三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

前に飛びさえすればフォームは関係ない

 今日の熊本は雨模様だったので、「アプローチの達人」と行く予定だった菊池CCのラウンドは昨日のうちにキャンセルになっています。
 今日は阿蘇ハイランドでLPGAツアー最終戦後の恒例になった女子プロのスキンズマッチが開催されるため、予約が取れずに菊池に変更したものですが、スキンズマッチはあいにくの雨模様で、予定通りに開催されているのでしょうか?


 毎年、熊本出身の大里桃子プロを中心に若手の女子プロ4人が参加し、9ホールのスキンズマッチを行うもので、熊本ローカルのRKKで12月に放送があり、TVerでも期間限定で再放送が予定されるはずです。
 昨年は、今年のバンテリンレディースで優勝した植竹希望プロも来ていて、スキンズマッチの際は馴染みがなかったのですが、バンテリンでは2日目にスコアラーで優勝を争った西村優菜プロと植竹プロの組に付き、最終日のプレーオフでの熱闘では植竹プロを応援していたところです。


 植竹プロは平均飛距離が240yを越える飛ばし屋ですが、最近の女子プロはスイングフォームが綺麗で、一般男性との体格と比較して劣る彼女たちですが、凌駕する飛距離の秘密が効率的なスイングになるようです。


 そのため、YouTubeなどではアマチュアにプロのような効率の良いスイングをレッスンする動画が多く、様々なアプローチ方法でスイング理論を主張することが逆にアベレージゴルファーに混乱を生んでいる弊害に繋がっています。


 その上、効率的なスイングを身に着けるとスコアアップするという間違ったメッセージを送る傾向にあり、飛距離を伸ばすとスコアも良くなるはずと信じて一生懸命に練習しても、結果に繋がらないアマチュアを大量に生んでいる現実があるのです。


 そこには「お金」が絡むため、そうした「騙しの構造」に面と向かって批判するものはなく、「金儲けのためには騙し続けよう」ということになり、結果的にはクラブメーカー・ショップ・マスコミ・練習場・レッスン業界など様々な関連団体の利益を守るだけで、ごくごく一部のものだけしか目標のスコアアップには繋がっていないことが現実です。


 私はその図式をずっとおかしいと思っていて、なぜアマチュアが遊びのゴルフにそこまで形に拘るのかと不思議に思っています。
 これまで何度も書くように、ゴルフはフォームの美しさを争う採点競技ではなく、単にカップインまでの打数を争うのが基本的なルールなので、カップインに至るまではルールに則ってさえいればどんなフォームで球を打って行ってもよいはずです。


 巷に氾濫するドライバーの飛距離アップは、ゴルフゲームのわずかな部分を取り出しただけで、それが上手くいくからスコアが伸びるはずもないのですが、販売目的のクラブメーカーの煽りで勘違いを生み出しているだけです。


 この私の主張は、スコア構成を考えれば自明のことであり、パー72のうちドライバーを使えるのは多くてもたった14回という事実があるだけで、その14回しか使わないクラブを多額の費用をかけて購入し、そのクラブだけを練習しても「そりゃスコアがよくなるはずないよ!」というのが誰でも分かる当然の結果なのです。



(11月25日の阿蘇ハイランド18番での私のティーショット。トップは浅く格好悪いスイングですが、これでもランを含めて250y近くは飛んでいます)


 私はゴルフを始めて20年ほどですが、当初は何の疑いもなくドライバーの練習をメインにしていました。
 それは、ドライバーを真っすぐ打てなければ90切りできないと思っていたからで、これこそが当時購読していたゴルフ雑誌の悪影響です。
 当時はスマホなどもなく、簡単に自分のフォームチェックすることはできなかったのですが、中古でSonyのハンディカムを購入し、自分のスイングを改めて確認してみると変則的なものと気付きました。
 
 いくら雑誌を見てイメージでスイングを変えたと思っていても、ビデオに映った自分のスイングの見た目は全く変わらず、そのうちに綺麗なスイングを目標にすることは諦めてしまいました。
 そうなると不思議なことに、何か目の前の霧が晴れ、いわゆる目標のために為すべきことが見えてきたのです。


 もちろん私はプロを目指したわけでなく、今は競技に出場したいという目標もないのですが、ただ一つの現在の目標がエージシュートであり、できれば70歳までにアンダーパーでの達成をしたいと思っています。


 最近は寄る年波には勝てず、膝痛と坐骨神経痛をいうスポーツをする上では厳しい状況になってきましたが、幸いどうにかプレーできるのがゴルフの良さでもあります。
 いわゆるプロのスイングは、誰が見たって身体には良くなさそうで、同じ動きを繰り返していれば身体に故障が起こっても当然です。


 よく「身体の壁を作ってスイングすること」と言われますが、私の年齢でそんなことをすればすぐに身体を傷めてしまうのがオチで、私は大きなスイングでは出来るだけ身体に負担をかけないよう力を耐えずに逆に逃がすことを心がけています。

(1番ではいつもの癖で素振りで左足を踏ん張っていますが、これは忘れているからです)


 その一つが、インパクト以降は左足を踏ん張って壁を作ろうとせず、逆に左足踵を使って回転する動きを取り入れたことで、レッスンで鋤田プロから教わった方法ですが、結果的にフォローで身体が上手く回転できることに繋がっています。

(3番ホールで左踵を中心に回転することを思い出し、素振りして確認しているところ)

(実際のショット時にも左足踵を中心にフォロー以降は回転しています)


 身体を開いて打つと飛距離が出ませんが、打つまでは開かず打ってからであれば問題はないはずで、身体が固くなったシニアにはお勧めの打法だと思っています。
 時には、打った勢いで身体がクルリと一回転してしまい、それを見た同伴者からは「変な動き」だと思われそうですが、この動きでも250y近くの飛距離が出るものです。

 先の画像の前後の左足の開き具合を見ると、インパクト時に開かなければ問題はないもので、回転するためその後の身体は態勢が崩れてしまいが、アマチュアには格好は関係ないものです。


 恰好よいスイングは効率的だから理想であっても、時間を多くゴルフ練習に費やせないアマチュアの場合は、諦めて他の方法でスコアアップする道を模索したほうが、きっとうまくいくと私は思っています。