いろんな事情
今日も熊本は雲が広がりハッキリしない天気で、午前中はかなり激しい雨も降りましたが雨は昼前には止んでいて、その後は晴れの天気になり湿気が多い不快な一日になりました。
今日もBS放送でドジャース対ジャイアンツのナ・リーグ西地区の優勝争いを視聴していましたが、大谷選手の49号本塁打も出てドジャースが13-7で勝利しています。
今日の勝利でドジャースの地区優勝の確率はかなり高くなり、逆にジャイアンツのポストシーズン進出争いはやや厳しく、東地区のメッツに0.5ゲーム差の4位になっています。
(ナ・リーグ西地区には5チームがいて、全162試合のうち同地区内で52試合対戦し、同リーグの他地区と64試合、ア・リーグと交流戦46試合があります)
(現在の順位のままポストシーズンへ進出した場合の組み合わせ表。ドジャースは地区優勝しても勝率の関係でワイルドカードシリーズからになることが決定しています)
(各リーグ2位以下のチームで勝率上位3位までのチームはポストシーズンへ進出しますが、現在ナ・リーグはカブスとパドレスはほぼ確定で、3番目の枠をメッツ・ジャイアンツ・レッズ・Dバックスの4チームが争っています)
さて、最近の試合でドジャース投手陣の中に不調な選手がいて非難の矛先が向かっています。
その代表格は左腕のタナースコット投手で、彼は昨年はパドレス所属でしたが今シーズンはFAにより4年契約でドジャースへやってきました。
ドジャースは現在はスコット投手を抑えとして起用していますが、特に山本投手の勝ちを消すことが多く、地元ファンはもとより日本人ファンからも「なぜ使う?」と疑問視されています。
その疑問はコンフォルト外野手にも同様にあり、今期に同地区のライバル球団であるジャイアンツから移籍してきましたが、打率1割台に低迷していて、ドジャースの強力打線の中では唯一と言っていいほどの穴になっています。
私も不調な選手をなぜ使うの?という疑問があり、その辺りの事情を少しだけ調べてみました。
まず調べたことはMBLの規定であり、ロスター(日本での一軍枠)は40人であること、試合に出れる人数であるアクティブロスター枠(ベンチ入り枠)は26人(9月以降は2人増える)で、その枠の半分は投手の枠だということです。
40人のロスター枠に入らなければメジャーの試合への出場資格そのものがないし、アクティブロスター枠に入れなければ試合には出場できないという現実です。
ロスター枠に入っていてもアクティブロスター枠に入れない14人は、マイナー(3Aや2Aなど)でプレーするしかありません。
ここで複雑にしているMLBの規定に、過去にMLBでのプレー経験が5年以上ある選手にはマイナー降格の拒否権があり、どんなに不調な選手でも26人のアクティブロスター枠から外せないという事情です。
もし、この拒否権を無視してアクティブロスター枠から外そうとするとロスター枠からも外さなければならず、それはその選手の保有権を放棄する(DFA)ことで選手は自由に他球団と契約することが可能になり、チームにとっては高給で獲得した選手を年度中に見返り無しで移籍させるという損失になってしまいます。(トレード期間は7月末までなので、現在はトレードも不可能)
MLBでは金銭トレードのような規定はなく、選手の権利が強いため、球団の事情で選手にチャンスを与えなければその選手はDFAとなり、自由に他球団へ移籍できるということです。
ただ、他球団が獲得しない場合は再度元の球団と契約することは可能で、その場合はマイナー契約となることが多いようです。
つまり、同地区のライバル球団から獲得したスコット投手(パドレス)やコンフォート外野手(ジャイアンツ)の場合、アクティブロスター枠から外すことは出来ず、外すことは高額な契約で獲得した選手が他球団へ移籍することを容認するという意味であり、球団にとっては多額な損失に繋がるのです。
アクティブロスター枠は基本26人(9月から28人)ですが、そのうち半数の13人が投手枠となり13人が野手枠となりますが、二刀流の大谷選手は13人の投手枠外になり、投手枠を1名分余計に確保できるメリットがあります。
ドジャースの投手は、先発要員に大谷・山本・スネル・カーショー・グラスノー・シーハン(計6人)がいて、その他はブルペン陣で(クローザー)スコット、(セットアップ)イェーツ・トライネン・ベシア・バンダ・ドライヤー・ロブレスキー・エンリケス・コペック・スチュワート・カスペリアス(計11人)となり、大谷投手の枠を除くと16人になります。
投手のアクティブロスター枠は9月になった現在は14人なので2人が溢れますが、ほとんどの投手がマイナー拒否権を持っているため、現在肩の炎症でIL入りしていスチュワート投手とマイナーオプションがある若手のカスペリアス投手が現在はマイナー落ちになっています。
アクティブロスター枠は野手も同様で、通常は13人で9月から14人になっていますが、野手は投手以外は8人が常時出場となり、DH枠の大谷選手を除くと現在でも5人の控えしか残らないことになります。
ちなみにNPBでは26人のベンチ入り人数は同様ですが、投手は10人程度なので野手が16人ほどいることになり、DH制の無いセリーグでは8人の控え人数となり、この辺りの事情がかなり異なります。
MLBでも捕手に関しては怪我した場合の代替として控え捕手を1人は置く必要があり、実質的に現在4人の野手(8月まで3人)の控えが代打や代走・守備要員として使われることになります。
つまり、いくら不振でもベンチで遊ばせておくような余裕がある人員ではないということで、マイナーへも落とせない・ベンチに座らせておくことも出来ない理由で毎試合のようにコンフォート選手は出場しているのです。
こうしてみると、案外と選手の数に余裕が無いことが分かり、不調だからといってスコット投手やコンフォート外野手を外す余裕が無いことが分かります。
特に投手の場合は長い回を連投させることはあまりできず、先発が6回まで投げたとしてブルペン陣は1人1回を担当しても3人は必要となり、先発が早い回で交代しロングリリーフすると先発同様にその投手にはある程度の期間の休養日が必要になります。
抑えの投手は1回だけという制限なので勝ち試合の場合は連投になりがちですが、シーズン前半のように役割分担をしっかり決めていなかったツケが今出ていて、これらも含めて首脳陣の責任だということです。
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