三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

小橋絵利子プロのスコア(バンテリンレディス最終日)

小橋プロの最終日のスコアです。
スコアラーはグリーンの近くに行けないため、グリーンの面が見えない場所もあり、残り距離はおおよその場合があります。


スタートはインの4番目でいわゆる「裏街道」発となっていました。
しかし「裏街道」の1組目には熊本出身の不動裕理・青山加織の両プロと人気の松森杏佳プロがいたり、2組目には飯島茜プロ、服部真夕プロ、3組目には2年前の優勝者である勝みなみアマ、6組目には李知姫プロ、7組目には穴井詩プロ、そして8組目には笠りつ子プロ、全美貞プロ、木戸愛プロと豪華なメンバーです。
1組目の不動プロたちが4オーバーで8組の笠プロたちが6オーバーになっています。


ゴルフはトッププロいえども常に調子が良いわけではなく、またコースとの相性もあり、トッププロでも予選落ちする場合があります。
つまり「裏街道」の組み合わせでも、次週に優勝争いしているケースもあるのです。


10番パー4は、やや左曲がりでセカンドは打ち下ろしになる癖の強いミドルホールです。
小橋プロはティーショットを曲がり角のバンカーに入れ、セカンドは打ち下ろし160yほどをグリーン左に外します。
アプローチは2mほどショートしましたが、これを入れてパースタートでしたが前半は微妙な距離のパットを残す展開になります。


11番は真っすぐで軽く打ち上げになるパー5です。小橋プロのティーショットは右のラフでしたが、スプーンでセカンドをフェアウェーに運びます。3打目はグリーンの右に乗り、左のカップに対するバーディーパットは途中からの下りを意識してかショートしてしまいます。
2mほどのパーパットをここも決めてパーでしたが、続けて痺れるような距離のパットになると、そのうち外すのではと心配になります。


12番パー4はセカンド地点がフェアウェーがなくなり、グリーンへは下りになるホールです。
小橋プロのティーショットは真っすぐ飛びますが、フェアウェーがなくなったラフでした。
グリーンまで150yほどの打ち下ろしをダフってしまい、右バンカーぎりぎり手前の芝が茶色くなっている場所でした。
バンカー越えのライが悪いという難しいアプローチは、さすがプロという柔らかいショットでエッジ付近に落とし、ピンに寄せますが右から左の傾斜で左に持っていかれます。
上りになる2mほどのパーパットは入らず、今日初のボギーになりました。


13番は170y軽く打ち上げになるパー3です。ここはやや奥目のピンに向かっのナイスショットになり、4m先にナイスオンしましたがバーディーパットは入らず惜しいパーでした。
空港CCのグリーンは固めでかなり速さも出ているようです。


14番は短いけど1打目は打ち下ろしになり、やや左曲がりのパー4です。
小橋プロのティーショットは左に飛び、茶色に変色した芝が薄いラフでした。
アマチュアならまずダフるといいうライから、左に引っかかり気味に左バンカーインでした。
ピンがバンカーに近く、難しいバンカーショットでしたが、上手く出した球がピンに当たります。当たらなかったら、2mほど行って嫌な距離が残りそうでしたが、ラッキーにもカップ近くに落ちて楽々パーでした。


15番は右は小山の森で、左が崖下になる打ち上げの難しいパー4です。
ここはフェアウェーでしたが距離が残ります。セカンドは2段グリーンの左下で、段上のカップに対してのバーディーパットは上って右に切れましたが、2m弱を入れてナイスパーでした。


16番は軽く打ち下ろしになる170yほどのパー3です。ここは左手前のピンを攻めて、カップ左奥にナイスオンでした。
5mのバーディーパットは最後の一転びでカップインし、ナイスバーディーでした。これで今日のスコアをイーブンに戻します。


17番は一打目が池越えで軽く打ち上げになるパー4です。ここはドライバーショットがフェアウェーで、セカンドもグリーンセンターにナイスオンでした。
しかし、奥のカップに左の傾斜を意識したのかショート目になり、パーパットも外すボギーになってしまいます。
乗った位置とカップの位置の間に右からコブの傾斜があり、難しい寄せのパットだったようです。また1オーバーになります。


