三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

パットの考察(グリーンの読み方)

 台風6号は午前中に九州を抜けていますが、風は明け方4時頃に少し吹いた程度で事前の予想通り全く影響はありませんでした。
 雨はこれも朝方に少し強めに降りましたが、9時頃から止んでいて、もう台風の影響は脱したものと思われます。


 さて、パットの考察第2弾ですが「グリーンの読み方」と書いていますが、正直なところ私はそこはよく分かっていない部分だと思っています。
 パットで重要なのは、まず距離感ですがこれはグリーン面の上り・下り、フック・スライス、真っすぐなどの情報がなければ上手く打てないことになります。


 距離感は練習することである程度の上達は望めますが、グリーンの読み方はそれなりの知識がなければ把握できないもので、そうなる理由は設計者がプレーヤーを騙すような罠をグリーン上やグリーン周りにたくさん仕掛けしているからです。


 ラウンドしてみて、グリーンの周囲に凸凹のラフが作られていたり、グリーンの形も単純な円や楕円ではなく、一部を抉ったような形にするのはプレーヤーに錯覚を起こさせるための設計者が使う常套手段になります。

(このグリーンには手前からピンへはピン近くで左への傾斜がありますが、奥のコブの傾斜に紛れて見えなくなっています。)


 上の画像では、周囲の凸凹と同じような傾斜がグリーンにもあるように錯覚してしまいますし、実際にあってもそれがズレていることも多いのです。

(グリーン面に濃淡があり、濃い場所が低く見えるため、赤丸からはフックラインに見えますが実際はスライスラインになっています)


 錯覚(錯視)は自分では騙されないという自信があっても、次の図を見ると誰でも騙されることが分かり、仕方ないことです。

    

(左はフィック錯視というもので、縦線と下線は同じ長さですが縦線が長く見える錯視です。右はポンゾ錯視といい2つの横線は同じ長さですが上の線が長く見えてしまいます)


(左はミュラー・リヤー錯視と呼ばれ、同じ長さの赤線が異なって見えます。右はエビングハウス錯視で同じ大きさの赤丸が違って見えます)


 コースでもグリーンの後方に森があるかどうかで遠近感が狂ってしまいますが、最近は距離計が使用できるので、この騙しのテクニックはそこまで有効ではないものの、見た目で近く感じるとどうしてもスイングに緩みのミスが発生しがちです。


 阿蘇ハイランドの8番グリーンは、右奥のピン位置では初めてラウンドする者は誰でもフックラインに見えてしまいますが、実際はスライスラインなのです。


 これはグリーン後方の土手の形状で錯覚するためで、実際は左から右への自然な傾斜の中に作られていますが、後方の土手の大きな傾斜で手前のグリーンの小さな傾斜が消えてしまい、併せてピンの左奥が少し広くなって傾斜があるため、スライスと分かっている今でも「手前からはフックラインでは?」と読み間違いしてしまいます。
 

(阿蘇ハイランドの8番パー3のティーから見える光景。右奥のピン位置では手前からは大きなスライスラインになります)


 こうしたプレーヤーに錯覚を行わせる罠がいくつも仕掛けられているグリーンですが、ではどうすれば正しく傾斜が判別できるのでしょうか?
 私なりに考えてみましたが、基本的に詳しくグリーンの傾斜が読めない私であるため、正しいものかは分かりませんし、大事な部分が分かっていないのかもしれません。


① グリーンに行く前に全体の傾斜を確認する。
 高い山があればその方向から自然の傾斜が来ていると予想するし、池や川があればその方向へ向かう傾斜があると予想する。
② 球の位置からカップまでの傾斜を確認する。


 ロングパットでは途中の傾斜で球が曲がってしまうが、打ち始めは強く打ち出すため傾斜の影響は小さく、勢いが衰えるカップ近くでは傾斜の影響を受けるため、それを考慮してラインを推理する。
③ 球からピンの先まで歩いて傾斜を感じるようにする。
④ その帰りにラインの途中、低い方から全体のラインを眺める。


 いくら正しくラインが読めても、グリーンの速度は違うし、そうなれば曲がる幅も変わって来るものです。
 基本的に10m以上のロングパットは、寄せることを第一にしてあまり大きく曲がりを読まずにアマラインで打つことにしています。
 プロラインでないと入らないと思ってしまうと、次のパットが下りや難しいラインになりがちなので、アマラインで寄せた方が次のパットは上りになりやすいのです。


 6~10mの距離はプロラインでカップまでの距離合わせで打つようにしていて、入ればラッキーと思うようにしています。
 6m以内はチャンスだと思ってカップを越える程度のタッチで打ちますが、チャンスと思った際は誰でもタッチが強めになるため、そこは心の中である程度のブレーキを掛けるようにしています。

(短いパットは脚を揃えるため素振りから揃えるようにしています)

(これはスタンスをやや開いて構えています)


 私は、6m以内は両足を揃えてパットを打ち、それ以上はいつものスタンスを広げたスタイルで打つようにしていますが、スタンスを広げると体重移動が使えてパットの距離が伸ばせるからです。
 逆に6m以内は、体重移動すると距離が出る分ミスヒットも起こりやすいためで、パットもショットと同じような考え方にしています。


 文章に改めて書くと長々となりますが、実際は一連のルーティンの中で行うため、傍から見るとそこまで考えているようには見えないはずです。
 10mや6mなどの距離もアバウトなもので、厳密に歩測などは私はしません。


 また私のパターのスイングが最後はアウトサイドにフェースが向く癖があり、フェースが開いてヒットしないようにだけ気を付けるようにしていて、ショートパット以外は引っかけることは基本的にないのです。
 プレー前の注意事項はシンプルな方が良く、いろいろ考えすぎると手が動かなくなるもので、距離感や方向はルーティンの中で終えているようにし、私はフェースを開かないとだけ念じてパットに臨むようにしています。


 それにしても距離と方向が合わなければカップインしないパットは、よく考えてみれば難易度が高い1打になるものですが、できれば平均パット数を30打内に押さえたいものです。