三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

右手は指を左指に引っかけるだけ

 今日8月11日は「山の日」という2016年から新設された祝日ですが、私は祝日だと気付かずに1人予約を利用してラウンドしようと思っていたものの、なぜか普段より高い料金だったので諦めています。


 その時は高い料金の理由が分からなかったのですが、カレンダーを見て数字が赤くなっていたためやっと祝日だと気付き料金の高さに納得しましたが、退職以降に定まった祝日なので7年目になるのに全くその意識にありませんでした。


 それにしても「山の日」という意味が分かりませんが、日本では8月15日の旧盆に合わせて里帰りをする風習があり、その前の移動日を祝日にしたのではと邪推していますが、目論見通りにこの日から大移動が始めるようです。


 さて最近になって気づいた点が、アドレスでのグリップに関してです。私は右利きなのでどうしても右手をメインを使わなければ強い球は打てないと思っていました。


 よくレッスン書などの「左手リード」などと書いてある場合がありますが、私は利き手である右手を使わないと上手くスイングできないと思っていて、わざわざ不器用な左手を使う必要などないと思っていたのです。


 そうはいっても、ゴルフスイングを片手だけで行っても強い球は打てないことも事実で、「右手×2」や「左手×2」<「右手+左手」になるのは実際にやってみれば分かることです。


 これは、両手でスイングすると結果的に身体の力を合わせてスイングでき、逆に片手だけだと体幹の力が使えにくく、いわゆる手打ちスイングになるだけという理由だからです。


 そのため、ドライバーショットでは距離を必要とするため体幹が使える両手スイングは必須ですが、逆に距離を必要としないパットやアプローチなどのショートゲームでは極端な話しですが、片手だけでのプレーでも構わないということです。


 先ほども書きましたが、両手でグリップすることで体幹の力を使えるようになりますが、それはしっかり握らなくても手を添えただけでも同様です。
 以前指導を受けていた鋤田プロは「グリップではなくホールド」という意味のことを言っていましたが、これは「クラブをグリップする」だとしっかり握ってしまう弊害があることを言っていて、ホールドという表現だと握らないというイメージが湧きやすいからです。


 ゴルフのグリップでは、一般的にフィンガーグリップが推奨されていますがパームグリップを採用するプロも案外に多く、一概にどちらが優れているとは私は考えません。

(左のフィンガーグリップも右のパームグリップも、女子プロの中では飛ばし屋といわれる2人のそれぞれのグリップです)


 ただこれだけは言えることが、しっかり握ることは百害あって一利なしだということで、パームグリップはしっかり握るイメージに繋がるため、それを避けるためにフィンガーグリップを最初に教えられるのでしょうが、逆に頼りない感覚になるフィンガーグリップなので初心者はしっかりグリップしてしまうのかもしれません。


 現に私は、左右の手を絞るようにグリップしていましたが、それはフィンガーグリップが頼りないと感じた結果なのです。


 上の画像にも写っていますが、グリップには「テーパー」と呼ばれる太さの違いがあり、滑りにくい材質と併せてスイング時のクラブのすっぽ抜けを防止するようになっているので、強くグリップを握りしめなくてもスイング時に手からクラブが離れることはないのです。

  

(テーパーの説明画像)


 つまり俗に言われる「ゆるゆる」グリップは、このグリップの形状からも正しいことで、その「ゆるゆる」グリップでも利き手側のグリッププレッシャーはかなり緩くしておく必要があるということです。
 グリッププレッシャーが強いと、インパクト以降でヘッドが目標方向に向かおうとする動きを邪魔してしまうためで、私のように右手を積極的に使おうと思っているとどうしてもインパクト以降にギュッと握りしめてしまいがちです。

(PGAツアーの選手のドライバーショットのインパクト以降では右手が離れ気味です)


 そうならないように最近気を付けていることが、両手のグリッププレッシャーをかなり緩めにして、特に右指は左指に引っかける程度で保持することです。
 私は左手は小指と薬指2本の指と手の腹でクラブを保持し他の指は添えるだけで、右手は左手の人差し指を右手の小指と薬指で挟むようにしていて、他の指は力は入れずに添えるだけにしています。


 つまり右手はグリップをしっかり握っていない左手人差し指に添わせることで、間接的にもグリップできないようにしていて、あえて表現すると単に左手に添えているだけという形になります。
 それでも両手で保持していれば体幹は使えるもので、無駄な場所に力を入れなければスムースなスイングも出来るというものです。


 この私のやっていることが果たして正しいのかは分かりませんが、少なくとも感覚的には合っているように思っていて、これをアプローチやパットに落としこむことができるかが今の課題で、パットではそれなりに出来てもアプローチではできていないのが現状です。


 パターからドライバーまで同じスイングだとすれば、ウエッジでのアプローチも同様にゆるゆるグリップにすべきなのに、気が付くとガチガチで握っている自分がいるのです。
 アプローチが苦手になった理由がこの部分にあるかもしれず、もう少し肩の力を緩めて向き合いたいと思っています。

