三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

昨日のラウンドの反省

昨日は兄とのラウンドで、自分のゴルフができませんでした。
なぜそうなったのか、スタートの3ホールの反省をしてみました。
3ホールでスコアを崩すと、そこで当初の目標である80切りの達成が困難になり、決して諦めてはいないけど、内心「今日は無理かな?」と思ってしまうのです。


大津GCでの1人予約は、その日の状況でアウトスタートに回ることもありますが、基本的にはインスタートになります。
大津GCのインの10番はレギュラーティーからAグリーンは403yの北から南に向かって伸びるミドルホールとなり、右はOBが続き、左は1番との境が1ペナ設定になる、最初から歯ごたえあるホールになります。

(10番のティーインググランドからの光景。軽く打ち下ろしになっている。)


大津GCの地形は北にある阿蘇外輪山から南の白川への傾斜地に作られたため、自然な傾斜が元々あるところにアンジュレーションの激しいコースを作り上げてあります。
10番はコース自体が白川に向かって伸びているため、軽く下り傾斜の中に作られたホールとなります。
ただグリーンもそうですが、コース内にもコブが至る所に作られ、セカンドのライはたとえフェアウェーでもつま先上がりやつま先下がりなどちょっとした距離や方向の違いでなる場合が多く、それに合わせて気づきにくい左足下がりのライにもなっている難しいホールです。


昨日はドライバーのティーショットがフェアウェーセンターでしたが、残り距離はグリーンセンターまで165yほどでした。
7Iでも良かったけど、スタート早々はまだ身体が固いと思い、6Iで打ちますが当たりが薄く、グリーンまで2mほどのラフにショートしました。これも気づきにくい左足下がりの影響なのかもしれません。
しかし左手前にバンカーがあるため、どうしてもそれを避ける意識で右目を狙ってしまうことが多く、罠にハマります。


20yほどのアプローチは、52度ウエッジで手応え的にはピンの手前2mほどに落とし寄ると思ったのですが、球は止まらずにグリーンを奥にこぼれ、傾斜の下まで短く刈られた部分へ落ちてしまいました。
ここは以前も同様の結果になったことがあるのですが、打ってから初めてそのことを思い出すほどで、グリーンの記憶力の無さが同じミスを繰り返します。


上りでカラーのように短く刈られた場所からのアプローチはざっくりしてしまいましたが、これも成るべくしてなったもので、かなり慎重に打たなければヘッドが突っかかるのです。
4打目はパターで傾斜の途中から転がし上げますが、アプローチした側から止まらなかったのに、反対からは下りになるという予想外の転がりでカップを2m強もオーバーしましたが、この厳しい距離のパットを沈め、どうにかボギースタートでした。


どうやら手前からカップまでは軽い上りですが、カップ先は軽い下りで、カップはその境目辺りに切られているようです。
この10番だけでなく、大津GCのグリーンのカップ位置は、傾斜と傾斜の境目に切られる場合が多く、打つ場所によってどちらかの傾斜の影響を受けるか微妙なラインになり、自然の傾斜の中に大きなコブをいくつか作ったり、グリーンの形状などで惑わすことでプレーヤーを悩ませます。
ボギーパットもグリーンの右から左に打つため、フックラインかと勘違いするけど、これはグリーン左奥のコブをカムフラージュに見せて、実際は微妙なスライスになるのです。


こうしてみると、最初から大津の罠にハマった感がありますが、グリーン上の経験を蓄積できない自分の欠点が大きいのです。


11番205yパー3は、大津のパー3では唯一長めのホールです。他のパー3は110y~130yと短いのですが、その難易度はどれも変わらないと思っています。
一般的には短いから優しいと思われがちすが、ショートアイアンやウエッジで打てる分、短いパー3は風の影響を受けやすく、池絡みや難し目のグリーンのアンジュレーションにより、乗せた場所次第では2パットで凌ぐのは至難の業というもので、短いパー3でボギーやダボを打つとその精神的ショックも大きく、その後のプレーに大きく影響を与えます。


