三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

小橋絵利子プロ復活か

LPGAツアー第13戦のリゾートトラストレディス最終日が兵庫県三木市の関西GCで最終日が行われ、応援している小橋絵利子プロが最終日イーブンパーでラウンドし、通算9アンダーで惜しくも9位タイに終わりました。


この大会、小橋プロは初日をノーボギーの4アンダー8位タイと好調なスタートを切りました。2日目も初日の好調さをキープし、初日に続きノーボギーの5アンダーでラウンドし、なんと予選を9アンダーで堂々とトップタイで通過しました。


今年の小橋プロはツアー12戦を終わって、予選落ち9回と苦しみ、予選通過した3戦も31位タイ・49位タイ・51位タイと下位に沈んでいて、なかなか結果を出すことができていませんでした。


今年からリランキング制度が取り入れられ、6月24日に最終日を迎えるアースモンダミンカップ後の賞金獲得額で後半戦の優先出場順位が決まることになりますが、小橋プロはこの大会が始まる時点で、獲得賞金が100万円に満たず、暫定リランキングで52位と苦しんでいました。


あまりの不調ぶりに、ファンとしては記事にすることも憚れるような気がしてしまい、また今大会でも 「そっとしておこう、騒ぐとスコアを崩すかも」という屈折したファン心理になっていました。


もちろん優勝を逃したことは残念ですが、当面の目標は賞金額を少しでも積み上げて、リランキングの順位を30位以内に上げることだと思っていました。


テレビ中継では、14番パー3のバーディーパットが放送開始早々映りましたが、残念ながら決めきれずでした。
13番でこの大会初のボギーが来ていたので、ここは是が非でも入れたい場面でしたが、5mほどのスライスラインを強めに打って左を抜けてしまいますが、この積極性は良いと思いました。


同組の首位を走る岡山プロがこのホールをバーディーとして、その差が4打となってしまい、優勝はかなり厳しくなりましたが、上位は2位タイが11アンダーだったので、この時点ではまだまだ2打差だったのです。


15番パー4のセカンドでも画面に映り、残念ながら左奥に外してしまいます。対して首位を走る岡山プロは悠々とパーオンしていて、ここは先にピンに付けて岡山プロにプレッシャーを与えたかったところです。
チップショットは惜しくもカップの左を抜け、パーに終わりましたが、できれば1つスコアを伸ばしたいところでした。


同組には2日目トップタイの永峰プロもいるのですが、前半で5オーバーとスコアを大きく崩し、テレビの画面では全く映してもらえませんが、小橋プロはとりあえず映してくれているのがホッとしているところです。


マスコミは残酷なもので、同組にいてもスコアが悪い選手は全く映さず、最終ホールでやっとその選手に視聴者が気づくような取り扱いをしてしまいます。
もちろん優勝争いを中継するために、脱落した選手は映さないというのは理解できますが、存在自体を否定するような扱いにはいつも?だと感じています。


小橋プロはその意味ではときどき画面に映っていて、がんばりどころではありました。
解説の樋口久子さんも「頑張っている」と評価されていましたが、これはほぼ無名な選手が最終日最終組にいることに対しての評価だったのです。
これを契機に、小橋プロは何度もテレビに映るような存在になってもらいたいものです。


有力選手は最終日のバックナインでは間違いなくスコアを伸ばしていきます。有名になるためには、この部分も大事なところです。


16番パー4ではセカンドをつま先下がりの深いラフからグリーンオンしましたが、傾斜で右に大きく転がってしまい、段下からのファーストパットはフックと読んでカップ右にかなりの距離を残してしまいます。
この際にバックピンをしたのはハウスキャディだったのですが、上位選手はほとんどが専属キャディーを帯同しているのに対し、この辺りも賞金をあまり得られない選手の悲しさです。


優勝すればシンデレラガールとなるところでしたが、これを良い経験として、この後に続く試合では再びテレビに映るような活躍をしてもらいたいものです。


残念ながら17番パー3でもバーディパットがわずかに届かず、また解説の樋口さんから「この状況でよく頑張っていると思います。」と評価されてしまいますが、このチャンスをショートして決めきれないのが上位選手との差でもあります。


最終18番でもセカンドを右エッジに外し、アプローチも無難に手前に寄せましたが、パーをキープする意識より、ここは積極的にカップを狙うアプローチをしてほしかったところです。
ショートすると観客は沸かず、入らなくてもカップをオーバーすると沸くため、魅せるゴルファーであれば、ここは狙ってほしかったところです。


入る入らないに関わらず、狙う意識がスコアを伸ばすことに繋がります。
この大会の優勝賞金は1440万円であり、9位タイでは約140万円ほどだと思います。スコアの差が4打であり、その1打が単純に割ると400万円になってしまうのです。


下位だと1打での賞金額の差はそう大きくはないのですが、上位になればなるほど大きな額になります。
この日もプレーオフになりましたが、優勝と2位の賞金額の差は800万円もあるのです。


小橋プロは初日・2日目と攻めるゴルフをしたようですが、最終日の上りの3ホールはスコアを守るゴルフだったように見えました。
首位に立っていれば守りのゴルフでもよいのですが、レギュラーツアーの優勝争いをするためにはバックナインの上り3ホールでスコアを伸ばすことは絶対なのです。


この辺りはまだ経験が足りないと言えば足りないのでしょうが、数少ない優勝のチャンスを逃したことは、また次の機会があるとのんびりしていてはいけないはずです。


次戦でも優勝争いに加わるという強い意識で、これからも戦ってほしいものです。


とりあえず、最低限の目標は果たせたと思いますが、、、。
お疲れさまでした、小橋絵利子プロ!