三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

準決勝は力負けする


(青は勝ちホールで、赤は負けホール。コンシードがあるので、パット数はOKパットを含み、17番はドーミーホールで取れなかったので、分けになるとのことでした。18番は勝負が決まった後に2人でプレーしましたが、プレッシャーが無くなったためかナイスショットが出ました。)


 今日は滝川市民ゴルフ場で開催されるシニア選手権の準決勝に出場するため、朝3時に起きて4時にクラインガルテンを出発し、滝川まで行ってきました。

 途中は雨模様でしたが、滝川市内に入ると雨は止み、その代わりに川霧に覆われていましたが、スタートの7時には霧も晴れ、雨も降らずに上々のコンディションになりました。

(駐車場にはたくさんの車が停まっていますが、霧があり見通しは悪そうです。正面の建物がクラブハウスになります。)

(早朝ゴルフですでにスタートされている方も多いようで、来る途中のコースをまたぐ橋の上から何台もの一人乗りカートが見えました。)


 シニア選手権はグロス競技による予選を通過した16人がマッチプレーで勝敗を決し、頂点を決めるというもので、昨年まではほぼ地元のゴルファーばかりで、市外からの参加者は、私と旭川のHDCP5(今年は6になったと言っていました)という昨年のメダリストだけでした。
 結局、昨年はこのメダリストと私が対戦し、私が幸運にも勝ち上がったのですが、石狩川の氾濫でコースが冠水し、準決勝が1か月ほど延期になったため、泣く泣く棄権したのです。


 今年は、雨に祟れはしたものの、幸い無事に日程は消化できましたが、参加者の顔ぶれが昨年以上の実力者揃いで、初代チャンピオンは1回戦負けでその元チャンピオンに勝った専務も昨年のメダリストに負け、結局ベスト4には地元1人に対して市外3人という顔ぶれになっていました。

(練習用のバンカーにも水が溜まっていました。)

(ここのグリーンは水掃けが良いのが特徴のようで、雨の影響は先週も今日も全くありませんでした。専務によるとグリーンを刈っているのは、70歳のおばちゃんだそうです。)


 朝、練習をしていると予選で一緒だった方が、その方は私が今日対戦する相手に負けた方ですが、わざわざバナナと飲むゼリーの差し入れをしに来てくれ、対戦相手の情報をいろいろ教えていただきました。


 ベスト4の地元の方からもいろいろ話しかけてくれ、なんとなく私が地元代表の一員のような感じで、旭川のHDCP6の方や札幌から来たHDCP2に方に負けるなと発破をかけられたようでしたが、残念ながら実力差はどうしようもなく、一時3アップまでは行きましたが後半の連続するパー3で逆転され、その後に追いつくチャンスはあったものの、パターの不調で引き分けのホールばかりになり、結局ドーミーホールの17番を取ることができずに1ホール残して敗退が決まりました。


 相手の方は茨戸CCのメンバーさんで、茨戸のメンバーに乞われてチサン銭函からわざわざ移籍されたという上級者です。
 全道アマやクラブ対抗メンバーの常連とのことで、茨戸に行ったのもクラブ対抗で茨戸をAクラスにするために乞われてとのことでした。
 見た目で同年齢かなと思っていましたが、お歳を聞くとまだ61歳とのことで、茨戸CCが地震の影響で現在コース改修になって競技ができないため、もともと実家のある滝川市民ゴルフ場のシニア選手権に参加したと言っていました。


 1番で私がティーショットを曲げましたが、そこからパーオンしたため動揺されたのかグリーンを外し、アプローチも奥に転がって、先に私のバーディーパットがショートしてOKを貰い、2mほどのパーパットが入らないことで幸先良い1アップになりました。


 2番ではフェアウェーからピンの左2mにナイスオンされ、プレッシャーがかかりましたが、バンカー越えのアプローチショットをピンの右20センチにつけるOKバーディーで取れるかもと思いましたが、プレッシャーがあるだろうバーディーパットをねじ込み、それぞれバーディーで分けるというものでした。
 ただ、この2番で少し焦りが出られたのか、3番・4番でアプローチが大きめで、下りのパットが残り、私は何もしていないのに気が付くと3アップになっていて、「もしかすると」と思ったのが浅はかでした。