18番は460yと短いパー5ですが、グリーン手前に池があり、セカンドで攻めるか刻むか悩むホールです。
優勝目前の上田桃子プロが、最終ホールでは刻んで7mを3パットし首位に並ばれ、プレーオフでは攻めて池ポチャして優勝を逃すというドラマが生まれました。
小橋プロのティーショットは左目のフェアウェーでしたが、やや傾斜がある位置で池の手前に刻む選択でした。
3打目はフェアウェーからピンに絡むナイスショットを放ち、2mほどのバーディーパットを決めて、前半はイーブンで折り返します。


1番は左グリーン方向に打つと真っすぐですが、セカンド地点はフェアウェーが途切れグリーンに向かって下っている難しいパー4です。
空港CCのスタートホールになる1番も10番も癖があり、アマチュアだと最初からパーを取るのが難しいホールです。
小橋プロのティーショットはセンターでしたが、下りになるラフでした。セカンドは右バンカーギリギリを超え右奥にオンでした。
左のカップに対するバーディーパットは右を抜け、パーパットも1.5mほどの嫌な距離でしたが、これを沈めてパーとします。
アマと違いプロのショートパットは安定しています。アマだとまず3パットする場所でしたが、そのピンチを切り抜けるのがプロたる所以です。


2番はフェアウェー中央と左右に大木がそびえ、セカンド地点の左半分をバンカーが横たわる難ホールです。
小橋プロのティーショットはバンカーインで、セカンドはグリーン左でした。しかしアプローチを上手く寄せて1mほどを入れてパーでした。


3番は軽く打ち上げになるパー3です。
小橋プロのティーショットは2段グリーンの傾斜に当たり、戻ってしまいます。右奥のカップに対して、バックピンをしたハウスキャディーに立つ位置を右に変えるよう要求します。
ここは段を上ったら右に切れるはずですが、キャディーを目印にすることを避けたのか理由は分かりません。
ファーストパットは段を上って大きく右に切れていきます。結局グリーンを出てカラーの位置まで転がってしまい、5mほどのカラーからのパーパットも入らないボギーになってしまいます。
ここは読み間違いだったのか分かりませんが、ハウスキャディーももっと情報を入れても良かったのかもしれません。1オーバーになります。


4番は短いけどぐるっと右回りになるパー5です。
距離が出る選手だと林超えを狙ってショートカットすることもできますが、グリーンが右なのでよほど距離を出さなければセカンドが狙えません。


小橋プロのティーショットは右バンカー近くの右目のラフでした。スプーンでセカンドを打ちましたが、引っ掛けたのかフィニッシュが崩れます。
本人は心配していましたが、前の方から大丈夫という声がかかりました。
球は左のラフにあり、そこから50yほどのアプローチショットはピンの奥にオンして、そこから2パットのパーでした。
プロが短いパー5でパーは不満でしょうが、セカンドが左に行った時点でグリーン左のピンに対して寄せるのはかなり困難になります。
ラフから球は止まらないし、ショートするとボギーもありうるので、安全に奥目に乗せるのはここでは仕方ないと思います。
ここを無理しなかったことが、次のホールからの快進撃に繋がります。


5番は左ドックになるパー4です。ここはティーショットが真っすぐ右のラフまで行き、残り140yほどを奥のピンに対して左手前2mにナイスオンでした。このパットを決め、バーディーゲットでTodayイーブンに戻します。


6番は軽く右曲がりになり、左は段下に落ちるパー4です。アマチュアだと左も段下ですが問題ないコース内と思ってプレーしますが、さすがプロの試合では右上のフェアウェーだけで済んでしまいます。
小橋プロのティーショットはフェアウェーセンターで、セカンドもピン傍3mほどにナイスオンでした。
このパットも決め、連続バーディーでToday1アンダーと波に乗ります。


