三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

ゴルフボールの違いって?

 今日の熊本地方は気温が30℃まで上がり好天でしたが、阿蘇やまなみの1人予約は「アプローチの達人」が昨日のラウンドの際に「腰が痛い」と言ってキャンセルし、私1人になったため流れてしまっています。


 もっとも達人は、私が今日ラウンドすると月から金まで5連チャンになり、私の腰痛の方を心配していたため、やまなみが遠いことも併せ、キャンセルしたようです。
 その証拠に、腰痛の割には昨日も1オーバーでラウンドしていて、見たところ腰痛の影響はありませんでした。


 さて、ゴルフを始めた頃にはゴルフボールの違いがよく分からず、量販店で適当に安価なボールを買っていましたが、あるときから「DDHツアースペシャル」をメインに使うようになりました。


    

(現在は1ダース1,400円前後で発売されているロングセラー品です。主に初心者向けのボールになっているようです)


 DDHツアスペは現在もまだ販売されている息の長い商品ですが、最初の発売は1986年(昭和61年)となっています。


 当時は、すでにBS社から1982年に「アルタス」というソリッドボールが発売されていて、糸巻きボールからソリッドボールへの過渡期でしたが、2ピースのツアスペと同時に「ロイヤルマックスフライ」というプロご用達の糸巻きボールが新発売された時期でもありました。


 つまりプロや上級者は糸巻きボールを使い、アベレージゴルファーはソリッドボールを使う図式になる時期になっていたのです。


 ロイヤルマックスフライは、現在は使われないボールの分類である「ソリッドボール」と対比になる「リキッドボール」の分類になり、コアの部分が液体という作りです。 

(このボールは1個800円と高価で、プロや上級者が使うというイメージでしたが、1999年まで生産されていました)


 私が最初にゴルフを始めたのは1992年(平成4年)頃ですが、当時はすでにソリッドボールが出回っていたものの、プロの使用球はまだ糸巻き球でロイヤルマックスフライの牙城は固く、BSからその牙城を崩そうとこの年に「ザ・レクスター」という糸巻きバラタ球が発売されましたが、トップの座を獲得するまでには至らなかったようです。


 また1990年に球の大きさがR&Aのルールで統一され、直径1.68インチ以上と定められていましたが、1992年当時はまだ直径1.62インチのいわゆる「スモールボール」もロストボールを買えば混じっているような状況でした。


 3年後の1995年に私は異動でゴルフができる環境から離れたため、改めてゴルフを再開したのは1999年(平成11年)からになりますが、ProV1が翌年2000年に発売され、当時通っていたゴルフスクールのコーチから「このボールはバラタのように止まるぞ!」と言って一個だけもらったことがあり、それがProV1との初対面でした。


 しかし、まだ100切りがやっとのレベルでProV1を使うには贅沢過ぎだと思い、ツアスペを使い続けていましたが、2003年に所属の赤水でシングル条件(※)を満たし、HDCP委員長との査定ラウンドを経て晴れて「9」を取得でき、ProV1を使用し始めました。
 ※ 当時の赤水のシングル入り条件は、クラブ競技で3か月以内に3回の70台スコア提出が必要でした。


 それ以来、ラウンド回数の増減はあったものの、メインの使用球は一貫してProV1から後にProV1xを使用していますが、北海道の河川敷のニューしのつゴルフ場では石狩川へ転がるロストの心配もあり、AD333を使ったことがあります。


 正直なところをいえば、球の違いは私にははっきり分かりません。今年から本間のD1を使い始めたのも、費用の問題もありますが、大きな違いがProV1xと比較して分からなかったためです。

(自宅在庫のProV1xとD1。キャディーバッグにProV1xが別に1ダースと、D1が2スリーブ入っています)


 D1はディスタンス系の2ピースで、ProV1xはスピン系の4ピースですが、打感などもフィーリングに大きな違いは感ぜず、アイアンの飛距離はD1の方が1クラブは飛んでいるように感じています。
 ドライバーの飛距離は変わりませんが、余計なサイドスピンがかかりにくいということから、大きく曲がる球が出にくくなっていて、OBや1ペナは打ち出す方向の問題だというものです。


 ProV1xは2年ごとに新製品が出ますが、私は新製品の前の型を使っていて、それは購入費用の問題からです。
 型遅れでも新製品が出る前は普通に使われていたもので、全く問題ないと思っていましたが、それでも1ダースで4,800円ほどはするもので、1個に均せば400円というものです。


 それに対しD1は、纏め買いすると5ダースで5千円ほどでProV1xの1ダースとそう変わらない価格になり、価格は約5分の1という驚きのものになります。
 もともとは「アプローチの達人」が使っていたもので、それをもらって使用するようになり、顔見知りの「テンカラ」さんにも勧めたら試したようで、私と同じような感想を言っていました。


 彼も5ダースセットを買ったそうですが、発注で間違え2回ポチっとしてしまい、別にまた5ダース計10ダースが送られてきたと言っていますが、それでも競技で使う高価なボール2ダース分より安いというものです。


 先日、阿蘇やまなみでご一緒した上級者の「まつ爺」さんも、このD1を使っていて、コスパに優れた球だと言っていました。


 人はスイングスピードや打ち方など様々なので、一概に万人に合う球はないのですが、安価=ダメと先入観で決めることなく、実際に試してみて費用対効果がどうなのか考えてみることです。


 D1の口コミを見ると「スピン性能が悪い」などの悪評も目立つのですが、果たしてどれだけの人が的確にスピンコントロールできているのか私には疑問です。
 D1でもきちんと当たれば、通常のグリーンであればピッチマークのほぼ周囲1m内に止まるもので、ラフからでは止まりにくいのであればランを計算すれば良く、少なくとも私にはコスパ最強の球だと今のところ言えるものです。


 感覚が優れたゴルファーであれば別ですが、ほとんどのアマチュアゴルファーは、世間の評判や好きなメーカーなどの理由でゴルフボールを選択しているもので、メーカーのCM戦略に乗せられた感もあるものです。


 プロ使用球には、CM料や契約プロへの契約金分が球の価格に上乗せされているもので、だったらプロ使用球でない安価なボールとの違いは、価格差ほど大きくはないものです。
 私は安価なボールにはこれまで食わず嫌いの面もあったものですが、実際に使ってみてD1の性能には満足しています。


 安価な球の在庫が多くなり、思う存分OBやロストが打てるというものです。