三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

左足踵の使い方

 私はこれまでスイングのフィニッシュでは、左足裏が捲り上がらないことに併せ、左足つま先を開かないような意識を心がけていました。
 なぜならレッスン書などにもそう書いてあったし、いろんなプロのスイングを見てもそうなっていたため、正しいスイングはそうあるべきだと思っていたからです。
 


 上のネットのレッスン記事にも「左足つま先が開くとスライスの原因」だと書いてあり、スライサーの私としては一生懸命に左足つま先が開かないようなスイングを心がけていました。

(レッスン記事の画像でも左足つま先は開いていません)


 上のレッスン記事にも左足の母指球に体重をかけるように書いてあり、私はそれをずっと信じていましたし、それ自体は間違いではないのでしょう。
 しかし、66歳というシニアの身体では、見るからに無理な態勢を取ることは足首をはじめ、そこから始まる様々な故障に繋がってしまいそうです。


 私は今年の3月に坐骨神経痛になり、しばらく歩けないほどでしたが、これも身体を無理に捻るというゴルフスイングが原因の大元にあるのかもしれません。
 レッスン書などにも、上体と下半身との捻転差でパワーを出すようなことも書いてあり、身体が固くなりつつあるシニアの年齢になってしまえば、こうした無理な動作が故障を引き起こす原因になってしまいそうです。


 毎週土曜日に受けているレッスンで、プロが左足に故障を持つレッスン生に指導している方法が、左足を踏ん張らないスイングですが、その中に飛距離300yを誇る「ジャンボ」のスイングも同様に左足を踏ん張らないスイングです。
 「飛ばし」の練習で「ジャンボ」のスイングを見ていると、どこかPGAツアーのデシャンポーのスイングと共通点があると感じました。


 ここでは「ジャンボ」の左足だけに限って注目してみると、インパクト直前までは左足はスクエアですが、フォローに向かって左足はやや浮き上がって大きく開かれていきます。
 これは「ジャンボ」が左足の皿(膝蓋骨)を事故で失っていて、左足を踏ん張りたくても踏ん張れないための苦肉の策ですが、これによってヘッドスピード50k/mの強烈なパワーをそのままロスすることなく球に伝えているようです。


(左の以前のデシャンポーのスイングは左足を開かない通常の形になっていますが、現在は左足踵を中心に大きく開いています)

(左は428y、右は423yのドライバーショットのフィニッシュです)


 デシャンポーの実際の映像を見てみるとフィニッシュで左足踵を支点にしてクルリと回っているようですが、いわゆる「明治の大砲」と呼ばれるスイングではないのです。
 「明治の大砲」スイングは、左足に体重を乗せきれないままフィニッシュを迎えますが、デシャンポーはインパクトではきちんと左足に体重が乗っています。

(左の画像のようにフィニッシュで右足に体重が残りそっくり返るようなスイングを「明治の大砲」と呼びます。当時の大砲は砲撃の際の反動が酷く後方に戻ることから、悪いスイングの見本として例えられます)

(デシャンポーはしっかり左足に体重が乗っていますが、左の母指球は浮いていて踵側に体重が乗っているように見えます)


 スイングを変更するのは、自分で自分のスイングが見えないため大変ですが、スタンスを変えることやフィニッシュでの左足踵で回ることは、案外と簡単にできるものです。


 私はまだ変更すべきスイングが分かっていませんが、できることから始めようと昨日も一昨日もスタンスは狭めてややクローズドスタンスに構え、フィニッシュで左足踵を中心に回転することを意識するようにしています。


 スタンスを狭めると、何か不安定な感じになり、クローズドスタンスを取ると右に行きそうな怖さが生まれますが、2ラウンドだけの結果だけですが、大きな擦り球が出にくく、結果的に大きなスライスは出なかったのです。


 併せて左足踵で回ることで、手ごたえが良くないショットでも、これまで当たった際のショット同様な距離が出ていました。
 結局、これまで振り切れなかったスイングが、踵中心に回ることでフォローが大きくなったという理由かもしれませんが、まだこの辺りはビデオなどで確認はしていません。


 昨日のグランビリオ東コースでは、福岡から来たというお上手な方も一緒で、しっかり振り切ったドライバーショットを他の同伴者が見て「すげ~!」と唸っていましたが、球の落下位置まで行ってみるとそんなに手ごたえが良くなかった私の球のほうが飛んでいることが多かったのです。


 つまり、左足踵を中心に回るスイングは、デシャンポーが取りいれているように、飛距離アップには有効な方法だと思っています。
 ただ副作用がどう出るのかだけが心配ですが、とりあえず飛べば私的にはOKなのです。