三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

「アプローチの達人」の凄さ

 これまで私は「アプローチの達人」と呼ぶ72歳の老ゴルファーとは何度もラウンドをご一緒させてもらっています。
 最初に会ったのはチェリー宇土の1人予約で、もう5年ほど前のことになり、その時は特に親しく話をしたわけではありませんでしたが、次に菊池CCでご一緒した際に達人から話しかけられ、それ以降は私がゴルフ技術に関して相談するといろいろアドバイスしてくれる間柄になっています。


 私がU6を購入したのも、冬場の阿蘇大津GCのラウンドで、アプローチが上手く打てずにどうしたらよいか悩んで相談すると「UTで転がしてみたら?」とアドバイスがあり、しばらくはU6でエッジから転がすアプローチをしていました。


 最近の達人は毎ラウンドのようにエージシュートを達成されますが、今日の阿蘇ハイランドでは68というスコアをたたき出されました。
 普段から「アプローチの達人」と私が名付けたようにショートゲームの上手さが群を抜いていますが、それと同様にショット力も凄いことが改めて分かりました。


 4番パー5は、フロントティーからプレーする達人にとっては、バーディーホールになりますが、見ていて常に同じようなルートでグリーンに打っていくのです。
 今日はピンは二段グリーンの奥でしたが、いつものようにフェアウェーから3Wで右方向を狙い、グリーン右にあるコブを使って左に跳ねさせ、奥のピンの手前にオンし、5mのイーグルパットを決めていました。


 もし当たりが薄くても、コブの手前からアプローチを寄せてのバーディーとなるもので、フェアウェーウッドを狙った方向に狙った距離で打てる証です。
 私が以前、同じ5番のセカンドをミスり、達人と同じ位置から3打目を打ちましたが、7鉄での距離だったものの、上手くオンさせることはできませんでした。


 達人は飛距離が出ないものの、セカンドショットでミスっても、とりあえずオンさせることができるため、スコアを纏められるのです。
 それは手前からでも球が転がり乗るためですが、それはアイアンでも同様で、なぜ達人のアイアンショットがランが出るのか不思議です。


 そういっても、必要な場所ではしっかりグリーン上にピタリと止まるし、普段はランが出るショットでも必要な場合は止まるショットも打てるようです。


 今日はほとんどパーオンしてバーディーパットを打っていましたが、達人曰く「今日は難しいラインばかりに乗っているから入らない」とのことで。それでも1つのイーグルパットと3つのバーディーパットは決めているのが凄いところです。


 一見、飛距離が出ないため凄みはないのですが、そのショットの安定性はよほど注目しないと気づかないものです。
 今日は私と当初私と2サムになっていた方がレギュラーティーからプレーし、達人と当初達人と2サムになっていた方がフロントティー使用でした。


 1番で私のショットを見て、フロントから打った方が「凄い!」と驚きましたが、達人が「彼のドライバーショットは気にしないでいいですよ。私なんか前から打っても30yも離されますから」と言っていて、言われた方は「飛距離が羨ましい」と言ってくれましたが、達人の正確なショットにはハーフが終わっても気づかないようで、私が達人のスコアを4アンダーと言ってから初めて気づき、驚いたほどです。

(今日の達人のスコア。メモる必要もなく簡単に思い出されます)


 12番パー4で達人がドライバーショットを打ってから、その方に「あそこに打てば右のコブで真ん中に止まるから」と言っていましたが、そんなコントロールがその方にあるはずもなく、反対に達人のコントロールの良さが実感させられます。


 一緒に回ってみて、達人が明白にミスしたのは2回だけで、それは7番パー4と16番パー4だけでした。
 両方とも、アウト・インでそれぞれ長めのミドルホールで、7番では力んだのか珍しくドライバーショットをミスショットしましたが、3打目をピンの左5mにオンして1パットのパーで凌ぎました。


 16番は、セカンドを左に外し、アプローチも4mほどショートして距離が残ってしまい、このパーパットはカップ右に外す今日唯一のボギーになっていました。


 それ以外はほぼ危なげなく、2番や18番でグリーンを外してもほぼピン近くのエッジ付近で傍目にはピンチには見えませんでした。


 4番・6番・10番・11番・12番・14番・15番・17番が5m以内のバーディーパットを打っていて、わずかに外していますが、本人は「今日は調子悪い」とのことでした。


 スコアはショットで作るものとパットを含むショートゲームで作るものがありますが、これまで達人はショートゲームでスコアメークするから「アプローチの達人」だと思っていました。
 しかし、今日のショットの安定性を見て、最近のエージシュート連発が実はショット力に支えられたものだと気づいたところです。


 ショットが良くてショートゲームが良ければ、スコアは纏まる、、、そんな当たり前なことが確認できる一日になりました。