三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

私の欠点が出るラウンド

 今日も引き続き、阿蘇ハイランドゴルフ場の早朝ラウンドに行ってきました。


 今日のスタートは5時59分になっていて、今の時期は5時52分がトップスタートなので2番目の組でしたが、昨日のうちにトップが4バッグだと分かっていたので、先に出ることをゴルフ場側に認めてもらっていました。


 そうはいっても予約済みのトップのスタート時間を遅くすることはできず、我々が5時49分の日の出前にスタートすることとし、後組は当初の52分スタートのままということです。
 今日の早朝ラウンドは多そうで、普段より多くのカートが並べられていたため、我々が抜けた時間帯だけでも余裕が出来るはずで、少しは混雑解消になるかもとその時は思っていました。


 昨日は晴天だったので、日の出前でもそれなりに明るくなっていましたが、今朝は東の空に分厚い雲がかかり、なかなか明るくならないためギリギリまで明るくなるのを待とうと同伴者の「アプローチの達人」と話していましたが、私は後ろの組のカートが来る前にはスタートしようとは思っていました。


 52分前のスタート枠は以前は45分だったので、その時間を目途にスタートすることにしていましたが、40分過ぎに後ろの組のカートが動き出すような音が聞こえたので、すでにティーティーショットするだけにしていた私が先にティーオフすると、達人もまだ球の落下地点が分からない中をティーショットしてくれました。


 日の出前で薄暗くても、セカンドの地点からはピンなどははっきり見える程度の明るさはあり、1番のティーショットの落下場所さえ把握できれば、2番以降は全く問題なかったのです。


 後ろの組は、我々が1番をホールアウトする頃に1番ティーに居たのが見えましたが、結果的に我々が17番に向かう頃に7番グリーンにいる位のスローペースになっていて、最初は達人も「後ろは9番辺りにいるんじゃ?」と言っていましたが、7番グリーン傍に止まっているカート番号を確認して「後ろの組だった」と驚くほどの遅さでした。


 7番のグリーン周りのプレーをチラッと見ましたが、アラ4の4人組で上手そうには見えず、わざわざ早朝のトップスタート枠を予約するなら3人で来ればよいのに、なぜか下手っピーは4人そろえなければラウンド出来ないと勘違いしているようです。


 遅い後続組のせいで見るからにその後ろは詰まったような進行が見て取れ、我々との間が空いて待ち時間は全くない後続組は、もっと時間をかけずに進行しないと早朝ラウンドなのに後ろの7時台スタート組はハーフ3時間ペースになるかもと思いました。


 その証拠に1番ティーには我々が戻る頃にはカートが何台も詰まっていて、進行が滞っていることが分かり、それらはたった1組のスローなプレーヤーが引き起こす傍迷惑なものですが、当人たちは他人への迷惑には全く気付かないまま「楽しかった」と終えるものです。


 カートのナビにスローペースの警告を適正ペースに戻らないうちはずっと表示するようにしないと、下手っピーの4人組は自分たちが大迷惑をかけていることなど予想だにしないのです。


 私たちは影響を受けなかった後続組のスローペースを話題にしてしまいましたが、我々が特に急いだわけではなく、逆に途中ではコース管理のカップ位置の変更作業などが入っていたりすると、ティーオフしないようにしてカートに乗って作業が終わるまで待機などしていたため、普段より進行は遅めだったのです。



 今日のラウンドでは私はスタート直後は好調でしたが、6番で2mのパーパットを外してから寄せ1が効かなくなり、スコアを崩していきます。
 ただ、昨日のダボやトリの反省から、ミスショットが出ると無理して攻めずに「ボギーは可」という意識だったこともボギーが続いていたという理由にあります。


 私の欠点として、パーオンを逃すとボギーになる傾向が高く、パーオンを逃しても悠々と寄せ1で凌ぐ達人との大きな違いがそこにありました。
 スコア表にはパット数1であっても、エッジやカラーからパターで寄せて1パットというケースも多く、ウエッジを使っての寄せ1は今日は皆無でした。


