三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

台風6号接近で思い出す台風対策

 今日の熊本は朝から曇空ですが、30℃越えの気温で蒸し暑く、エアコンを付けて暑さ対策をしています。


 気になる台風6号は、天気予報によると正午現在は鹿児島県枕崎市の西約120kmの海上をあって、時速10㎞ほどのスピードで北北西に進んでいるようですが、これらの数値などは1時間前と変わっていないので台風の動きが遅いことが分かります。


 中心気圧は975hPaで暴風域は中心から半径150kmになっているため、このままの予想進路の中心を通れば熊本市が暴風圏内に入る恐れは低いと思っています。


 そうはいっても半径400km程度の強風域には確実に入るもので、勢力が並みの台風であるとしても台風は台風であるため警戒は必要で、今後は強風と共に雨への警戒も重要になっています。


 熊本市には昨日のうちに暴風警報が出されていますが、現在のところ風はほとんど吹いておらず、これは台風の進行方向から見て右側に九州山地があるため右回りの強風は地形的にブロックされるためですが、今日の夜になって接近してから急に南風が強まるとはずで、通り過ぎた後の吹き返しの西風もそれなりに強いのではと予想しています。


 また市内にはレベル3の「高齢者避難情報」が昨日の夕方から出されていますが、避難が必要になってもそれは今晩からになり、台風経験が多い熊本人は今回の6号の影響はそう酷くないと思っているはずです。
 その証拠に周囲でも台風対策をする様子は見られず、暗くなるまでに室外の飛び易いものを室内に入れたり、物干しざおを地面に下ろしたりする程度の対策になりそうです。


 台風はゴルフ場には影響が多く、被害がなくてもコース内に木々の枝葉が多く散乱するため、コース再開にはそれなりに時間が必要になり、その分関係者は総出で再開準備に携わることでしょう。


 17年前は鹿児島県に近い社会教育施設に勤務していて、台風対策のマニュアルを作っていましたが、接近の3日前には利用者の受け入れを中止し、既に入所している団体へも退所をお願いしていました。

(黄色の枠がほぼ施設内でこの広大な施設を当時は15人の職員で管理運営していました)


 施設には1艘1千万円のカッター船とペーロン船が各5艇あったため、台風の進路を見極めながらポンツーンに係留したままにするか地上に引き上げて船庫に入れるかを判断していて、引き上げを決定した際は、1艇ずつ引き揚げ作業を行っていました。

 また施設内にはキャンプ場もあり、10基ほどの常設テントを畳んで倉庫内に保管する作業も必要で、その際は少ない職員だったので現場の事業課だけでなく総務課も動員していましたが、暑さに弱い私はキャンプ場の作業は暑くて大変だったので、海の水に浸かれる艇の引き上げ作業を選ぶようにしていました。


 1トンある艇は海上では一人の力でも方向転換できますが、いったん水から上げると重さが実感でき移動させるのは大変でした。
 海からの引き上げ自体は電動ウインチを使いますが、水上の艇をロープに繋がった台車に乗せるために水中で位置調整し、引き上げ後は艇庫に移動させるのは全て人力になるため、10艇を1艇ずつ引き上げるには数時間かかったものです。


 また台風接近前には宿泊棟の外部窓や引き戸などの鍵のチェックも重要で、普段は利用者に任せていますが、台風の際はきちんと鍵がかかっているかを確認するため50室ある部屋を1部屋ごとに手分けして入って確認する必要がありました。


 台風接近の予報が出ると、刻々と代わる情報に注意し、どの時点で3日前とするかが重要で今回の6号のように速度が遅い場合、4日前の待機が何日も続くものでした。


 今日はテレビの台風情報を見ながら、もう15年以上も前になる台風接近時の大変さを思い出してしまいました。