーだけでなく、遠慮せずに「白」や「青」を使っても構わないようにすれば、そのゴルファーの意欲に応じたプレー選択が可能です。


世の中は、ほぼ半分は女性が占めているわけで、これまで男性をターゲットにしてきたゴルフ場ですが、高齢化した男性ゴルファーに期待するより、新しい若い世代とともに、未発掘な女性層を掘り起こしたほうが、若年層を長い時間をかけて育成するよりずっと即効性があるはずです。


マスコミなどでもLPGAの試合が注目され、ファッション性の高いウェアなどをプロが着用していることからも、女性がゴルフに注目する環境は整っているのだから、男性から女性へとシフト替えする考えがあっても良いのではと思います。


個人的な考えですが、職業を持っている女性は休日にラウンドしてもらう環境作りをすることに並行して、専業主婦を平日の昼間に取り込むことが優先すべき課題だと思っています。


ラウンドはハーフだけでも可能にし、スルー4時間弱もしくはハーフ2時間弱で、時間短縮を図り、ラウンド終了後はお茶の時間をとって楽しく仲間と談笑し、子どもが学校から帰ってくる時間には家に戻れるような時間設定があればよいのにと思っています。


ラウンドフィーも、レディースデーはお得な料金設定にすれば、主婦に大きな負担を強いるのは避けられそうです。


こうした施策は、短期的に見れば収益の減少になると思われそうですが、長期的に見れば女性ゴルファーの数を増やし、結果的には来場者数の回復に繋がるはずです。


男性がゴルフにハマるように、女性もゴルフにハマることは当然考えられますし、実際にゴルフ大好きな女性は多いのです。
そんな女性がゴルフ経験の少ない知人を1人・2人と連れてこれるような環境を作ってやれば、男性以上の数の女性ゴルファーを作ることも予想されます。


なにしろ性別や年齢に関係なくプレーできるのがゴルフの魅力であり、プロと同じフィールドでいっしょに楽しめるスポーツはゴルフ以外になく、誰でもが虜になるのがゴルフなのです。
潜在的なゴルファー人口がもっといるはずの女性層を取り込むのが、ゴルフの復権への最重要課題であり、それはとりもなおさずゴルフ界の繁栄に繋がり、結果的に男性ゴルファーの利益にもなるのです。


「ソフトゴルフ」のポスターを見て、私の勝手な妄想を今日は記事にしてみました。