人それぞれのスイング
今日の1人予約は、当初は顔見知りの「テンカラさん」が2人目に入ってきましたが、どうやら間違えたようでlineで「申し訳ないのですが、別のところに入る予定で間違えました」と連絡があり、キャンセルされ1人だけになってしまいます。
ただ腰の状況を考えると今日は無理してラウンドすることもなく、誰も同伴者がいないうちにと思い、私もキャンセルしたところです。
そのため今日は行きつけの整形外科のリハビリに行こうと考えていますが、以前は効果がイマイチ分からなかった電気治療や腰の牽引などが今回は効き目がある感がしていて、それだけ症状が進んでいるのでしょう。
さて、昨日のレッスンでは後半に「遅延映像再生システム」を使ったスイングチェックが行われました。
このシステムは、カメラで撮影しモニターで見るものですが、ショットの映像が10秒ほど遅れて再生されるもので、自分のスイングを結果を元に検証できるものです。
一般的なビデオカメラでは、カメラをセットして撮影すると、いったん打席を離れてカメラを操作して動画を再生し確認という手順が必要になりますが、このシステムを利用すればいちいちカメラの操作は必要なく、打席で打ってモニターで確認の繰り返しが延々とできるものです。
レッスンではカメラは後方にセットしてありますが、もちろん正面から撮影することも自由で、自分のスイングのチェックが1人で簡単に行えるものです。
(ミーちゃんはレフティーなのでモニターなどのセットの関係で、我々が終わった後に改めてセットし直し、レッスンが始まりました)
レッスン生の中に、65歳のレフティーである「ミーちゃん」がプロから弄られながらスイングチェックを行っていました。
ミーちゃんは約100キロ離れた天草から毎週レッスンに通ってくる方で、来るついでに筋トレのジムにも通っていて、腕の大きさなど丸太のようになっているおっさんです。
ゴルフは当たれば飛ぶのですが、安定性がなく右にも左にも飛ぶドライバーショットが悩みのようです。
プロからはバックスイングをインサイドに上げすぎという欠点を指摘されていて、昨日は「遅延映像再生システム」をリアルタイムに変更し、後方のカメラで映した自分の手の位置とクラブシャフトの動きを入念にチェックしていました。
(手前の後頭部が薄くなった頭がプロです。プロも画面を見てミーちゃんにシャフトの位置などを細かく注意しています)
このシステムを使ったレッスンの良いところは、これまでプロから例えば「手の位置が違う」とか「シャフトを右腕に重ねて!」とか注意されても、自分の様子が分からず、どこをどう修正して良いのか戸惑うことが多かったのですが、モニターに映るリアルタイムの自分を後方から写した画面で、プロの注意に沿った手やシャフトの位置修正を、見ながらその感覚を覚えることができるものです。
ゴルフのスイングは、自分では大きく変えたつもりでも、傍目からは全く変わっていないように見えるのが現実で、それは感覚と実際の動きのずれがあり、少し変えるためにも極端な動きをしなければならないものです。
ミーちゃんは、インサイドにクラブを引き過ぎる傾向が強く、プロからは極端にヘッドを身体の前方に動かせと指摘されていて、本人は極端に動かしたつもりでもインサイドに引く癖は残っていたものです。
スイング矯正後に実際に球を打ってみて、自分の中では極端にアウトサイドにヘッドを引いたつもりでも、実際の遅延システムの映像では相変わらずインサイドに引く我が姿を見て、ミーちゃんは「あんなに外に上げたのに!」と驚いていました。
それでも、その効果が出ていて、それまで右に左にバラついていた球筋が、強い当たりのフェードに変わっていて、自分の中で大きく変えたつもりである実際は小さな変化であっても、好結果に繋がっていたようです。
私はミーちゃんとは逆に、ヘッドが外に上がるため、インパクトに向かう際にヘッドがヒール寄りに当たりやすく、シャンクの危険性が常に付きまとっています。
プロからは、もう少しアドレスで球から離れるようにアドバイスがありましたが、確かに遅延システムの映像を見ると自分でも球に近すぎだなと思っていて、後方の画像で球とシャフトが重なっているのが見えてシャンクしそうだなと分かります。
普段のアドレスを球の10cm手前で取り、そのまま手を伸ばして球にセットすると、後方の画面では見た目のバランスが良くなり、バックスイングも極端に外にヘッドを引く癖が若干ですが治まりました。
そして、もう一つのアドバイスが、インパクト後に縦振りではなく横振りを意識するようにと言われました。
縦振りだと腰への負担が大きいためですが、実際のところ自分のスイングが縦振りなのかイマイチ分からずにいます。