三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

エージシュートのチャンピオン

私のゴルフにおける現在の目標は「エージシュートの達成」に置いています。


「エージシュート」とは自分の年齢以下のスコアでラウンドすることですが、私は現在63歳なので、パー72のゴルフ場では9アンダーを記録しないと達成できないため、まず当面は無理なことだと思っています。


以前は「シングルプレーヤー」だったり「5下」という目標も立てていましたが、HDCPに拘るとキツいゴルフになってしまい、結果的にゴルフから遠ざかってしまった過去の経験から、再びゴルフに取り組もうとした3年前に新たな目標として設定しました。


「エージシュート」を達成するためには、まず少なくとも80歳を過ぎても元気にラウンドできる身体が必要です。
現実的に考えて、85歳以上でなければ「エージシュート」の達成は厳しいと考えていますが、その85歳まで残り20年あまりゴルフを続けることができるかどうかが一番の問題です。


若いころは健康に対して不安はなくても、年々歳を重ねてくると、いつ倒れるか分からないのが正直なところです。
現在はゴルフ三昧の生活を送っていますが、それもいつまで元気に居れるか分からないという不安の裏返しでもあるのです。


私の地元である熊本には、「エージシュート」の日本記録をもっているスーパーシニアゴルファーが居られます。
私が若いころ住んでいた熊本県の南部にある人吉市に住む植杉乾蔵氏という方で、今年94歳になられていますが、先月、通算1470回目の「エージシュート」を達成されたというニュースを見ました。


実は植杉さんは、昨年の8月に不慮の事故で骨盤骨折をしてしまい、入院されていたのですが、高齢での入院はほぼ寝たきりへの片道切符になりかねません。
しかし50日間の入院リハビリ後にラウンドを再開され、なんと今年の4月3日にチェリーG人吉Cでのクラブコンペでは通算6回目のホールインワンを達成して話題になりました。


そして先月になり、約11か月ぶりに「エージシュート」の達成に至ったようです。
達成のゴルフ場はチェリーG人吉Cではなく、ホームコースであるお隣の球磨CCということですが、47・46の93という立派なスコアで達成されました。


記事によると、植杉さんのゴルフは、とにかくフェアウェーキープが第一だということで、年齢を重ね、飛距離が出なくなった分、フェアウェーからセカンド以降を打つ重要性を認識されているのです。


元々はHDCP5の腕前で、初の「エージシュート」は71歳の時ということからでも、お上手なゴルファであり、立派な記録達成なのです。


それだけで留まらず、71歳から94歳の現在まで現役ゴルファーとしてラウンドされていることが凄いことで、「エージシュート」は通算1470回の達成ということにもビックリです。
単純計算では、年に59回の達成ということになりますが、今でも週2回のラウンドをしておられることから、一時期はラウンドするたびに「エージシュート」達成をされていたようです。


植杉氏の現在のゴルフはまさしく「ボギーなゴルフ」を実践されているわけで、飛距離よりも方向性を重要視され、フェアウェーからウッドでグリーン近くまで打ち、アプローチで寄せ1を取るスタイルのようです。


アベレージゴルファーにとって「93」というスコアは、そんなに簡単に出るものではないと思うはずです。
確かにティーは前からでも、使用グリーンは同じだし、結局スコアはショートゲーム次第なのです。


今年70歳になる「アプローチの達人」も78歳の「鉄人」も異口同音に「レギュラーティーからでもゴールドティーからでも、そんなにスコアは変わらない。」と言っています。
7100yの赤水のバックティー使用の競技時では、ほとんどがパーオンできないため、結局ショートゲームが上手いメンバーが上位に来ることになりがちです。


スコアメークはショートゲームの出来次第ということが、「エージシュート」を数多く達成している植杉氏からも教えられます。


歌手のさとう宗幸氏は、2014年の宮城県ミッドシニアチャンピオンを獲っていますが、先輩から30yのアプローチを練習するようにアドバイスされ、それから練習場では30y付近にボールの山を築くほど練習したと聞いたことがあります。


アマチュアでスコアメークできる人は
 「ショートゲームが上手い人」
であり、
プロはそれに加えて
 「飛距離が出る人」
なのです。


つまり飛距離だけを追求するアマチュアは、「ショートゲームが上手い」という基礎がないため、いくらショットはプロみたいに打ててもスコアメークができないのです。


ついでに書けば、プロで優勝争いするような人は
「飛距離が平均以上に出る」+「ショートゲームがメチャ上手い」+「タフな精神力」
の3拍子揃っている人だと思います。


ここでも「飛距離がダントツ」が条件でないことが、アベレージゴルファーの勘違いを証明しています。
オーバーパーのゴルフでよいアマチュアは、まずショートゲームの技術を磨くべきなのです。