パットの考察(グリーンの読み方)

 台風6号は午前中に九州を抜けていますが、風は明け方4時頃に少し吹いた程度で事前の予想通り全く影響はありませんでした。
 雨はこれも朝方に少し強めに降りましたが、9時頃から止んでいて、もう台風の影響は脱したものと思われます。


 さて、パットの考察第2弾ですが「グリーンの読み方」と書いていますが、正直なところ私はそこはよく分かっていない部分だと思っています。
 パットで重要なのは、まず距離感ですがこれはグリーン面の上り・下り、フック・スライス、真っすぐなどの情報がなければ上手く打てないことになります。


 距離感は練習することである程度の上達は望めますが、グリーンの読み方はそれなりの知識がなければ把握できないもので、そうなる理由は設計者がプレーヤーを騙すような罠をグリーン上やグリーン周りにたくさん仕掛けしているからです。


 ラウンドしてみて、グリーンの周囲に凸凹のラフが作られていたり、グリーンの形も単純な円や楕円ではなく、一部を抉ったような形にするのはプレーヤーに錯覚を起こさせるための設計者が使う常套手段になります。

(このグリーンには手前からピンへはピン近くで左への傾斜がありますが、奥のコブの傾斜に紛れて見えなくなっています。)


 上の画像では、周囲の凸凹と同じような傾斜がグリーンにもあるように錯覚してしまいますし、実際にあってもそれがズレていることも多いのです。

(グリーン面に濃淡があり、濃い場所が低く見えるため、赤丸からはフックラインに見えますが実際はスライスラインになっています)


 錯覚(錯視)は自分では騙されないという自信があっても、次の図を見ると誰でも騙されることが分かり、仕方ないことです。

    

(左はフィック錯視というもので、縦線と下線は同じ長さですが縦線が長く見える錯視です。右はポンゾ錯視といい2つの横線は同じ長さですが上の線が長く見えてしまいます)


(左はミュラー・リヤー錯視と呼ばれ、同じ長さの赤線が異なって見えます。右はエビングハウス錯視で同じ大きさの赤丸が違って見えます)


 コースでもグリーンの後方に森があるかどうかで遠近感が狂ってしまいますが、最近は距離計が使用できるので、この騙しのテクニックはそこまで有効ではないものの、見た目で近く感じるとどうしてもスイングに緩みのミスが発生しがちです。


 阿蘇ハイランドの8番グリーンは、右奥のピン位置では初めてラウンドする者は誰でもフックラインに見えてしまいますが、実際はスライスラインなのです。


 これはグリーン後方の土手の形状で錯覚するためで、実際は左から右への自然な傾斜の中に作られていますが、後方の土手の大きな傾斜で手前のグリーンの小さな傾斜が消えてしまい、併せてピンの左奥が少し広くなって傾斜があるため、スライスと分かっている今でも「手前からはフックラインでは?」と読み間違いしてしまいます。
 

(阿蘇ハイランドの8番パー3のティーから見える光景。右奥のピン位置では手前からは大きなスライスラインになります)


 こうしたプレーヤーに錯覚を行わせる罠がいくつも仕掛けられているグリーンですが、ではどうすれば正しく傾斜が判別できるのでしょうか?
 私なりに考えてみましたが、基本的に詳しくグリーンの傾斜が読めない私であるため、正しいものかは分かりませんし、大事な部分が分かっていないのかもしれません。


① グリーンに行く前に全体の傾斜を確認する。
 高い山があればその方向から自然の傾斜が来ていると予想するし、池や川があればその方向へ向かう傾斜があると予想する。
② 球の位置からカップまでの傾斜を確認する。


 ロングパットでは途中の傾斜で球が曲がってしまうが、打ち始めは強く打ち出すため傾斜の影響は小さく、勢いが衰えるカップ近くでは傾斜の影響を受けるため、それを考慮してラインを推理する。
③ 球からピンの先まで歩いて傾斜を感じるようにする。
④ その帰りにラインの途中、低い方から全体のラインを眺める。


 いくら正しくラインが読めても、グリーンの速度は違うし、そうなれば曲がる幅も変わって来るものです。
 基本的に10m以上のロングパットは、寄せることを第一にしてあまり大きく曲がりを読まずにアマラインで打つことにしています。
 プロラインでないと入らないと思ってしまうと、次のパットが下りや難しいラインになりがちなので、アマラインで寄せた方が次のパットは上りになりやすいのです。


 6~10mの距離はプロラインでカップまでの距離合わせで打つようにしていて、入ればラッキーと思うようにしています。
 6m以内はチャンスだと思ってカップを越える程度のタッチで打ちますが、チャンスと思った際は誰でもタッチが強めになるため、そこは心の中である程度のブレーキを掛けるようにしています。

(短いパットは脚を揃えるため素振りから揃えるようにしています)

(これはスタンスをやや開いて構えています)


