三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

面白い将棋のYouTube

 今日は阿蘇ハイランドの1人予約が成立していましたが、「アプローチの達人」との2サムに成立後2人が入ってきたので、達人に断りの連絡をしてからゴルフ場にキャンセルの電話を入れていて、左腰痛のためラウンドは中止にしています。


 達人だけの2サムだったら無理してでも行く予定でしたが、別に2人が入ってくればラウンドは間違いなく成立するだろうし、私が抜けた後に新たな予約者も入るかもしれないと思い、昨日の午後にキャンセルすることにしました。


 この数日は外出することもなく、かといって自宅でも何もすることがないため、最近はYouTubeでいろんなジャンルの動画を見ていますが、特に嵌っているのが将棋連盟棋士である藤森哲也五段が配信している「将棋放浪記」です。

(藤森五段は棋士に多いスーツにネクタイというお堅い雰囲気はなく、しゃべりも上手く将棋好きには楽しめる番組だと思います)


 「将棋放浪記」は自身のネット対局の様子を解説を交えながら配信するもので、分かりやすい解説付きの対局は見ていて「なるほど」と納得させられ、対局中のプロ棋士の考えなどが一部ですが垣間見ることができます。


 藤森五段はなかなかのイケメンだと思いますが、調べてみると1987年生まれの34歳で、引退した藤森奈津子女流四段の息子さんのようです。
 奈津子女流四段は、私が若い頃に視聴していた1990年前後のNHK教育の「将棋講座」のアシスタントを長年務めていて、チャーミングな方でしたが、確かにそういわれれば藤森五段は母親の面影がどこかに見て取れ、だから最初に「将棋放浪記」を観た際に親近感を覚えたのかもしれません。


 「将棋放浪記」というYouTubeチャンネルのネーミングは、麻雀好きにはすぐ「麻雀放浪記」をイメージしますが、その「麻雀放浪記」を書いた直木賞作家の故 色川武大氏は「阿佐田哲也」というペンネームで雀士としても有名でした。
 なんと藤森五段の「哲也」という名前は阿佐田哲也から取られたとのことで、だからYouTubeも「麻雀放浪記」をイメージした「将棋放浪記」になったようです。


 また「将棋放浪記」における藤森五段のアカウントは「bouyatetsu5」となっていて、このネーミングこそが「麻雀放浪記」の主人公「坊や哲」そのものですが、藤井聡太5冠に代表されるトップ棋士の「探究者」というイメージではないところが、また藤森五段の魅力でもあります。


 最近は本業の将棋ではなく、将棋解説者として名を馳せていて、それは将棋の専門用語だけでなく、競馬や麻雀・野球・ゲームなどの用語を取り入れた分かりやすい解説のためですが、それも藤森五段が将棋以外にそうした分野にも興味を持っている証拠で、まさしく麻雀放浪記の「坊や哲」の生き様をイメージしているのかもしれません。


 藤森五段は攻め将棋のようで、途中で迷うと駒をぶった切る場面があり、それも見るものにとっては魅力な部分です。
 タイトル戦のように微妙な差を少しずつ積み上げて局面をリードするものとは違い、私のようなヘボ将棋の玉砕戦法のように見せて、実はしっかりとした読みで勝利に向かう手順はプロの実力を見せてくれますが、自分にもできそうだと思わせてくれることも人気の秘密だというものです。


 それにしてもプロ棋士の「歩」の使い方には感心するもので、言われてみれば納得するものの、そのための布石が事前に打ってあるものですが、上級者にとっては当たり前でもヘボ将棋の私には、解説されてやっと理解できるものです。
 解説付きで対局を見ることなど以前はなかったもので、NHK杯の解説くらいでしたが、プロ棋士がプロの対局を解説するため私には理解が追い付かないことが多かったものです。


 その点、藤森五段の配信はその時々の指し手の意味を解説しながらの対局になり、細かいプロの攻めと守りのバランスに納得してしまいます。
 ゴルフができなくなったら、将棋を改めて勉強しようかなと思う今日この頃ですが、自宅に居ながら対局できるネット将棋もあるため、閉じこもりの生活でも楽しめそうだと思っています。