三重苦ゴルファーの日記

72歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

バンカーショットと飛距離の関係性

ゆうぽん

 3月になりましたが、今日の熊本は気温が上昇し春より初夏という状況で、日中は少し動くと汗ばむほどで、チャオの服も午後から脱がしたほどです。

(この時は午前中だったので、まだチャオの服は着たままでしたが、この後は23℃まで気温が上昇し、半袖でも良さそうな日になりました)


 さて、アベレージゴルファーでバンカーショットが得意だという人はほとんどいない思いますが、これはバンカーショットの練習の機会が圧倒的に少ないことが理由です。


 バンカーには2種類あって、「フェアウェーバンカー」(fairway bunker)と 「ガードバンカー」(guard bunker)があることはゴルファーだったら当たり前の知識になります。

 しかし、この2つのバンカーからの対処方法が異なるということを意識している人は少ないのかもしれません。
 巷にはYouTubeなどで「簡単なバンカーショットの打ち方」などという名目で様々の打ち方が紹介されていますが、まずしっかりとした基本の打ち方を頭に入れておかないと、一足飛びに応用編の打ち方を習っても混乱するだけになります。


 まず基本のバンカーショットは「フェアウェーバンカー」からの打ち方であり、そこから派生して「ガードバンカー」の打ち方があると考えると、バンカーショットのことが理解しやすくなるはずです。


 そもそも「フェアウェーバンカー」とはコースの途中にあるバンカーなので、グリーンまである程度の距離があるバンカーをいい、「ガードバンカー」はグリーンの周囲に作られたバンカーをいうのでグリーンまでの距離が短いといういうことで、2つのバンカーの違いは「グリーンまでの距離」だと言えます。


 つまり別の言い方をすると、「フェアウェーバンカー」では「飛ばす打ち方」が必要であり、「ガードバンカー」では逆に「飛ばさない打ち方」が必要だということです。


 それなのに、2つのバンカーショットを同じ打ち方で対処すると考える方がおかしいはずで、本来は「飛ばす打ち方」と「飛ばさない打ち方」でそれぞれ対処すべきことなのです。


 まず「フェアウェーバンカー」ですが、ここはグリーンまである程度の距離があるため「飛ばす打ち方」が必要になるものの、ここで基礎知識として持っておくべきことは「砂の上からは飛距離が落ちる」という点です。
 なぜかというと、クラブフェースが球とコンタクトする際は、芝の上だったら静止している球がフェースに当たる衝撃で下方へ動こうとしますが、下方へ動けずに地面の反発で浮き上がりヘッドの運動エネルギーと合わさって飛んで行くことに対し、砂の上では地面の反発力が少なく、球はインパクトの衝撃で砂の中へ埋まろうとするため、インパクトのエネルギーが減り結果的に飛距離が落ちることになるからです。


 そのため「フェアウェーバンカー」からは1番手から2番手の飛距離が出るクラブで打つ必要があり、残り距離に応じたクラブ選択は重要です。
 それさえ頭に入れておけば、後は普段のスイングをすればよく、その際はバックスイングの際に右足が砂に潜り込むことでダフリ易くなるため、足場を固めるかグリップを短く持つ、体重移動をしないなどの対応が必要になるだけです。


 感覚的には「トップ球を打つ」程度でちょうどよく、あまり大振りにならない方が結果が出やすいのは、アマチュアのスイングの安定性が低いためです。
 練習場にフェアウェーバンカーから練習できる環境がある場合、普通に打席でショットが打てるレベルであれば、少し練習するだけで打てるようになります。
 なければ打席でティーに乗せた球でトップ球を打つ練習をすればよく、これが「フェアウェーバンカー」の練習になります。


 つまり「フェアウェーバンカー」は、通常のショットのスイングに少しだけ注意点を加えれば対応できるものですが、バンカーの形状は様々なので深いバンカーに掴まったら残り距離でのクラブ選択ではなく、脱出優先のクラブ選択にすることは当然です。


 次は「ガードバンカー」ですが、最初に書いたようにここでは「飛ばさない」打ち方が求められます。
 アベレージゴルファーは飛距離アップだけを目指して練習しがちですが、そんな練習しかしない人は「ガードバンカー」は苦手なはずで、それはどうしてもバンカーショットでも「飛ぶ打ち方」で対処しようとしてしまうからです。


 確かに「フェアウェーバンカー」の「飛ぶ打ち方」でも「ガードバンカー」から脱出は出来ますが、「飛ぶ打ち方」で距離が無い目標まで打つのは難しく、それはドライバーを使って100y先の目標への距離合わせが難しいことからも理解できるはずです。
 巷のYouTubeに「簡単脱出」と謳う方法が、ほぼこの「飛ぶ打ち方」であり、「飛ばない打ち方」でバンカーから脱出できないより「飛ぶ打ち方」でバンカー脱出を目指す方が簡単といえば簡単だという理屈です。


