三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

暇なので勝手に他人のスコアを分析してみた

今日は台風21号の影響なのか強い風が熊本も吹いています。14時現在は台風は兵庫県辺りにいるはずなのに、遠く離れた熊本でも強風が吹くとは恐るべき台風です。


今日はラウンドを入れていないので、何もすることがなく、他の方のスコアですが、少し(というかしつこく)私見を書いてみたいと思います。
その方は、北海道のブロガーである象さんという方で、右にリンクも貼っていますが、私が北海道に行ったときにご一緒し、その際に同じ年生まれだと分かり、勝手に親近感を持っている方です。


飛距離はそう出ないものの、それなりのスイングをされていて、私が見た感想では90切りができないはずはないというゴルファーなのです。
本人のラウンドの記事を見ながら、なぜ最新のスコアが90叩きになったのか、私なりにできる範囲で分析してみます。
もちろん、このラウンドを実際にご一緒したわけでもなく、単にアップされたスコアとブログの記事を読んだだけでの分析なので、頓珍漢な意見になるかもしれないことを先にお断りします。


まず前半の象さんのスコアです。
※ 象さん、勝手にブログから引用して申し訳ありません。

まず着目したのが、フェアウェーキープの状況です。パー3の2ホールを除く7ホール中4ホールがフェアウェーキープができていて、これは立派な結果だと思います。


フェアウェーキープできていないホールを見てみると、1番はUTでパーオンしてバーディーパットがわずかに外れるパーとのことでした。
残る外した2ホールは、それぞれボギーとトリになっていますが、私はボギーはOKという考えなので、6番パー4のフェアウェー外しのボギーは全く問題ないと見ています。


ということで、フェアウェーを外した8番パー5のトリプルというスコアを見てみます。


パット数は1ですが、OBを記録しています。タラレバですがOBを打っていなければ普通にボギーで終わっているのであり、OBを考慮しなければ上手く寄せ1でボギーを拾ったというように思えます。
OBは当然、打たない方が良いのですが、ゴルフをしている以上は避けられないものであり、万一OBを打っても最小限のスコアロスで凌ぐことが大事です。
その点で、OBを打っても目標のボギーになるスコアであるトリプルは、ある意味悪い評価ではないと感じています。


ちなみにゴルファーとして知っておくべき知識ですが、打ち下ろしホールでは球が左に行きやすい傾向は誰にでもあります。
それを防ぐためには、目標をティーと同じレベルにあるものにして目線を下げないか、反対に曲がりを予定して最初から右目を狙うことです。


私が問題にしたいのが、フェアウェーキープできたのにも関わらず、ダボ以上のスコアを叩いているホールです。
2番はブログの記事によれば、残り70yのフェアウェーからザックリ3回とありますが2回?そしてトップして奥からアプローチしての1パットというダボのようです。


目土が入っていたとありますが、ウェッジでザックリすること自体が問題ありです。ショートアイアンやウェッジは右足寄りに球を置くはずで、球を直接打ちやすいクラブになります。
ロフトがあるため、勝手に球はロフト通りに上がることになり、それをダフるということは、球を上げる意識が強いまま、スイング自体が右肩下りで打ちに行き、結果ダフったのではと推測されます。
トップも出たとありますが、ウェッジでのダフリもトップも同じ原因から発生するものであり、どちらも右肩下がりのスイングになっているのが原因かもしれません。


逆リバースの体重移動をすると、このミスが出やすいのです。左足に体重をかける時期に右足に体重が残り、それに加え球を上げようとする動きを入れて右肩が下がれば、ダフるかトップするしかないはずです。
体重移動を適正にすれば、このダフリとトップのミスは、かなり抑えることができるものと思っています。


4番のパー3のダボはボギーオンして3パットした結果なので、ある意味仕方ないものだといえますが、パーパットを狙ってしまって、オーバーして返しも外す3パットは良くあることで、この場合がそうだったかは分かりませんが、とにかくパットはカップまでの距離を打つ意識で、「ボギーなゴルフ」を目指すべきです。


5番のパー5でもフェアウェーキープからダボが出ています。OBもないし、パット数は1なので、セカンド以降をドタバタされたのでしょう。
ロングホールは500yほどが一般的なので、1打目を200y飛ばすことができれば、2打目と3打目で各150yで済むはずです。


ロングホールはアマチュアにとっては一番パーが取れるホールなのですが、反対に叩くことになる理由は、距離が残ることを恐れて少しでも先にという意識が働き、ミスが出てしまうためです。
「ボギーなゴルフ」であれば、4打でグリーンオンすればよく、500yのホールなら1打当たりたった125yの計算になることを忘れないようにします。
ぜひ、セカンド以降は残り距離をしっかり把握して、クラブ選択をする癖をつけるのが無理なプレーをしないことに繋がります。


一番問題にしたいのが、7番のパー4のトリというスコアです。1打目はフェアウェーキープしていて、OBもなし。パット数は2なので、セカンド以降をフェアウェーから4打もかかっている計算になります。
よくありがちなのが、バンカーに捕まり、2打も3打も費やすケースですが、1回で出す自信がなければ徹底的にバンカーを避けるプランを立てるべきです。
ピンまでの距離を狙ったら、ピン位置が手前だと少し左右にぶれてもバンカーインのリスクが高まります。
7番のトリを打った経緯はブログからでは分かりませんが、フェアウェーからだったら悪くてもボギーでは凌ぎたいところです。