 その理由はなぜかウエッジを持つとイメージが全く湧かないためで、どの辺りを狙って球を落とし、落下地点からカップまでどれくらい転がるかのイメージがなければ実際にも寄せれないのです。
 逆に9鉄の転がしではイメージが湧き、ラインまでイメージできるため成功の確率が高いのですが、ラウンド中にも達人に「達人の寄せの成功率は80%いや90%で、パターも上手いからほとんどボギーは叩かないのに、私の場合はグリーンを外すとボギーの確率が高くなる。ウエッジだったら寄せ1率は10%以下で、転がしでやっと寄せ1率を上げているだけ」と話していました。


 実際にもグリーンに乗せるかどうかで私のパーゲットの確率がハッキリ変わってしまうので、乗せるとパーチャンスの確率は上がりますが、外すと一気に低下してしまうのです。
 それに比べて、達人は乗せても外しても同じような確率でパーセーブ率は高く、達人がパーオンでボギーを叩いたり、寄せ1が取れずにボギーになるのは18ホール中1ホールあるかどうかになるのです。


 トッププロがオーバーパーを打たないのは、グリーンを外しても寄せ1を高確率で取れるためで、だったらアマチュアも寄せ1率が高めればスコアは崩さないことになり、スコアメークの肝はショートゲームだと理解できるはずです。
 私はそこの技術がイマイチだと分かっていても、ショートゲームの練習をしないから上達しないのは当然で、もう少し涼しくなったら庭でアプローチ練習を再開しようと思っています。

(ラウンド中も霧雨が降りましたが、終わって帰る際にも厚い雲が杵島岳を覆っていました)

出入りの大きなラウンド

 今日は、1週間ぶりになる早朝ラウンドのため自宅を4時20分に出て、1時間弱で阿蘇ハイランドゴルフ場に到着しましたが、今日の日の出は5時48分だったので復興道路の二重峠トンネルまでは暗い中を車を走らせました。

(復興トンネルの二重峠入り口。車載カメラによる撮影)


 トンネルを抜けると東の空が夕焼け状に赤くなり、外輪山がシルエット上に浮かび上がるという私が好きな光景が見えましたが、撮影してもイマイチで実際に見る方が幻想的です。


 今日も「アプローチの達人」との2サムでのラウンドでしたが、当初のスタートが5時59分だったため1組は前にいるだろうと予想していました。
 私がゴルフ場に着くと達人はもちろん、他に乗用車が3台は停まっていて、きっとトップスタート組が既に到着しているんだなと思っていました。


 受付を終えた達人に挨拶すると、「4バッグの1人予約の後ろだったから前にしてもらったよ」と伝えてくれ、早目に来ていた人たちは1人予約組だと分かります。
 事前に伝えてあったらしく、我々のカートがトップにあり、スタート順を知らせるディスプレーにも我々が5時52分のトップスタートに変わっていました。


 それでも、我々は日の出前の5時45分にはスタートすることにし、後ろの1人予約組は当初の52分にスタートできたはずです。
 1人予約のお一人が私は失礼ながら忘れていましたが、以前一緒にラウンドした方だったのようで、「北海道はどうでしたか?」と声をかけられ、スタート前に少しだけお喋りしました。


 今日は先週の火曜日以来のラウンドになり、久しぶりの感がありましたが、そんなときは期待値が低くなり、そのため欲もかかず謙虚にラウンドすることになりますが、そうした場合は結果も良くなるようです。
 アウトの前半は好調でしたが、調子に乗ってしまうと謙虚にボギーを取りに行けばよいものを無理してしまい、大きなスコアロスをするスコアを叩いてしまいます。



 今日は幸いにもチップインバーディーが2回もあり、1パットのバーディーも2回ありましたが、それぞれ7~8mの距離が入ったもので、せっかくそうしたラッキーがあったのに、その分はダボやトリで簡単に吐き出してしまいます。


 私が実践する「ボギーなゴルフ」では謙虚な気持ちでボギーオン2パットを目指し、たまたま2オンや寄せ1があればスコアがそこそこ纏まる考えですが、それは謙虚さを忘れてしまいスコアを欲張ると簡単にダボやトリを叩いてしまうからです。


