三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

今日は雨でお休み

今日も朝から岩見沢は雨模様です。

夕方から札幌に出て、久留米から来る元ゴルフ友と飲みに行きますが、それまではゆっくり室内で過ごしています。


昨晩、サッカーのW杯予選の最終試合があり、日本はポーランドに0-1で敗退しましたが、同時刻に別会場で対戦していたセネガルが0-1でコロンビアに敗退したため、反則数によるポイントという聞きなれない順位付けで日本がわずかに上回り、決勝トーナメント進出を果たしました。


この試合、勝つか引き分ければ文句なく決勝トーナメント進出という条件でしたが、後半にセットプレーで日本が失点して、一転して決勝トーナメント進出が厳しくなりました。


同時間帯のセネガル対コロンビア戦がそれまで0-0だったのです。もし、セネガルとコロンビアが日本の1点ビハインドをベースに、そのまま引き分けを意図する試合運びをしていたら、セネガルもコロンビアも決勝トーナメント進出が約束されていたのです。


4チームによる予選は、最終戦を前にすでに2敗のポーランドが予選敗退が決まっていましたが、日本とセネガルは引き分け以上で決勝進出が決まり、コロンビアは日本が負ける場合のみ引き分け以上で決勝トーナメント進出の望みがあるという状況でした。


日本が敗退し、セネガルも敗退してしまえばコロンビアが1位になり、2位争いは得失点などの条件による順位になりますが、それぞれ1点差の敗退だとすると、全ての条件が同一になり、それまでの警告の数によるポイントにより順位が決定されることになっていました。


つまり、日本とセネガルが1点差で負ければ、試合中のイエローカードやレッドカードが命取りになるという綱渡り的な状況だったのです。


幸いだったのが3チームの中で唯一、コロンビアだけが決勝トーナメント進出が日本の敗戦前提だったことで、つまり最初から勝ちに行っていたのです。
もし、日本の失点が残り時間10分前だったら、セネガルとコロンビアはもしかしたら両社ともリスクを冒さない試合運びをしたかもしれません。
引き分けでも両者が決勝トーナメント進出が決まるからです。


日本の失点は59分であり、90分の試合時間のうちまだ30分以上が残っていたのが、ある意味幸いしたのでした。
コロンビアの得点は74分であり、残り時間は15分余りでした。


日本はコロンビアリードを見据え、敗戦を受け入れるが、それ以上の失点はもちろんイエローカードなどの反則を冒さないという選択をしました。
そのため試合の残り10分を自軍でボール回しして時間稼ぎをしたのです。


幸いなことに、相手のポーランドは予選敗退がすでに決まっているので、W杯1勝を挙げれば満足ということもあり、日本の意図を理解し、無理に攻めることもなく、お互いが暗黙の合意の上で試合としては80分で終わったようなものでした。


「もし」ですが、セネガルが終盤に追いつけば、その後はセネガルとコロンビアも同様の試合展開になっていたはずで、リスクを冒さずに引き分けで両者ともに決勝トーナメント進出になっていたことでしょう。


つまり、日本はいわば博打というか「賭け」に出たわけで、その結果が見事に決勝トーナメント進出という結果に繋がりました。
セネガルが割を食った形で決勝トーナメント進出を逃してしまいましたが、組み合わせの妙というか、勝たなければならない瀬戸際のコロンビアという強敵に最終戦に当たったという運命のいたずらだったのでした。


もし日本の相手のポーランドが2点以上で日本に勝てば決勝トーナメント進出などという条件が付いていたなら、あんなのんびりした終盤にはならず、ポーランドの猛攻が続いていたはずです。
その意味では、W杯が終わっているチームと終わっていないチームとの意欲の差が、それぞれ出たようです。


今日のマスコミでは、日本の戦い方に多くの非難が沸き起こっているようですが、少なくとも80分までは死闘を繰り広げていたわけで、決勝進出のレギュレーションが定められている以上は、そのルールに則り、リスク管理をすることはある意味当たり前です。


日本が最後まで攻めることで、ポーランドに追加点を取られたり、日本の選手が反則でイエローカードをもらったりしていれば、予選敗退ということも充分考えられたわけで、もしその結果だったら「なぜあそこで攻めた?」という非難が沸き起こっていたはずです。


いわば「賭け」に賭け、その賭けに勝った監督が称賛されるべきで、「賭け」に負けていれば最大限の悪者になったところなので、その決断は素晴らしいものだと思います。
特攻精神で、土壇場で失点してW杯を終わるより、夢を先に延ばす方がもちろん誰でもいいわけで、選手は次の試合で消化不良気味の気持ちをエネルギーに変えて、頑張ってくれたらと思います。