三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

小橋絵利子プロとキム・ハヌルプロの差

富士通レディースは最終日のラウンドが行われています。
応援している小橋絵利子プロは、2日目は残念ながら2オーバーとスコアを崩し、通算1オーバー38位タイでどうにか決勝ラウンドに進出できました。


2日目の同組は、現在賞金ランキング1位のキム・ハヌルプロでした。キム・ハヌルプロは、2日目6アンダーとし7位タイで決勝ラウンドに進んでいますが、小橋プロとの数字上での比較をしてみたいと思います。


1日目は別組でしたが、2人とも2バーディー1ボギーの1アンダーで同スコアでした。つまり2日目の1ラウンドだけで2人の差はなんと7打もついてしまったのです。


まず、キム・ハヌルプロのセカンドラウンドの結果です。

次に小橋絵利子プロのセカンドラウンドの結果です。

比較してみるとバーディー数の差も目立ちますが、それ以上に目立つのはボギーなどスコアを失うホールの差です。
キム・ハヌルプロは、2日間を通しても初日が6番Hと2日目が2番Hの2ホールでしかボギーは叩いていません。


それに対して小橋プロは、初日が18番H、2日目が11番H、14番Hでボギーを叩き18番Hではダボを叩いてしまっています。


2日目だけで見ると、キム・ハヌルプロの1ボギーに対して小橋プロは2ボギー1ダボとスコアロスの差では3打差が生まれています。


トッププロとの差は、ボギー以上を叩くホール数の差なのですが、トッププロは同じホールで2日続けて同じ間違いはしないのがトッププロたる所以です。
同組だった李知姫プロの2日目のスコア(6バーディー2ボギー)を見ても、初日と2日目でボギーを打ったホールは全て違います。


小橋プロは18番Hだけで3つもスコアを落としていますが、これが下位に沈んだ原因の一つです。


細かく数字上の比較をしてみます。


フェアウェーキープ数(対象14H中)は小橋プロが初日が9回で2日目が7回に対し、キム・ハヌルプロは7回と8回でほぼ同様ですが、小橋プロが2日目でキープ回数を減らしているのが目立ちます。


パーオン数(18H中)は小橋プロが12回(初日)9回(2日目)に対し、キムプロは11回(初日)13回(2日目)と真逆の結果が出ています。


パット数は小橋プロの29打(初日)+28打(2日目)に対し、キムプロは28打(初日)+26打(2日目)となり、2日間では3打の差が生まれています。


つまり、初日は小橋プロがフェアウェーを9回捉え12回パーオンし29パットの1アンダーに対し、キム・ハヌルプロはフェアウェーを7回捉え11回パーオンし28パットの同じ1アンダーです。


ところが2日目は小橋プロがフェアウェーを7回捉え9回パーオンし28パットの2オーバーに対し、キム・ハヌルプロはフェアウェーを8回捉え13回パーオンし26パットの5アンダーです。


つまりトッププロは2日目になれば初日を上回る内容のゴルフができるから上位に行けるけど、そうでないプロは1日目と比較して内容が劣るゴルフになり上位に行けないという当たり前の結果が導き出されます。


トッププロはボギーなどのスコアロスを必要最小限に留め、バーディーで得たアンダーを守り切るゴルフができるのです。
反してそうでないプロは、せっかく取ったバーディーが同数以上のボギーで消えてしまい、スコアが伸ばせないことになります。


ボギーを打たないゴルフができるかどうかが、トッププロになるための最低条件になるようで、その上で正確なショットとパットでバーディーを取っていくのが上位にいる選手たちなのです。


最後に18番Hでの2人の差をデータで見てみます。
小橋プロの18番Hでの1打目ディスタンスは216y(初日)と217y(2日目)になっているのに対し、キム・ハヌルプロのディスタンスは220y(初日)と242y(2日目)になっています。


小橋プロの5番Hでのディスタンスは2日間平均で約240yなので、もしかしたら18番Hはドライバーを使っていないのかもしれません。
キム・ハヌルプロの5番Hでのディスタンス平均は245yほどなので、初日のキム・ハヌルプロも18番はドライバーを使ってないのか、それともバンカーインで距離が出なかったのかです。


18番Hは左右にフェアウェーバンカーがあるストレートなパー4ですが、グリーン手前にも大きなバンカーがあるホールです。
バンカーセーブは、小橋プロが初日3回中2回、2日目が2回中1回という数字になっていますので、バンカーに入れたことで少なくとも2打は失っている計算です。


テレビでは上位の選手しか映してくれないので、詳細は不明ですが18番Hは、コースマネジメント自体が良くなかったのかもしれません。


今日も午前中は富士通レディースの生中継がスカイAであっています。残念ながら上位の選手しか映らず、小橋プロのプレーは見ることはできません。
前半のインは2バーディを取るも3ボギーも叩くという内容で、スコアは伸ばせていないようです。


相変わらず18番Hでボギーを叩いていて、3日間で4つもスコアをこの1ホールで失っている計算です。
この辺りのコースマネジメントが上手くいっていないようですが、さすがにプロでこういうミスは許されません。
元々、バーディーは少ないけどボギーも叩かないゴルフが小橋プロの持ち味のはずです。


回りがスコアを伸ばす中、無理してバーディーを狙うことで反対にスコアを崩しているのかもしれませんが、本来の姿を取り戻し、ボギーを打たない丁寧なゴルフを繋げていけるようにすべきだと思います。