 それがモロに出たのが4番パー3で、ティーショットはグリーン右に外して深いラフに掴まりましたが、とりあえずグリーンオンしてパーパットが打てる展開にするべきだったのにロブショットを打とうとして失敗し、3打目も深いラフから寄せきれずにダボになったものです。
 2打目は乗せるだけならどうにか乗ったのですが、前3ホールのスコアをベースにしていたため、どうにかして寄せ1したいと無理した結果がダボになっています。


 14番パー5のダボもフェアウェーからの2打目をチョロってしまい、距離が残った3打目をU6で左バンカーに打ち込み、奥のピンまで距離のあるバンカーショットだったためハンドダウンせずに大きくスイングしたらトップ目に入り、奥の深いラフに打ち込んで結果的に5オン2パットになったものです。
 2打目・3打目を続けてミスショットしたことが結果的にダボになりましたが、今反省するなら、3打目時点でボギーを取りに行く意識があれば寄せ1もあったかもしれず、無理した結果がダボというスコアになっています。


 12番パー4のトリに至っては不注意以外の何物でもなく、ポケットに入れていたショートティーが最初なかなか見当たらず、探すのに時間をかけた反動が慌ててのティーアップに繋がりましたが、スタンスを取ったときに右足が凹みにちょうど入ってしまい、やり直そうと思ったけどティーアップまでに時間を使っていたので、いいやと思ってそのまま打って当たらずに左OBになったものです。


 ここは打ち直しを選択しましたが、4打目のショットでまたチョロってしまい、5打目をピン手前2mにオンしたのにこのパットを外すトリプルになっていました。


 いくらバーディーを取っても、トリプルは1ホールで3打もオーバーするもので、バーディーのマイナス1打などでは穴埋めできないものです。
 ボギーだったら+1打ですがトリプルは3ホール分のボギーでもあり、このホールのOBは避けられたものだったので、慌てないで常に自分のペースでプレーすべきでした。


 今週は、今日から3連チャンになっていますが、私の兄からも今月中と来月初めにラウンドに連れて行くように頼まれていて、金曜日にでも連れて行こうかと考えているため、もしかしたら4連チャンになるかもしれません。

(帰る頃には快晴になり、暑くなりそうな空が見えていました)

「Never up never in」考え方の転換

 今日も熊本は晴天が広がり、32℃越えの厳しい残暑になりそうですが、朝晩はかなり過ごしやすくなっていて、何となく秋の気配が感じられるようになりました。


 秋の気配と書くと私は反射的にある曲の歌い出し「♬ あれがあなたの好きな場所 ♬」というフレーズが頭に浮かんできます。


 大学を卒業して就職したのが1978年なので、ちょうどその頃によく聴いていたのが「オフコース」のアルバムで、その中にある名曲「秋の気配」の冒頭の一節ですが、「秋の気配」は1977年発表なのですでに46年も前になっているのに、「秋の気配が」などと書くと曲の一節が頭に浮かぶのは、刷り込まれた記憶はなかなか代えがたいということなのでしょう。


 さて、この数日は「考え方の転換」シリーズを書いていますが、これは私がゴルフを始めて練習を続けてもなかなか上手くなれず、それまで私が思い込んでいた考えを疑ってみたら、それが結果的に功を奏したというターニングポイント的なことを書くもので今回はパット編です。


 この日記で何度もゴルフのスコアの構成が「ショット36打+パット36打=パー72」であることを繰り返し書いていますが、私が初心者の頃には周囲の人からなぜか「Never up never in」(届かなければ入らない)ということをよく言われていました。
 つまり「カップに届かないと絶対にカップインしない」というパットにおける当たり前の真実ですが、調べてみると1860年代の英国のオールド・トム・モリス・シニアの言葉のようです。

(カップまで届かない球は絶対に入らないのが「Never up never in」です。この大きさの球では入らなさそうですが、、、)


