三重苦ゴルファーの日記

68歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

他人のスコアをわざわざ書く行為

私はよく「1人予約」を利用して平日にラウンドしています。
この「1人予約」は便利なサイトで、ゴルフがしたいけど誰も都合がつかなかったとか、休みが合わないなどの理由で、それまで諦めていたラウンドが、当日の朝でも思い立ったらゴルフができるようになったという画期的なシステムです。


以前、ある大手のゴルフの質問サイトで「1人予約で同伴者のスコアを記入する意味はなに?」という質問をしたら、ある回答者から「あなたは友だちがいない寂しい人なんですね。」という書き込みをされたことがあります。


まぁ、ネットには様々な人がいるわけで、ゴルフは知り合いとだけラウンドするものという固定観念の持ち主、もしくは他人の気分を害することを書いて楽しむような屈折した人かなと思い、無視しました。
この時は、まだ「1人予約」がメジャーではなかったため、そんな意見を書いたのでしょうが、ほとんどの方は真面目に回答してくれました。


その回答で一番多いものが「他人のスコアを書くことは常識だから」という意見でした。


ゴルフのスコアカードには4人分のスコアを記入する欄があります。そのため、ゴルフを始めたころは、そこに同伴者のスコアを記入するものだと教えられ、それが当たり前になってしまうのです。


もちろん、コンペや「握り」などでは同伴者のスコアを把握することは必要ですが、私は「1人予約」でわざわざ他人のスコアを記入しなくてもよいのではと思っています。


「1人予約」はスコアを競うものでもなく、所詮、他人のスコアであり、自分とは関係がないからという理由からですが、必ずスタート前に名前を何度も確認してスコアカードに記入するゴルファーが多いように感じます。


そんなゴルファーは傾向として100が切れないレベルが多く、だったら自分のことだけに集中すればと思ってしまいます。


「アプローチの達人」は、そんなとき「私のスコアは付けなくてもいいですよ。自分でも自分のスコアを書かないのだから。」と答えていたので、私も同じように「付けなくても大丈夫ですから。」と答えるようにしていますが、それでもしつこく聞いてくる人もたまにいるのです。
中には親切心からなのか「あなたが書かないなら、自分があなたの分も書いておきますね。」と言ってくれる方もいるほどです。


以前はときどき「私のスコアを書いて、何かその後に利用していますか?」と質問したこともありますが、ほとんどの人が「特には」という答えでした。
つまり、一生懸命に他人のスコアを記入しても、その労力は何の役にも立っていないのでした。


同伴者のスコアが必要になるのは、次のホールでの打順だけです。それはホールアウト時の各自のスコア申告を聞いていればよいだけなのですが、わざわざ聞いてくる人はその申告を聞いていない証拠だということです。


自分のことで精いっぱいだから、他人のスコアが分からなくなり、次のホールへの移動中にわざわざ聞くことを繰り返すのですが、だったら聞かなければと思ってしまいます。
だって他人のスコアを記入することは義務でもなんでもなく、書いても何の得にもならないからです。


まだ100が切れないレベルであれば、自分の使ったクラブなどをしっかりスコアカードに書くことで、ラウンドの反省をすることをお勧めします。
100が切れないレベルだと、他人のプレーは当然のこと自分のプレーさえも覚えていない場合がほとんどです。
スコアを見ても、どのホールでどんなプレーをしたのか思い出せない場合が多く、だったらそれをメモするものとしてスコアカードを利用してはどうでしょう?


ゴルフはショット力を上げるとともに、記憶力を上げることも上達に向けての必須の技術です。
過去の失敗を思い出し、同様のケースから失敗しないようなクラブ選択や方向どりをする必要があるので、失敗は将来に向けてのよい教訓になるのです。
しかし、それを思い出せないのでは、無駄なラウンドになっていまします。


スコアカードにセカンドで何番を使ってどんな失敗をしたかをメモっておくと、ラウンド後に自分のプレーを思い返すことができ、ミスショットが出た原因を自分で把握できるようになります。
そしてそれに慣れてくると、メモしなくても自分のラウンドを1番から思い返すことができるようになるのです。


そうなれば、見ている場合に限りますが、同伴者のショットもビデオテープのように巻き戻して思い返すことができ、メモらなくても同伴者のスコアもほぼ分かってくるのです。


上級者は、スコアを付けなくても同伴者のスコアはほぼ掴んでいます。初心者は自分のスコアが何打か分からなくなりますが、同伴に上級者がいれば、きちんとスコアを教えてくれるはずです。
それはいちいち記録しているのではなく、頭の中で思い返しているだけなのですが、だからこそ同伴者の申告スコアの間違いにもすぐ気づいてしまいます。


つまりゴルフが上手くなるためには、記憶力は絶対条件であり、スコアメークが上手くできないというゴルファーは、記憶力を高める努力をすれば、結果的にスコアメークができるようになるはずです。


「逆もまた真なり」は本当であり、上級者の記憶力が高いという事実から、アベレージゴルファーが記憶力を高めることで上級者に近づくという方法もあるのです。


明日から、同伴者のスコアなど気にせず、スコアカードには自分の結果だけをメモるようにしてはいかがでしょうか?
きっと、上達のスピードが速まると思いますよ。