三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

怒るのに疲れてしまう


今日は兄と阿蘇リゾートグランビリオゴルフ場の西コースでラウンドしました。
これまで兄とは阿蘇大津GCだけしか一緒にラウンドした経験はありませんでしたが、初めてグランビリオでのゴルフになります。


朝7時過ぎに自宅から兄を乗せて出発し、途中は渋滞に巻き込まれることもなく、順調に9時40分スタートの1時間以上も前にはゴルフ場に到着しました。
グランビリオにはバンカー練習場やアプローチ練習場がないため、練習グリーンでパターの練習をしようと思いましたが、兄へのパットの指導で自分の練習はほとんどできませんでした。


兄のパターを指導しようと思ったのは、なぜか兄がパットを打つと、球がアプローチのようにいったん浮き上がってしまうのです。
兄はドライバーもアイアンも打ち込むスイングをしていますが、どうやらパターも同じで右足寄りにセットし(兄はレフティーです。)、フェースを開いて打ち込むような打ち方をしていたため、これは修正しなきゃと思ってしまいました。

(兄のパターのアドレスです。レフティですが、球の位置が右足寄りになっています。)

(バックスイングは、それなりに真っすぐ引く始動のようです。)

(7mほどのパター練習の際のインパクト時です。最初のアドレスの画像とは異なり、かなりトゥー寄りでヒットしているようです。その上フェースも開き気味です。)

(インパクトの瞬間。球が空中に浮いているので、球の影が丸く写っています。)

(ここで球はいったんグリーン上に落下します。球と影がくっ付いて写っています。)

(落下した球が、また空中に浮いています。つまりバウンドして動いているため、これでは距離感は養えません。)


上の画像は、ビデオ撮影したものを分解写真にしてみましたが、撮影時はわりとスムースに打ったように見えたため、ビデオには「これはきちんと打てた!」とコメントが入っています。
しかし、よく調べてみると、かなり空中を飛んでいるのが分かりました。


もちろんパターにもロフトがあり、インパクトの瞬間は一瞬だけ浮き上がって、あとは転がっていくのですが、兄のパットは低いアプローチのような打球なのです。


別なビデオも分解写真にしてみました。

(バックスイング。球と影はくっ付いている。)

(右足のつま先辺りでヒットして、球がアプローチのように見事に浮き上がっている。)

(いったん、グリーン上に落下しますが、、、。)

(また勢いで空中に浮いてしまいます。)

(アプローチはこんなに見事な打ち方は出来ないのに、と思ってしまいます。)


まず球の位置を左足寄りに変え、パターのロフトを消す打ち方をするように伝えました。


これまでフェースが開いて打つことで方向性が悪い上に、打ち込むスイングで転がりも悪かったのです。
そのためか、手首を使ってカット打ちしているため、パットに必要な「方向性」「転がり」「タッチ」の3拍子全てが無い打ち方だったのです。


これだけゴルフのセオリーとは正反対のゴルフをしていれば、スコアを120打も打つのも納得です。
結局、スタート前の時間はほぼパットの打ち方修正に費やされてしまいます。


その上で、プロから教わった「パターの芯」の位置を探し、必ずしも中央のマーク部分で打たなくても良いと伝え、ややヒール寄りでヒットするように言いました。


帰りの車の中で兄は私に「今日の収穫はパターだった。」と言いましたが、なるほどラウンド中はかなり効果が表れた場面もありました。
7番パー3では4mに付けたバーディーチャンスを見事沈め、なんとバーディーゲットしてしまいます。
そのほかでも、なかなかタッチの良いパターを打っていましたが、トラブルといつもの癖が出るようで、何も考えず、とりあえず打ってしまうという悪いパットでスコアを大きく崩していきます。


パットの前には、カップまで歩いて足の裏で傾斜を読み、カップに正対して素振りするときに、口に出して、例えば「上りのフック」などを言うように約束事を決めていますが、トラブったときは全くその約束事をしないので、何度も注意しますが、私の言うことを聞いてくれない頑固さがあります。


「その1打を大切にしないと、100切りなんてできないよ!」と言いますが、ボギーオンができたときなどはちゃんと約束通りにしてくれますが、一番やるべきトラブル時には、無造作にパットを打つことが多く、何度も怒ってしまいます。


その上、自分の打った球を探せないというか、目の前の球が見えないのが困ります。
グランビリオ西コースは、2人乗りの軽快な電動カートで、兄の球の傍まで行って止めますが、兄はなぜそこで止まったか分からないようで、目の前の球が見えないようなのです。
「球はどこだ?」といつも言うので、「目の前!」と答えるとやっと球が目に入るようで、これは不思議なことなのです。


当然見えているだろうと黙っていると、球のすぐ近くを通り抜けて別の場所に歩いていく始末で、そこにある球が自分の球と認識できないのはなぜなんだろうと思ってしまいます。
2サムのラウンドで、自分の球が私の球より先にあることなんてほとんどないし、フェアウェーにあってすぐ見えるはずなのに、自分の球だとは分からないのが不思議と言えば不思議です。


一度、頭の中を覗いてみたいほど、兄は不思議な動きや無駄な動きをしてしまいますが、2週間ほど前に大津で一緒になった70歳代の方と同じような意味不明の動きなので、加齢のせいなのかなとも思ってしまいます。
「あなたの無駄な言動が同伴者の迷惑になっていることを認識しなきゃ!」と怒りますが、この辺りは老人特有の徘徊癖なのかもしれません。


怒ってばかりのラウンドになってしまいますが、今日は7番でバーディーも取れたし、2番でもバーディーチャンスを惜しくもカップ淵で逃すパーゲットをしていて、気分が良かったのか、「来週はいつでもいいよ!」と帰りの車の中で言っていたので、来週の都合を見て、また大津かグランビリオになるか分かりませんが、一緒にラウンドする予定です。


それまで、練習場に通い、ショットの練習をしてくれると良いのですが、、、。
ショットは右腕の畳み方さえ覚えれば、スイングそのものは悪くはありません。
その上で、同じようにアプローチやパターを練習すれば、すぐに100切りは可能だと思いますが、トラブル時の雑な打ち方を改めない限りは、いつまでたってもスコアメークには程遠いのも事実です。


「これまで大金をはたいて習得した技術を無料で伝授しているのは兄弟だからであり、本来は1時間5千円のレッスン料を取ってもよいくらいだ。」と兄に冗談ぽく伝えましたが、それさえも理解できていないのでしょう。
それはさておき、今のうちに悪い癖を矯正しないと、もう金輪際、100切りなどは無理だというもので、そうなれるかどうか、目標に向けて頑張ってほしいものです。