CPAPで鼻が冷える朝
今日の熊本は快晴の朝でしたが、気温が零下という冷え込みでした。私は普段は寝るときは夏以外は掛け布団は羽毛布団1枚だけで、寒くなると敷き布団の下に1畳用のホットカーペットを敷くことにしていて、これまで暑がりで寒さに強いため特に寒いと思ったことはありませんでした。
部屋のエアコンも就寝時には切っているため、朝方の室内はかなり温度は下がっているはずです。
私は4年前にいわゆる「睡眠時無呼吸症候群」だと診断されていて、就寝時にはCPAP治療をしています。
「睡眠時無呼吸症候群(すいみんじむこきゅうしょうこうぐん、Sleep Apnea Syndrome; SAS)」とは、睡眠時に呼吸停止または低呼吸になる疾患であり、SASにも閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)、中枢性睡眠時無呼吸症候群(CSA)、この2つを併せ持つ症候群があるようですが、私はOSAのようなのです。
ウキペディアによると、OSAの有病率は成人で1~6%に対し、CSAは1%以下だとのことです。
(降圧剤は一時期からゼネリック薬に変更しました。これでかなり負担額が下がります)
私は血圧が高く、この10年ほどずっと降圧剤を飲んでいますが、自宅で血圧を測ってみるとなぜか朝方だけ高く、日中は平常の数値に戻っていたため、かかり付けの医師に「薬を朝に飲むから効き目が薄れた朝方に血圧が上がるのでは?」と素人判断で聞いてみました。
しかし、医師からは別の薬を合わせて飲むように指示されただけで、その薬を飲み始めたものの「朝だけ高血圧」が改善されることはありませんでした。
そんな中「流離のゴルファー」と呼ぶ老ゴルファーと一緒にラウンドしていた際に、ふと漏らした「朝だけ血圧が上昇する」という悩みを聞いた「流G」が「鼾はかく?かくならそれはSASかもよ」とアドバイスしてくれたのです。
私は自分では分からないものの、就寝時にかなり大きめの鼾をかくようで、それは父親もそうだったし、父親同様に扁桃腺肥大という基礎疾患を持っていたのです。
SASの原因は、睡眠中の筋弛緩により舌根部や軟口蓋が沈下して気道が閉塞することですが、その特徴として睡眠時に繰り返し呼吸が止まり、その停止時間は長い場合は1分以上に及び、最悪の場合はそのまま死亡するものです。
「流G」は元歯科医で鼾が原因であるSASの患者に、治療のためにマウスピースなどを作ったりしていたため、SASの知識があったようでした。
早速、次の通院時に医師(脳神経が専門)にSASの話をすると、すぐに簡易検査の手続きをしてくれました。
簡易検査は自宅で機器を付けて行い、その結果、SASの可能性が高いと判断され、本格的な入院しての検査になりました。
担当医師の説明では、健康保険適用のためには簡易検査→本検査という手順が必要なようで、「ほぼ簡易検査でSASだと分かっているのですがね」と入院して検査を受ける地域医療センターへの紹介状を渡してくれました。
(ちょうど4年前の12月の検査入院では、こんな感じでセンサーを付けられ就寝することになりました)
地域医療センターでは一晩、計測のためのセンサーを頭や鼻に付けられ、検査をしたのですが、隣のベッドの患者の鼾がうるさく、ほとんど寝られませんでした。
計測できずに再度の入院検査が必要かなと心配しましたが、結果的にはSASという診断が下り、そのためCPAP治療に保険適用が可能になりました。
SASの治療は外科手術で口蓋の一部を切り取るものもありますが、基本的に行動療法を行います。
肥満も原因の一つになるため、当時90キロ近くになっていた体重を筋トレで15㎏ほど落とし、毎晩の就寝時にCPAP(Continuous Positive Airway Pressure)を装着することになりました。
左がフィリップ製のCPAPの本体で右が鼻に装着するマスク。一時期マスクが小型のものになっていましたが、壊れてしまい、元の大きさのものに戻っています。
CPAPの機械はレンタル品で、月一回の通院時に診察費を含め約5千円ほどを支払います。
(CPAP装着のイメージ図。就寝中はずっとマスクをはめていなければならず、慣れるまでが大変です)
CPAPは加圧した空気を機器とつなげたマスクから鼻に送り、就寝時の口蓋沈下の際に起こる気道閉塞を防ぐ装置です。
ほぼCPAPを付け始めて丸4年になり、その間は北海道にも持って行ったし、外泊の際も常に持ち歩いています。
CPAPの空気は、機器から吸い込まれた周囲の空気なので、今朝はその冷たい空気が鼻に当たり、目覚めたときに鼻がとても冷たかったのです。
これまでそうした経験はなく、それくらい室内の気温が下がったのだということでしょう。
明日は阿蘇ハイランドでの1人予約が予定されていますが、またグリーンは凍結してゴルフにならないのかもしれません。