三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

じいじになっちゃった

昨日は兵庫県の加古川市まで行ってきました。

初孫になる息子夫婦に第一子が生まれ、顔を見に行ったのです。

(3千グラムちょっとの女の子でした。)


実は北海道の帰りに加古川市近くを21日の0時過ぎに通ったのですが、すでにその時間には産気づいていたようなのです。
3時に息子から生まれそうというLINEが入っていましたが、運転中で気づいたのは朝になった6時過ぎの九州に入ってからでした。


もう少し早ければちょうど良いタイミングだったのですが、わずかの時間差になってしまい、さすがにそこから引き返す元気もなく、いったんは熊本に帰ってきました。


長旅の疲れで帰った日はぐったりでしたが、当初はお見舞いにはまた車を運転して行くつもりでした。
しかし山口から広島・岡山を抜ける中国地方の長さを実感していると、さすがに車を運転しての往復には気が進まず、今回は新幹線を利用することにしました。


朝7時46分発の東京行みずほ600号に乗り、一路姫路駅を目指します。みずほ号は姫路には停まらないため、いったん岡山駅でのぞみ124号に乗り換えました。

(山陽新幹線と九州新幹線が乗り合わせるのですが、運転士などはJR九州所属から途中でJR西日本所属に変更されます。ここは岡山駅。)

(メチャ前方が長いスタイルです。乗り物の進歩は目覚ましいものがありますが、窓には旧態依然のワイパーが付いていて、こればかりは技術革新の波が及びません。)


山陽新幹線は加古川市内を通りますが、加古川市には新幹線駅がなく、最寄りの新幹線駅
は九州から向かうと姫路駅になるのです。
姫路駅から加古川市までは山陽電鉄本線もありますが、病院が加古川市民中央病院ということなのでJR加古川駅の方が便利になります。


病院の平日の面会時間は15時からと遅く、だったらせっかく姫路に停まるのなら、姫路城の見学でもしようと思い立ちました。


姫路城は、その白漆喰で塗られた城壁の美しさから別名白鷺城とも呼ばれますが、江戸時代以前から現存する12天守の1つであり、天守を含む8棟が国宝に指定され、74棟が重要文化財に、城域は特別史跡に指定されていて、平成5年には世界遺産にも指定されている日本を代表するお城になります。

(写真より実際は迫力がある姿です。この天守の最上階まで上ることができます。)


姫路城は、これまで新幹線の中から眺めたことはあっても行ったことはなく、姫路駅には10時49分着なので、15時からの面会開始時刻までの待ち時間中に見学に行ってみようと思ったのです。


住んでいる熊本市にも熊本城がありますが、天守などの建築群は西南の役の前後に焼失しているので、建物はほとんどが近年になって再建されたものです。
先の熊本地震でその天守閣の屋根などにも被害が出ていて、現在は補修工事中ですが、熊本城の見どころは建物より「武者返し」と呼ばれる石垣の美しさだと思っています。


姫路駅から姫路城までは北に約1キロちょっとの距離になります。歩いても充分行ける距離ですが、当日は最高気温が35度近くになっていて、さすがに歩く元気はなく、周遊バスを利用して向かいました。

(小さなバスで、15人も乗ると満員になります。乗車する人が多く、バスは城周りを左回りに周遊するため左窓を向いた右席に座りましたが、立つ人でほとんど見えませんでした。)

(周遊バスではなく左回りにぐるぐる回るため、ループバスと名付けられています。)


周遊バスの1日利用券を300円で購入すると、姫路城への入場券千円が200円割引になり、結果的にバスには100円で乗れる計算になります。
だったら購入しない手はありません。
もっとも駅から大手門まではほとんど1区間なので、普通のバスでも同料金で行けるため、降りずに周遊バスで城の周りを一周してしまいます。


大手門から少し離れたバス停から天守閣までは歩く以外の方法はなく、暑さの中、汗を拭き拭き、人の動きに合わせて進みます。
こんな暑い日なのに、外国人観光客が多くみられ、大変だろうなと思いながら歩きました。

建物は素晴らしいと思いましたが、石垣にはなんとなく壊れるんじゃという違和感を覚えます。
熊本は朝鮮半島から渡ってきた石工たちの技術が高く、通潤橋などをはじめ現在でも使われている石橋が多く現存していて、そのアーチ状の美しさと同様の熊本城の「武者返し」を普段から見慣れているためです。

(この門をくぐって場内に入ります。城内から外のお濠を写してみました。)

(坂を上っていきます。暑い中、大変でした。)

(小さな石が多く簡単に外せそうで、1個でも外せば崩壊しそうな石垣です。)

(天守閣内は、靴を脱ぎ、急な階段を上っていきます。地階から最上階の6階までぐるぐると回りながら一方通行で登るのです。窓から入ってくる風に当たるとホッとします。)

(天守からの駅方向の風景です。)

(木造なので中には大きな材木が至る所に使われています。重機がない時代にこのような高層建築を作った人たちの苦労がしのばれます。)


その後、病院に行き、赤ちゃんを見て夕方の新幹線で帰ってきました。
駆け足でのお見舞い旅でしたが、赤ちゃんの様子を見られて良かったところです。