三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

PCR検査を受けられない一番の理由

 朝のニュースで単身赴任の男性がPCR検査をなかなか受けられず、検査を受けて陽性が確認されたときは、すでに赴任先の住居で孤独死していたことが報道されました。
 なぜ、こんな悲惨なことが起こるのか憤りが湧いてきます。


(4月26日付け東京新聞の記事)


 PCR検査は、アホ総理は1ケ月前の3月14日の会見で「一日あたり6千件検査は可能」と言っていますが、元大阪市長などの上級国民(※)であればいざしらず、まだまだ一般国民は疑わしい症状が出ていてもPCR検査を受けられないのが現実で、今回のような悲劇も他人事ではないのです。
※ 本人はツイッターなどで「PCR検査は不要だ」とずっと主張していたのに、自らが風邪の症状が出たらすぐにPCR検査を受け、その結果として陰性が確認された。つまり、優先して検査できたということから何かしらの特権があることは明白で、これこそ「言行不一致」の見本である。


 さて、私は以前にPCR検査より抗体検査をすべきだと主張していました。内容は4月20日の日記を見てもらえば分かりますが、大まかに書くと、抗体の有無で社会活動へ復帰できる者、自粛する者を線引きするという考えです。


 昨日の夜になって、熊本市内で今月9日にPCR陰性で退院した20歳代の女性が再び陽性になったというニュースが入りました。
 併せて、同居の母親にも感染が確認され、それぞれ入院したようです。


 私は、退院の際に抗体検査をやっているものと思ってましたが、それは行われていないようです。
 退院の目安は、厚労省が公表している基準によりますが、そこにPCR検査を一般国民がなかなか受けられない理由があるように感じました。

(「厚労省新型コロナウイルス感染症対策推進本部」が3月17日付けで各県に通知した「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第1版」の中の退院基準)


 この中で「陽性者が陰性になるまで48時間ごとにPCR検査を実施する」とあります。陰性が確認されると12時間ごとにPCR検査を実施し、2回連続で陰性だったら退院ということになるようですが、これはすなわち入院すると陰性になるまで2日に1回のPCR検査が延々と続くことになり、だったら入院者が増大すると検査は手が回らないことになるのは当然です。


 PCR検査は、時間がかかる割には精度が高くなく、それは2連続の陰性が退院基準になっていることからも分かります。
 しかし、私が主張する抗体検査は血液検査で比較的簡単に行えるはずです。陽性者に無駄なPCR検査を繰り返さなくても、抗体検査だけを毎日実施し、その結果、抗体獲得者だけにPCR検査を行って陰性が確認されれば退院ということで問題はないはずです。


 抗体獲得者でなければ基本的PCR陰性になることは考えにくく、そうでないPCR検査陰性者は、疑似陰性だと疑われるものです。
 熊本市内で4月9日に2回連続のPCR陰性になって退院した20歳代の女性が、昨日になって再び陽性反応が出て入院したことは、この女性のPCR検査結果が疑似陰性だったという証拠です。


 同居の母親も同じように陽性反応が出たようで、PCR検査以前は普通に外出していたとの報道もあっています。
 なぜ20歳代の女性の退院時に抗体検査が行われなかったのでしょうか?
 抗体検査が時間がかかったり、その検査確率が低かったら私の主張は論外ですが、PCR検査の確率より簡単で精度が高いのであれば、入院者へまずすべきは抗体検査だと思います。


 ウイルス(抗原)への抗体ができて初めて抗原を撃退できるもので、抗体陰性で抗原陽性者が陰性に変わること自体は疑わしいということが今回の再入院で証明されています。


 なぜ厚労省は簡単に行える抗体検査を退院基準にしないのでしょうか?
 通知を出す段階では、不備があっても有効だと思えば臨機応変に追加する必要があり、これもいったん言い出したことは決して修正しない政府の姿勢に繋がっているのかもしれません。


 もし、入院者へのPCR検査数を抑えられさえすれば、その余った余力分を一般国民への振り分けられるはずで、早々に方針を転換して疑わしき症状の出ている国民がPCR検査を受けれるような態勢にしてほしいものです。