 5番で私が7mのバーディーパットを左に外し、OKを貰った後4mのバーディーパットをねじ込まれ、本気にさせたような感じでした。
 6番はお互いにパーでしたが、7番パー4でお互いグリーンの左に外し、私がエッジで相手はさらに後ろのラフでした。
 しかし絶妙な距離感でピンに寄せられ、それを見てパターでバーディーを狙ったのが悪く2mもオーバーしてしまい、返しを外すボギーにしてしまいましたが、この辺りは相手の圧力に負けてしまっていたようです。
 冷静に考えれば、寄せ1で引き分けでもまだ2アップなのに、何かに魅入られたような感じでした。


 9番はお互いパーセーブ、10番もお互いパーセーブとなりましたが、11番で私のティーショットが右に曲がり、木の枝で上には打てずにU6で転がして手前にショートし、相手はパーオンしたのを見て、アプローチが強めに入り、パーパットも外すボギーで一気に追いつかれました。


 すると私にとって鬼門の連続パー3を迎えます。


 12番はともにグリーンを外しましたが、相手は寄せやすい花道で私は左のラフという状況で、ここも取られてしまい、1ダウンになってしまいます。
 13番も同様に相手は見事に寄せるパーに対し、私は寄せきれずパットも決まらずのボギーになり、一気に2ダウンになってしまいます。


 ただ冷静に考えれば、ここから長目のパー4が続き、飛距離では負けていなかったので、取り返せるチャンスはあったのですが、相手がミスしてボギーにしてくれるのに、決めたいパーパットを外すという展開で、なかなか追いつくことができませんでした。
 せっかくバンカーから寄せ1パーを取った15番もお互いパーで分け、16番も相手がミスしているのにアプローチが寄せきれずのボギーで分けと、チャンスがあったのに生かすことができず、2ダウンのまま迎えたドーミーホールの17番パー5でバーディーが取れずにギブアップして試合が決着してしまいました。


 後で振り返ると、なぜあんな馬鹿なことをしたのか自分でも不思議ですが、そこが上級者とのマッチプレーで、相手がミスをしないだろうという「信用力」が相手に持ってしまったのです。
 そのため、勝つには攻めなければいけないという気分になっていて、相手にとってみれば勝手に私が転んだようなものでした。
 そこがマッチプレーの面白さでもあり、怖さでもあるのですが、3アップしていても全く自分の中に余裕がなかったのは、相手を信用してしまっていたからです。


 1回戦で2ダウンから挽回したのも、ある意味、相手がメダリストとの対戦で勝てるわけがないという自分への疑いを持ってしまったのが原因で、私はなにもしなくとも勝手に相手が転んでしまったのが、今日は全く正反対に出てしまいました。
 たぶん、相手はメダリストとの対戦で、スタート早々に3ダウンになってしまい焦りもあったはずですが、それを出さずに自信満々にプレーされていたのを見て、私の方が意識してしまったようです。


 午後からの決勝は、もう一つのパートから勝ち上がった旭川のHDCP6との対戦でしたが、予想外に大差がついたようでHDCP2の方の圧勝のようでした。


 終わって、元チャンピオンが「〇さんとの準決勝が山だと言ったでしょ!そこを乗り切るとあなたが優勝だったはず」と慰めてくれましたが、今日は朝から勝つというイメージが湧かなかったのも、相手に気後れしてしまったのが原因です。


 HDCPなど単なる数字でグロス競技には関係ないのですが、やはり「2」という数字はゴルフをしている者ならわかるように、どうしても敬意を払ってしまうのです。
 どうしても「5下」になれない自分に比較して、率直に「すごい!」と思ってしまうのです。


 終わったのが9時半だったので、しばらく練習グリーンで練習していて、だんだんと悔しさがこみ上げてきます。
 そのため、午後からの薄暮でもう1ラウンドしたいと思い、専務に「ラウンドしませんか?」と誘いましたが決勝戦の立ち合いをするということで無理とのことでした。
 元チャンピオンにもお誘いしましたが、午後から用事があるとのことで、仕方なく1人でラウンドしようと思っていたら、声をかけられます。


 当初は、1回戦で戦った方だと思い込んでいましたが、話を聞いてみると予選で一緒だった方でした。
 私は、なかなか顔を覚えることができないため、イメージでしか記憶していませんが、何となくイメージが似ていたのです。


 その方は函館の方で仕事で滝川や道北に来ているHDCP7の方でした。予選では前半は37で回られましたが、仕事の関係で8位で予選通過したのにも関わらず、決勝トーナメント棄権されていました。
 「回るなら一緒に回りませんか」と尋ねたら、「ぜひ!」という答えで、それから2時間ほどスタートを待ちました。


 このラウンドはまた別に書く予定です。