三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

スコアメークのコツ

今日の熊本は朝から気温が低く、外には小雪が舞っています。


熊本では雪は降っても積雪することは年間を通して1度か2度ですが、阿蘇への峠越はこれから峠付近が雪になることも多く、阿蘇グランビリオや阿蘇赤水でのラウンドの際は降雪状況が気になるところです。

(初雪が舞っていましたが、小さすぎて写りませんでした。)


自分で感じることですが、私の最近のスコアは多少の上下はあってもその幅がかなり安定してきたように思います。
その原因は、大叩きが少なくなったためです。


以前は、90叩きもよくあっていて、このブログのプロフィール欄に書いているように『普段は80台で時々70台そして時折90台という幅広いスコアを記録』というのはそのまま本当だったのです。


今年は百花園ゴルフ場のラウンドをカウントしなくても、これまで155回のラウンドをやっていますが、90叩きは阿蘇赤水GCの91スコアと阿蘇大津GCの90スコアの2回でした。


赤水の91スコアはバックティー使用の時で、数年ぶりの7100yの距離はシニアにはかなり辛かったのですが、今思い返せば距離に力んでしまい、球を曲げてしまっていたのです。


大津GCの90スコアは、その日は嵐だったうえ、最終18番で風に翻弄されるショットでトリプルを叩いて結果的に90叩きになっています。
終わってみれば90ジャストだったわけで、決して投げやりなラウンドにはなっていません。


スコアが安定した理由は、目標スコアに下限スコアを設定したことです。少なくとも90叩きを回避するという目標は、残りホールを計算して「あと何打は大丈夫!」という考え方ができるようになりました。


この残りホールでボギーはいくつ大丈夫かという考え方は、80切りの際にもとても役立っています。
例えば、残り3ホールで80切りに2打の余裕がある場合は、まず最初のホールではダボを叩かないことを優先して、ボギーを必死に取りに行くようにしています。
そうすれば、余裕ができるためか、案外とパーで終わらせることが多いのです。


つまり、そのホールの目標スコアを「パー」ではなく「ボギー」にすることが、余裕のあるショットに繋がり、無理なことをしないためスコアが大崩れしないことになります。


よく1人予約で一緒になる「鉄人」と呼ぶ78歳の老ゴルファーは、エージシュートを狙うゴルファーで、今でも私と同じレギュラーティー使用の飛ばし屋です。
しかし、口癖が「よ~し、次こそは!」というもので、この言葉が出るとそのホールのスコアは良くないケースが多いのです。


つまり「よ~し!」とは自分に気合を入れている言葉になりますが、それが無駄な力みに繋がり、結果的にショットが曲がる原因になっているのです。
「『よ~し!』という言葉は言わない方がいいですよ。」とアドバイスしますが、やはり無意識に言っているのをまだよく聞きます。
しかし、「『よ~し!』は禁句だったねw」と前回は言われるようになり、今後の結果に期待が持てるようです。


ホールには基準になる「パー」がありますが、この「パー」は上級者が普通にプレーして取れるスコアであり、決してアベレージゴルファーが取れる保証はないのです。
プロの「バーディー」は「パー」の延長上にあり、最初から「バーディー」を狙ってしまうとプロであっても「ボギー」を叩いてしまうことがありがちです。


アマチュアも「パー」は「ボギー」の延長線上にあると思うべきです。
「ボギー」を取りに行くというと消極的なイメージがありますが、実際は「ボギー」を取るためには、まずOBは打てないし、池ポチャも避ける、ショートゲームでの大きなミスもできないというある程度の技術力が求められます。


90が切れないゴルファーは、どうしても「パー」を取ろうともがき苦しむのですが、「パー」を取るための線上には「コースの罠」がたくさん仕掛けてあるのが通常です。
つまり、90叩きのゴルファーは「パー」を目指してスコアを崩すという結果になりがちです。


ここで考え方を変え「ボギー」を目指すゴルフをすれば、ドライバーショットの飛距離はそんなに必要ではなく、アイアンの精度もそこそこで良いということに気付くはずです。つまりプレーに余裕が生まれるのです。


「アプローチの達人」のゴルフはまさしく「ボギーなゴルフ」であり、ドライバーショットを距離よりも方向性重視でフェアウェーに運び、フェアウェーから2打目をウッドでグリーン手前に運び、アプローチを寄せて1パットの「パー」もしくは2パットの「ボギー」という手順を淡々と繰り返します。
達人のティーショットは、方向を確認しなくてもフェアウェーにあるのです。その上で、フェアウェーウッドの正確性を併せ持ち、ショートゲームのら卓越した技術でパーを取りに行かれるのです。


なぜスコア90が切れないアベレージゴルファーは、一生懸命にショット練習のみに時間を費やすのでしょうか?
「ドライバーの飛距離が出るとスコアは縮まる?」 ⇒そんなことはありません。
「プロのようなショットを打ちたい?」 ⇒だったら1日8時間の練習が必要です。


(記事をアップした後、午後からはハッキリ分かるような雪が降り始めました。)


「ボギーなゴルフ」といえば技術力が要らないというイメージがありますが、ボギーを確実に取れるためには、それなりのショット力にアプローチ力、パット力という総合的な技術が必要なのです。
練習時間を多く取れないアベレージゴルファーには、プロのような精度が必要ないショット力やアプローチ力、パット力で十分なので、これこそアマチュアゴルファーが目指すべき方向だと考えています。


考え方を180度変えることが必要です。ゴルフは自分が願うことと反対のことをしなければならないから難しいのです。
「飛ばしでスコアメーク」ではなく「飛ばさないでスコアメーク」と発想を逆転し、練習はウエッジの30yを中心にするようにすれば、誰でも自然に80台のスコアは出るようになります。
その上で、アプローチやパットの精度を上げれば、70台のスコアも可能になるのです。