三重苦ゴルファーの日記

70歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

人は間違える生き物

ゆうぽん

 今日の熊本は朝から曇り空が広がる天気で、朝のうちは冷房が不要な気温でしたが、11時からのドジャース戦が始まる頃からエアコンを入れています。

 昨夜もそこまで気温は上がらず、トイレの便座が暖房になっていたのは外気が一定の温度以下になっていた証拠で、ようやく秋の気配が感じられました。


 今日はラウンド予定はなく、自宅でのんびり過ごす予定ですが、最近は調べ物があるとAIであるCopilotに尋ねることが多く、ネットで検索してヒットしたいろんな記事を見て調べるという作業が減りました。

 

 ただ注意しなければならないのは、AIだからと言って常に正しい回答をしてくれるわけではなく、矛盾した回答を当たり前のように答えられると「このAI大丈夫か?」と思ってしまうこともあるのです。


 試しにAIにドジャースのベストな内野手と外野手の布陣をそれぞれ分けて尋ねると、ムーキーベッツが右翼と遊撃手に挙がっていて、人間だとこうした回答は確かにそう感じても同一人を内野と外野双方には挙げないはずです。

 AIは内野と外野のベスト布陣を分けて聞かれたからそんな答えになったわけで、内野外野を分けずにベストメンバーとして尋ねると、ベッツは2番「遊撃手」として挙げました。


 この辺りは、人間のように質問を配慮して答えない文字通りに受け取る機械的な対応ですが、こうしたことでAIはいろいろ学習して徐々に矛盾した答えはしなくなるはずです。


 AI回答のベストメンバーの打順は、1番打者はエドマンになり大谷は4番打者という日本的な野球観での答えになりましたが、そのことを指摘すると厚顔無恥にも「MLBのトレンドは2番に強打者です」と答える始末で、このことからもAIの学習がこの分野ではまだまだだということが分かります。


 ただこうした学習はAIの場合は一気に進むわけで、人間が何世代にもわたって獲得した知恵や知識を正確な情報さえあればあっという間に獲得してしまうのです。


 昨日は王位戦第6局が行われ、藤井王位が永瀬九段の挑戦を退けシリーズ4勝2敗で6連覇を果たしています。

 この対局の終盤で、AIの評価値が一気に変わる場面がありました。


 以前は、将棋のルールではAIが人間に勝つためにはかなりの時間を要すると言われていたものです。

 1990年頃には市販の将棋ソフトに「森田将棋」があり、私も遊んでいましたがこのソフトの棋力は2級程度だと言われていました。


 その後2007年に当時の渡辺明竜王がAI将棋の「Bonanza」に勝利しましたが、10年後の2017年に当時の佐藤天彦名人がAI将棋の「Ponanza」に2連敗し、このことでAI将棋が人間を越えたと言われています。


 現在はAIの棋力が遥かに進歩していて、藤井七冠をもってしてもAIに勝利することは不可能ですが、だからと言って人が指す将棋の魅力は変わらないのです。

 これは、例えになるか微妙ですが、100mを9秒で走ることは人類のロマンですが、自動車だったら軽のターボ車でも7秒程度で走れ、だから人間が走る9秒台という記録が無意味だとということではないという意味です。

 

 現在の棋戦中継では、AIによる評価値が出ることで私のような素人でも分かり易いのですが、AIは優勢を保ったまま間違えずに勝利へ向かえるのに対し、人間の場合は一見して本筋から離れるような手は排除しがちで、それまで培った「経験」が逆に働く場合もあり、「勝負の綾」と呼ばれるようにAI的には人間が間違えるからまた面白いのです。


 昨日の王位戦の問題の逆転場面ですが、後手の永瀬九段が藤井玉に迫った128手目の局面でした。

        

 上図は7九にいた龍が5九に動いて藤井玉に王手をかけた場面です。この一手で中継のAIのそれまで永瀬69% 藤井31%の評価値が、一気に逆転してしまいます。

 AIの推奨手は5九ではなく1九の香車を取る手で、これだと取った香車が受けにも使えるため以前として永瀬有利だったようです。


 ただ私も少しだけ将棋をしますが、将棋の必勝形に「一間龍」という形があり、それは相手の玉と1マス空けた位置に龍が近寄れば勝てるという「常識」があるためで、AIが示す1九の香車を取る手は強力な駒である龍を相手玉から自ら離すことになり、ぬるい一手のように思えました。


 この場面で、1九龍以外の手では評価値が逆転することが中継を見ている私には分かっていて、挑戦者の永瀬九段はさすがに直ぐは指さず考えていましたが、結局は5九龍を選んでしまったのです。

 ただ評価値で逆転された手だといっても、もし次の手で藤井王位が桂打ち以外で王手を受けていれば藤井玉は詰まされていたもので、正確に藤井王位が読んで応手したのでした。


 藤井王位が逆転した後の局面でもAIが恐ろしい数字を出していて、形勢は藤井99% 永瀬1%という圧倒的な評価値ですが、藤井王位の次の最善手は1つだけでそれ以外は全て再逆転という状況もありました。

 プロや上級者であれば一目でその手が指せるのでしょうが、悲しいかな私がもしその場面だったら指せない手をAIは示していたのです。


      

(132手目永瀬玉が角の王手で4二へ移動した局面です。この局面で藤井王位の指し手は1つだけで、それ以外の手を指すと再逆転してしまいます))

(藤井王位99%優位の場面ですが、次の手が5四歩以外は全て逆転だとAIが示しています)


 さすがに終盤では間違わない藤井王位が正確な指し回しでAIが示す評価値を下げることはなく、そのまま勝ち切ったのは当然でしょうが、残念ながら敗退してしまった挑戦者の永瀬九段が7番勝負で2勝したことは評価でき、昨日の対戦でも終盤まで有利に進めていたため、近い将来に藤井七冠からタイトル奪取もあるのではと感じました。



                                ^^