 きっと私の初心者の頃に周囲にいた人が、この「Never up never in」の格言だけしか知らなかったのでしょうが、先ほどの「秋の気配」同様に初心者の頃に教わったフレーズはいつまでも耳に残っているもので、私にもずっとこの格言がパットを打つ際に残っていました。


 確かに全盛期のタイガーウッズのパットを見ているとバーディーパットを2m近くもオーバーするような強さで打っていて、返しの嫌な距離も平然と沈めていたものです。
 しかし、ヘボゴルファーの私がそれを真似すると3パット、いや時には4パットしてしまい、ラウンド後は100前後のスコアでパット数40前後という内容になっていました。


 もともとパット練習をそんなにしなかった私が、2mもオーバーしてしまったら返しが厳しくなるのは当然だと今は理解できますが、当時は「Never up never in」だけしか頭になかったのです。


 ある日のラウンド後にパット数を数え、そこでハタと気付きました。それは当たり前のように40打前後のパット数ですが、タラレバで「あの2mのパットが入っていれば」と計算してみたのです。
 その2mが1パット目だったら自分の技術で外すのは仕方ないとして、2パット目や3パット目であるなら、その前の段階でどうにかできたのではというものでした。


 つまり無駄な3パット4パットを無くすことができれば、スコアはその分縮まると気付いたのです。
 そのため「Never up never in」の格言は忘れるようにし、カップまでの距離を打つように意識しましたが、如何せん、その距離感がありませんでした。


 距離感はまさしく「感」であり、その感覚を身に付けるためには練習しかないと考え、誰もいないラウンド後のグリーンでロングパットの練習をしたのは以前にも書きました。
 目印のピンまでちょうどの距離を打てるように距離合わせする練習を繰り返しましたが、これは効果的でした。


 以降のラウンドでは、「Never up never in」は頭から追い出し、代わりに「カップまで、カップまで」と繰り返し念じながらパットに臨んだものです。
 結果的に、この考え方がパット数の減少に繋がり、パット数分だけスコアは良くなりましたが、今はこのパットのタッチの弱さでカップ手前で曲がってしまうことも多く、そこは若干ですが変えようとはしているものの基本はジャストタッチなのです。


 調べてみると「Never up never in」と対比になる言葉として、球聖ボビー・ジョーンズの「届かなければ入らないのは事実だが、カップを通り過ぎた球も決して入らないのである。そして3パットの多くは、オーバーした後の返しのパットで発生しているのである」があり、これを最初に知っていれば「Never up never in」を意識して大オーバーするミスはしなかったのかもしれません。

(アマチュアがスコアをよくしようと思う場合の近道) 


 そして辿り着いた今がそうですが、この米国のハーヴィー・ペニックのアドバイスである「球がちょうどカップで止まるようにパットしてごらん。そうすれば君に幸運が訪れるかもしれないよ」を早い段階で知っていればともっと上達の速度は早かったのかもしれません。


 パット数だけはパー36からアンダーのスコアをアマチュアでも出せるもので、ショット数36打はどんなトッププロでも至難の業になるため、ショットとパットどちらがスコアメークに重要なものか一目瞭然なのです。
 それなのに「頭で分かっていても、、、」というのがアベレージゴルファーの悲しさで、分かっているのに練習しないからいつまで経っても40前後のパット数になってしまうのです。


 これではショット数50打に押さえても90切りがやっとというのが計算上からも分かり、パット数を30にできれば同じショット数50打でも一気に70台のスコアが見えてくるのです。
 誰でもラウンドする以上はスコアは付いて回るもので、気にしないとはいっても100叩きでは凹むし、80台・70台のスコアでは嬉しいものです。


 パットを含むショートゲームはスコアに直結しますが、ドライバーショットのように好ショットの手応えはショートゲームでは感じられません。
 終わって自分のスコアを見てうれしくなるだけですが、ショートゲームの効果は高くその技術を持ったうえでショット練習に励むと、きっとプロ並みの技術を持つゴルファーになれるはずです。


 もっとも技術力はあるけど勝てないプロは多く、トッププロになるためには技術+αといった何かの特徴というか強みが必要になるのです。