こうしてみると考え方を少し変えることで、まず2番のダボをボギーにして1打、4番と5番をそれぞれボギーに抑えて各1打、7番で2打の合計5打は縮まるはずで、それを引くと44というスコアが現実的なスコアではないでしょうか。


またスコアメーク的には上りの3ホールは大事になります。今回は上りの3ホールで6オーバーであり、タラレバで全部パーだと43だったのです。
スコアメークのコツは、前半後半の最後の3ホールを纏めることに尽きます。


それを前提にしていればスタートホールでダボを叩いても取り返しがつくと思うことができますが、最終ホールで叩くと取り返しがつかなくなるのは、1ホールでのショットの流れと同様です。
1打目をミスしても2打目でリカバリーできますが、最後のパットを外すと1打のロスは決定してしまいます。
それと同じで、最後のホールで大叩きすれば、それは取り戻しは効かないのです。


つまり、ゴルフのショットはもちろん1打ごとに大事ですが、それでも1打目よりカップに近くなるほどスコア的には大事になることが分かるはずで、最後の方をより大事にプレーしなければなりません。

フロント9で述べたような結果が同じように出ています。フェアウェーキープは前半より落ちていますが、前半と後半を合わせればフェアウェーキープ率は50%になり、悪い数字ではないと思います。


最後のホールで2打目のOBでのトリプルで大きくスコアを崩していますが、フェアウェーキープしていてもパーやボギーが取れないのは、セカンド以降のショットに問題がありそうです。


象さんはブログで、「ショットが引っかかるのが原因ですね。なんとかしたいのですが、練習ではうまく修正できても、本番では元に戻ってしまいます。
アウトサイドインのスイングは長い時間かけて治っているので、同じように修正したタイミングで打ち込んで治すしかないのでしょうかね。」と反省を書かれていますが、ここに私は問題ありだと思っています。


つまり象さんはアウト・サイド・インのスイングを元々されていて、それを修正しようとされているのが分かります。
なぜアウト・サイド・インを修正しなければならないのでしょうか?


飛距離が出ないため?スライスするから?


人は持って生まれた身体の構造から、自然に何も考えずにクラブを振ると、球筋はぞれぞれが異なります。
ゴルフマスコミが植え付けた「スライスは悪だ!」とか「インサイド・アウトのスイングでドローを目指そう!」などのキャッチコピーは、アマチュアには「百害あって一利なし」と言っても過言ではないのです。


ゴルフは目標のカップにより少ない打数でカップインさせる競技です。そのためには14本のクラブを使ってプレーすればよく、ドローを打たないとダメとかの制約などはありません。


身体が欲するスイングを封印し、正反対の球筋を求めることは、アマチュアには無駄な労力だと思っています。
スライスはアマチュアには最強の球筋です。ランが出ない分、大きく曲がってもそれ以上にコース外に転がって行かずに済むからです。


つまり自分のショットのキャリーの距離だけを把握していればよく、その距離に合わせてコースマネジメント(戦略)を立てればよいだけです。
スライスで右に安定して曲がるなら、思い切り左を狙って打てば済むことです。


自然にスイングすればスライスになるのに、無理やりフックを打とうとすれば、ちょっとしたことで左右に曲がってしまい、狙いどころがなくなるのは当たり前です。
スライサーにとって「引っ掛かった」は左に真っすぐに飛ぶ程度だけなのです。


どんなに修正したとしても、何も考えていない場合や意識が別にある場合は、自然にいつもの動きが出てしまうのは当たり前です。


前半でも書きましたが、最初の方のショットなんてそこまで大事ではないのです。
右に曲がろうが左に曲がろうが、カップに近づければよく、スライスを持ち球にしても何の問題もありません。


100y以内ならどちらを持ち球にしたとしていても、そうそう曲がるものではないのです。ましてやパットをスライスさせたりフックさせたりは、傾斜で自然になることはあっても、打ち方で変わることはないのです。


いつも書きますが、スコアメークに必要な技術はショット力ではなく、ショートゲームの技術になります。
ショットはスライスでもフックでも本人の持ち球でグリーン近くまで運び、100y以内のアプローチショットの距離感を養う練習をしていれば、スコアは纏まります。


この距離感を養う練習では、50yなら50yを繰り返し打つ練習が有効です。50yを打つ距離感が持てれば、60yも40yもほぼ変わらず打てることになります。


結局、グリーン周りのアプローチ力は付いてきていても、中途半端な距離のショートゲーム力がまだ付いていない証拠だともいえます。
練習場では、3割を50yのショット練習に、5割を30yのアプローチ練習に費やさなければ、安定したスコアメークになるのは難しくなります。


アベレージゴルファーでスコアメークに苦しむのは、遠回りしている練習のせいです。もっと実践的な考えに変え、なにが今の自分に必要かを考えてみれば、練習するべきことは理解できるはずです。


今回も余計なお節介を書いてしまいましたが、本当にもったいないゴルフをされていると思ったのがこの記事を書いた最大の理由です。
今のショット力で十分、80台前半のスコアは出るはずです。
後は、なぜミスが発生するかをちょっとだけ考えてみることです。