7番パー4は打ち上げで右ドックになる、初日のアベレージスコア4.6という空港CC一番の難ホールです。
ここは右曲がり地点のバンカーを避けて真っすぐ目でしたが、真っすぐ飛びすぎると木々の枝が邪魔になり、下を抜くしかできなくなります。
セカンド地点に行ってみると、近くの給水管が破裂したのか水がグリーン方向から流れてきていて、もしかするとその水で勢いが止まったのかもしれませんが、枝が邪魔にならないフェアウェーで止まってました。
しかしつま先下がりのライから右バンカーに入れてしまいます。
バンカーショットは上手く打てたように見えましたが、球は止まらず奥に5mほど転がってしまいます。
ピンチになりましたが、このパットをねじ込みナイスパーでした。
ここのパーセーブは大きかったようです。


8番は打ち下ろしになる170yほどのパー3です。ここは1オンしてバーディーパットは入らずパーセーブでした。


9番は1打目が軽く右曲がりで打ち上げになり、セカンド以降は真っすぐ目で長いパー5です。1打目は右のバンカーがプレッシャーを与えますが、プロはほとんどがこのバンカーを超えていきます。
小橋プロのドライバーショットはバンカー先のフェアウェーです。セカンドは中央に大木があり、右グリーン方向の80y手前にはバンカーがあるので、左に飛びすぎると木がスタイミーになるし、グリーン方向だとバンカーインになります。ここはアイアンでフェアウェーに刻み、3打目でピン傍4mにナイスオンでした。
このバーディーパットを決め、Today2アンダーとし通算も3オーバーになりました。


アテストが終わり、外でキャディーと話している小橋プロの傍に行って、ボールを記念にもらえないか尋ねてみようと思いましたが、事前にボランティアはサインを求めたりしないようにという注意が頭にあり、なかなか言い出せません。
結局、自重して言い出すことは諦め、ボランティア控室に戻ってきました。
せっかくのチャンスでしたが、ラウンド中の小橋プロは集中しているようで、なかなか外から声をかけにくい雰囲気で、終わってからも知り合いと話したりとチャンスはできませんでした。
図々しく振舞えばどうにかなったのかもしれませんが、その時はスコアラーとして近くに居れただけで満足というのが本音です。


1ラウンドだけを見ての小橋プロの感想ですが、確かにショットもアプローチもパットもシード選手とそん色ない技術はあるようです。
ただ、ラウンド中もずっと集中している雰囲気で、ギャラリーのナイスバーディーなどの声にも軽くうなずく程度で反応が薄いのがもったいないなと思いました。


プロは確かにスコアを出して賞金を得るのが第一の目的だとは思いますが、それだけだなら男子プロのツアーを見に行けば、もっとすごいプレーは見れるのです。
やはり愛想の良さや笑顔を振りまくことができることが、女子プロの強みであり、男子プロにはできない領域です。
最近は服装も以前からは考えられないほどファッショナブルになっているし、見た目の重要性は高くなります。
小橋プロはまだ女子ツアー参戦1年目で余裕がないのは分かりますが、今後はオンオフを切り替えて次のホールへのインターナルではできるだけ「にこやか」に笑顔を振りまくことができれば、必ず女子ツアーでの人気者になれる素養はあると思います。


優勝した西山プロは、熊本出身の上田桃子プロを逆転していわば憎まれ役という損な存在でしたが、屈託のない明るい笑顔で表彰式に現れるのを見ると誰でも優勝を祝いたくなるキャラクターでした。
誰からでも好かれる秘訣は、西山プロの笑顔の素晴らしさです。


ファンあってのプロです。ゴルフに集中するために自分の世界に入るのは分かりますが、それはアマチュアレベルでの話です。
プロである以上、周りに笑顔を振りまきつつ、ドキドキワクワクのプレーを見せ、最終的にスコアメークができる選手が人気者になれるし、そうすればスポンサーもたくさん付くし、たくさんのギャラリーから注目されることになり、より高いレベルの一流プロの仲間に入ることができるはずです。


意識してプレー中に喜怒哀楽をだすのも、魅せるのも仕事の一つであるプロとしては必要なのではと思ったことがラウンドでの感想です。


まだまだ勉強しなければならないことがたくさんあるけど、スター候補になれる部分は十分あると思うので、これからその部分もしっかり勉強して、より頑張ってほしいものです。
頑張れ、未来のスター候補生!