 私は、6m以内は両足を揃えてパットを打ち、それ以上はいつものスタンスを広げたスタイルで打つようにしていますが、スタンスを広げると体重移動が使えてパットの距離が伸ばせるからです。
 逆に6m以内は、体重移動すると距離が出る分ミスヒットも起こりやすいためで、パットもショットと同じような考え方にしています。


 文章に改めて書くと長々となりますが、実際は一連のルーティンの中で行うため、傍から見るとそこまで考えているようには見えないはずです。
 10mや6mなどの距離もアバウトなもので、厳密に歩測などは私はしません。


 また私のパターのスイングが最後はアウトサイドにフェースが向く癖があり、フェースが開いてヒットしないようにだけ気を付けるようにしていて、ショートパット以外は引っかけることは基本的にないのです。
 プレー前の注意事項はシンプルな方が良く、いろいろ考えすぎると手が動かなくなるもので、距離感や方向はルーティンの中で終えているようにし、私はフェースを開かないとだけ念じてパットに臨むようにしています。


 それにしても距離と方向が合わなければカップインしないパットは、よく考えてみれば難易度が高い1打になるものですが、できれば平均パット数を30打内に押さえたいものです。

台風6号接近で思い出す台風対策

 今日の熊本は朝から曇空ですが、30℃越えの気温で蒸し暑く、エアコンを付けて暑さ対策をしています。


 気になる台風6号は、天気予報によると正午現在は鹿児島県枕崎市の西約120kmの海上をあって、時速10㎞ほどのスピードで北北西に進んでいるようですが、これらの数値などは1時間前と変わっていないので台風の動きが遅いことが分かります。


 中心気圧は975hPaで暴風域は中心から半径150kmになっているため、このままの予想進路の中心を通れば熊本市が暴風圏内に入る恐れは低いと思っています。


 そうはいっても半径400km程度の強風域には確実に入るもので、勢力が並みの台風であるとしても台風は台風であるため警戒は必要で、今後は強風と共に雨への警戒も重要になっています。


 熊本市には昨日のうちに暴風警報が出されていますが、現在のところ風はほとんど吹いておらず、これは台風の進行方向から見て右側に九州山地があるため右回りの強風は地形的にブロックされるためですが、今日の夜になって接近してから急に南風が強まるとはずで、通り過ぎた後の吹き返しの西風もそれなりに強いのではと予想しています。


 また市内にはレベル3の「高齢者避難情報」が昨日の夕方から出されていますが、避難が必要になってもそれは今晩からになり、台風経験が多い熊本人は今回の6号の影響はそう酷くないと思っているはずです。
 その証拠に周囲でも台風対策をする様子は見られず、暗くなるまでに室外の飛び易いものを室内に入れたり、物干しざおを地面に下ろしたりする程度の対策になりそうです。


 台風はゴルフ場には影響が多く、被害がなくてもコース内に木々の枝葉が多く散乱するため、コース再開にはそれなりに時間が必要になり、その分関係者は総出で再開準備に携わることでしょう。


 17年前は鹿児島県に近い社会教育施設に勤務していて、台風対策のマニュアルを作っていましたが、接近の3日前には利用者の受け入れを中止し、既に入所している団体へも退所をお願いしていました。

(黄色の枠がほぼ施設内でこの広大な施設を当時は15人の職員で管理運営していました)


 施設には1艘1千万円のカッター船とペーロン船が各5艇あったため、台風の進路を見極めながらポンツーンに係留したままにするか地上に引き上げて船庫に入れるかを判断していて、引き上げを決定した際は、1艇ずつ引き揚げ作業を行っていました。

 また施設内にはキャンプ場もあり、10基ほどの常設テントを畳んで倉庫内に保管する作業も必要で、その際は少ない職員だったので現場の事業課だけでなく総務課も動員していましたが、暑さに弱い私はキャンプ場の作業は暑くて大変だったので、海の水に浸かれる艇の引き上げ作業を選ぶようにしていました。


 1トンある艇は海上では一人の力でも方向転換できますが、いったん水から上げると重さが実感でき移動させるのは大変でした。
 海からの引き上げ自体は電動ウインチを使いますが、水上の艇をロープに繋がった台車に乗せるために水中で位置調整し、引き上げ後は艇庫に移動させるのは全て人力になるため、10艇を1艇ずつ引き上げるには数時間かかったものです。


 また台風接近前には宿泊棟の外部窓や引き戸などの鍵のチェックも重要で、普段は利用者に任せていますが、台風の際はきちんと鍵がかかっているかを確認するため50室ある部屋を1部屋ごとに手分けして入って確認する必要がありました。


 台風接近の予報が出ると、刻々と代わる情報に注意し、どの時点で3日前とするかが重要で今回の6号のように速度が遅い場合、4日前の待機が何日も続くものでした。


 今日はテレビの台風情報を見ながら、もう15年以上も前になる台風接近時の大変さを思い出してしまいました。