三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

「ボギーなゴルフ」とは

私はラウンド中は、ボギーを基本として考える「ボギーなゴルフ」を実践するように心がけています。


「ボギーなゴルフ」のネーミングは、以前参加していたネットサークルの40歳代の女性がよくラウンド中に口に出して言っていた言葉なのです。
意味は、まさしく「そのホールをボギーで上がればOK!」というもので、無理してスコアを崩していたご自分への戒めの言葉のようでした。


アマチュアゴルファーはよほどの上級者でない限り、80台のスコアが出せれば御の字のはずです。
つまりボギーペースでラウンドを進め、うち1回でもパーが取れると90切りになるため、計算上は誰でも「そんなの簡単だ」と思えるのですが、ティーショットに向かう場面ではそのことを忘れ「あわよくばバーディー」などと「欲」の塊になっているのが現実です。


私はティーショットが成功するとセカンドでパーオンを狙いますが、ティーショットを失敗するとその時点でボギー狙いに変えることにしています。
つまり、1打目や2打目で失敗があれば、目標スコアを1打増やすようにしているのです。


そうすれば、グリーンを外してのアプローチでも重圧がかからず、とりあえず「パーパットが打てれば良い」と考えることができ、グリーンオンすればOKになります。
また、その残ったパーパットでも「入ればラッキーだけど、3パットしないように距離合わせする」という意識を徹底します。


そうすれば、安全にボギーは取れるはずですが、変にパーパットを狙ったりすると3パットの危険性が増し、ボギーのはずがダボという羽目になってしまいます。


アベレージゴルファーは「ボギー」と「ダボ」の間にある大きな差がイマイチ分かっていないように感じます。
パーが取れないと、ボギーパットを無造作に打って外すケースが同伴者にもよく見られ「勿体ない、だから90切りできないんだ!」と思ってしまいます。


つまり90切りや100切りができないアベレージゴルファーほど、大事な1打を無駄にロスしているケースが多く、そこには「パーが取れないならボギーもダボも同じ」という間違った考えがあるように思えます。


単純に考えても「+1打のボギー」と「+2打のダボ」とは1打の差があることは誰でも分かりますが、その1打の重みが分かっていないのがアベレージゴルファーたる所以です。


ボギーをハーフで5ホール打っても、スコアは「36打+5打=41打」となりますが、ボギーをダボにしてしまうとスコアは「36打+10打=46打」となり、単純に2倍してみると前者はスコア82打で終えるのに、後者はスコア92打という結果になるのです。


ラウンド中はボギーで凌ぎたかったけど、どうしてもダボやトリプルを打ってしまう場合もあり、そうした避けられない場合でも最後のパットまで真剣に取り組む意識が必要であり、1打に最大限の努力を払うべきなのです。


アベレージゴルファーが、ドライバーショットにはお金をかけて練習を繰り返し、高価な最新のギアを揃えるのに、大事なカップインを狙うショートパットを疎かにすることには、私的には「?」なことなのです。


雑にプレーしてロスする1打と真剣に取り組んだ結果でのロスの1打とでは、同じ1打に見えても、その後に大きな違いが出てきます。
アベレージゴルファーは「簡単なのを外しちゃった。でも、これは偶々だから次は入るだろう!」と期待しますが、雑にプレーする癖があれば、また同じ轍を踏むことになりがちです。


スコアを纏める上級者であってもいつでも簡単に70台のスコアを出せるわけはありません。それぞれが慎重にかつ勇気を持ってプレーした結果が70台のスコアになるわけで、そこには疎かにプレーする余裕などはないはずです。


傍から見ると余裕のあるプレーに見えても、それぞれが一生懸命にプレーしているはずで、そんなにゴルフは甘くはないのです。
アベレージゴルファーは上級者の見た目に騙されず、自分ができる範囲で精いっぱいのプレーを行うように常に心掛けていれば、いつかはきっと上級者への仲間入りができるはずで、その意識を持つことが上達への近道なのです。


ドライバーで230y先のフェアウェセンターに打つことと、1mのパットをカップインさせることは、どちらがより簡単かは容易に理解できるはずです。
どちらも同じ1打であるのですが、ドライバーショットのミスは次のショットでリカバリーが可能という保険はあります。
しかし、パットミスでカップインを外したら、リカバリーは効かず、即1打を失ってしまうのです。


つまり、ここからも最後のパットの重要性は理解できるはずですが、それでもアベレーゴルファーはドライバーショットの練習だけに時間を費やしがちです。


どんなレベルのゴルファーでも、考え方を変えることで、すぐに上のステージに進むことができるはずです。
簡単なことに、より大事に取り組む意識を持てば良いだけです。