 ただ、これだと距離合わせが難しくなり、「フェアウェーバンカー」から距離を出すためトップ気味に打つのではなく、普通のショットをして距離が3分の1程度になる現象を利用しますが、スイングの大きさと結果の相違に慣れないとどうしても「緩み」という動きが出てしまい、結果的に脱出できないことに繋がりやすくなります。


 要は、勇気を持って「しっかり打つ」ことが大事ですが、そうなると上手くダフれれば良いけどトップ気味に当たると「ホームラン」という「ガードバンカー」では絶対に避けなければならないミスを犯しやすいのが欠点です。


 「ガードバンカー」でお勧めは「飛ばない打ち方」です。その方法ですが、いつも飛距離を得ようと思っていることの逆をすればよいだけです。
 飛距離を出す方法として一例を挙げると、「スイングスピードを上げる」「芯に当てる」 「クラブのロフトを立てる」「ハンドファーストでインパクトする」などですが、これらをやらなければ飛距離は落とせるはずです。


 「スイングスピードを上げる」の逆は「スイングスピードを下げる」ですが、この「下げる」ことは練習無しには難しく、そう簡単なものではありません。
 ただ意図的にゆっくり振ることは、バンカーショット用だけでなく他のショットでも有効な技術であり、普段の練習メニューには入れたい内容です。


 「芯に当てる」の逆は「芯に当てない」ことですが、そもそも「ガードバンカー」からは「エクスプロージョンショット」という直接球を打たずに砂ごと打つ方法を使うため、「芯に当てる」ことにはなりません。


 「クラブのロフトを立てる」の逆は「クラブのロフトを寝かせる」ことで、一般的に「バンカーではフェースを開く」といわれる意味です。


 「ハンドファーストでインパクトする」の逆は「ハンドレートでインパクトする」ことになり、「ハンドレートのインパクト」とは球とヘッドが接する際にグリップ位置は飛球線後方にあるようにスイングする方法で、有名なタイガーウッズのバンカーショットの練習時における事前の素振りのとおりです。

(実際にタイガーはバンカーショットをこのように打ってはいませんが、素振りでは極端にすることでイメージを作っているのです)


 こうした「飛ばない打ち方」が出来れば、「ガードバンカー」からのショットで距離合わせが楽になるという利点が生まれます。


 スイングの大きさを変えることはアベレージゴルファーではせいぜい4~5段階程度ですが、例として「飛ばす打ち方」でSWを使って最大90y程度打てる場合、せいぜい10y刻みの打ち分けになり、これにスイングスピードの強弱をつけて距離合わせするはずです。
 しかし、この加減が難しく、アプローチの距離感が難しくなる所以です。


 5~20y程度のバンカーショットの距離合わせで、10y刻みの「飛ばす打ち方」では脱出は出来ても「砂一」などは偶然がない限り無理ということは理解できるはずです。
 逆にハンドレートでSWを使って最大30yしか飛ばせない場合は計算上は3y刻みで打てることになり、スイングの強弱の許容度が高まること(=簡単)になります。


 つまり飛距離が落ちれば落ちるほど、短い距離の「距離感」は楽に出せるもので、ドライバーショットの飛距離を上げる練習だけではスコアメイクに必要なグリーン周りのショートゲームの精度は得られないのです。


 この理由で、そもそも飛距離が出ない人はアプローチなどの距離感に優れているはずで、せっかくスコアメイクに重要な才能は持っているのに、それを潰すような飛距離アップの練習に励むからいつまで経ってもスコアは良くならないのが現実なのです。


 話を元に戻すと、ガードバンカーからは「飛ばない打ち方」が必要で、スイングスピードをコントロールするのは難しいため、最初から飛ばない打ち方にする方が簡単です。
 それはフェースを開き打つことで、そうすれば嫌でも球は上がるし、バンスが使えてヘッドが砂の中に潜り込まないことでスムースはスイングが可能になります。


 フェースを開かずに砂の中にヘッドを打ち込む方法では、砂の抵抗でヘッドは抜けず、打ってお終いのスイングになりますが、プロなどのバンカーショットが奇麗にフォローが取れる理由はバンスを使って砂の中にヘッドを潜り込ませていないためで、このフォローの大きさで距離感も出せるようになるのです。


 どうせ練習をするなら将来に繋がる技術を身に着けた方がお得であり、単に脱出できればいいだけのバンカーショットでは将来性はないと言えるのです。



                            ^^