三重苦ゴルファーの日記

68歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

簡単なゴルフをする方法

私はアプローチイップスになり、競技ゴルフ時には簡単なアプローチが打てなくなりました。
当初は、「なぜ簡単な寄せなのに失敗するのだろう?」と不思議に思っていましたが、同じようなことが続くと「これはおかしい。もしかしたらイップス?」という思いが湧いてきます。


実はイップスは初めての経験ではなく、小学校から社会人になるまで取り組んでいた卓球競技では大学1年生の夏の合宿で発症して苦しんだ経験があったのです。
その後、テニス競技に熱中したときも、ある日突然にラケットの面が分からなくなったり、ソフトボールに取り組んいたときは一塁への送球ができなくなったこともありました。


そのため、アプローチに向かう際に自分の身体が思わぬ動きをしてしまうのは、イップスだと気づいたのです。
卓球でのイップスはラケットの持ち方をペンホルダーからシェークハンドに変え、当座を切り抜けましたが、所詮付け焼刃な対応で自信を失って競技から離れてしまいました。


テニスの場合は、試合に出ることを止めました。それは重圧がかかるとそうなると思っていたので、無理してキツいことはしなければ良いと考えたからです。


ソフトボールでは内野手でしたが、1塁への送球をオーバースローは止めてサイドスローの投げ方に変えました。
時間的余裕があるとイップスが出ますが、余裕がなければ出ないため、捕球したらどんな場合でもそのまますぐに一連の動作で投げるようにしたのです。


昨年「アプローチの達人」とあだ名した70歳の元シングルさんとラウンドした際に、イップスの悩みを相談し、「チッパーでも買おうかな。」と言ったら「グリーン周りはUTで転がせばどう?特に冬場は有効でプロも使っているよ。」とアドバイスされました。


そのため、23度UTを手に入れ、チッパー代わりに使い始めたら、イップスそのものが影を潜めてしまいます。
「ゴルフはゴロフ」という青木プロの言葉がありますが、それまで「転がすほうが簡単」という知識はあっても練習したことはなく、SWで上げるアプローチオンリーでした。


その理由は「転がしは距離感が難しいけど、上げると地面の影響は受けないため、どんな状況でも対応できる。」と思っていて、転がすより上げるほうが簡単だと思っていたのです。


しかし「アプローチの達人」のアドバイス通りにUTで転がしてみると、なるほど簡単にアプローチができます。
それは、ウエッジだと上手く球を拾えるかという心配が先に来ますが、その心配がUTでの転がしでは無くなるのです。
つまり、タッチの強弱と方向性だけを気にすればよく、ダフったりトップしたりする心配がないのが気に入りました。


私がアプローチに使うUTは23度の物を使っています。


ロフトがある分、カラー近くのエッジなどからでは、カラー部分を飛び越えることができるためで、パターだとカラー部分での転がりが予測できませんが、23度のロフトがあるとグリーン面だけでの速度を気にすればよいのです。


またパターだとそれなりに打たなくてはいけないけど、UTだとフェースの反発力があるため、小さなスイングで転がせるのも気に入っています。


ドライバーショットなどでは飛距離をゴルファーは求めますが、グリーン上でも飛距離というか遠くまで簡単に転がるクラブは便利なのです。
パターでフルショットしてもせいぜい50yほどですが、UTだと200yほども飛ぶほどフェースの反発力は高いため、グリーン上でのヒットする力も少なくて済みます。


チッパーはアプローチにしか使えないけど、UTはアイアン代わりにも使え、23度UTを入れることで5Iを抜くことにしました。
アイアンより簡単に飛距離が出せるし、ダフりなどのミスにも強いのが気に入っています。


私は1人予約でいろんな方々とラウンドしていますが、まだUTで転がす人は見たことがありません。
先週、グランビリオで一緒になった方からは「まるでミケルソンみたいだ。」と感心されますが、自分もそうだったようになぜアベレージゴルファーは使わないのかと今更ながら不思議な感じです。


ショットには飛距離を求めるのに、転がしでは求めないのは相反する考えのように思え、特にグリーン周りからは簡単な力で転がっていくUTやフェアウェーウッドを使ってみればと思います。


過去の自分がそうだったように、「頭では知っていても、それを実践できないゴルファー」が多いように感じます。
確かにウェッジで上手く寄せたら格好良いのでしょうが、UTでコツンと打ってカップを狙うのもまた決まれば格好良いと思います。
ウェッジのチップインより、UTの転がしの方が入る確率は断然高いのですから。


ゴルファーの思い込み「アプローチはウェッジを使う。」は、結局ゴルフを難しくしているだけです。
ケースバイケースですが、UTもしくはウッドクラブでのグリーン周りでの転がしをもっと取り入れてみると、またゴルフの幅が広がるはずです。
もっと簡単なゴルフをしてみませんか?