その点、11番は距離が長く、ボギーでも可と思って挑めるホールですが、スタート早々に身体が温まっていない中でのロングアイアンやUTでのショットはかなり大変です。
Bグリーンは右に丘からの斜面があり逃げ所があるのですが、Aグリーンは左はOBラインが続き、グリーン左右はバンカーで固められ、刻もうにも手前と右にもバンカーがあるという逃げ場所がないという2段グリーンの難ホールです。


Bグリーンはアイアン使用ですが、Aグリーンの場合はいつも23度UTで打ちます。やはり左を警戒して右目に打ち、グリーン右のバンカーに捕まってしまいことが多いのです。
このバンカーに入れると、バンカーのアゴの高さがそのままグリーンへの下り傾斜になっていて、寄せるのは難しく、トップでもしたらOB一直線という恐れから緩んでバンカーから脱出できないことになりがちです。


そのため、昨日は敢えてグリーンの左目を狙ったら、そんなときほど真っすぐ目に当たるもので、左のバンカーに入ってしまいます。
このバンカーもアゴからグリーンに向かって下っているので、やはり寄り難く、カップを6mほどオーバーして2パットのボギーでした。


10番に続く連続ボギーは気分も落ち込むものですが、当初からボギーでOKと思っているわけで、ここから本当の勝負は始まるので、ボギー・ボギーはある意味、想定内のスコアになります。


12番352yパー4は、唯一と言っていいほど大津GCのパー4のホールの中ではパーを期待できるホールです。
10番・11番をボギーで凌ぎ、ここでパーを取って、難しい13番をボギーで凌ぎたいという当初設計を描いています。
そうすれば14番がパーが狙えるパー5なのでリズムに乗れます。


コースは真っすぐですが、左はずっとOBが続き、右は1段上になる13番コースとの間がローカルルールで1ペナになります。
フェアウェー自体が左にバンカーを配置して逆「く」の字になり、上手く当たればバンカー越えのショートカットも狙えます。
Bグリーンの場合は距離が330yほどでグリーンも砲台にならないため、無理してショートカットせずに右のラフでも可と思って打ちますが、Aグリーンの場合はできるだけ短いクラブでピンをダイレクトに狙いたいと思ってドライバーショットの狙い目を左バンカーの右を狙います。
Aグリーンは左手前に深いバンカーがあり、グリーン面も傾斜が読みがたいのですが、グリーンオーバーは下りになるため避けたいと思っています。


昨日はドライバーショットは左バンカーの右を抜けてフェアウェー左サイドでした。
昨日は風が目まぐるしく変わり、同伴の「アプローチの達人」が「どこのティーからでもアゲインストになるなぁ」とこぼしていたような不思議な風の向きでした。
なにしろさっきまでフォローだったのに急にアゲインストの風になり、その後すぐにフォローになったりと打つときの風の向きが変わるのです。
基本的には冷たい風なので北風なのですが、大津のコースは東から西に向けてジグザグに折り返すような作りで、ところどころで南北になるホールが入り込みます。


11番は西に向かって打つホールなので、基本的な風向きは右からややアゲインスト気味になるはずですが、その時は正面からのアゲインストに感じました。
セカンドは残りピンまで120yほどで、当初は8Iかなと思ったけど、打つ前に急に風が止まった感があり、9Iで持ち替えました。
大津のAグリーンは砲台グリーンになっていて、1番手は使用クラブを上げる必要があります。


短いクラブに持ち替えたのが悪かったのか、力が入ってしまい、左に引っ掛けてしまい併せて風にも乗ったようでした。右のピンに対して左に乗せてしまい、バーディーパットは17mほども残ってしまいました。


カップ傍は、左から大きく右に下る傾斜であることは分かっていて、上手くその傾斜に乗せてカップに寄せようと思い、左を狙ってのファーストパットは、大きくショートしてしまいます。
実は読み切れていなかった左の傾斜への上りがあったようで、ここは山に向かっての自然の傾斜が上手く隠してあったのです。
見た目がずっと下りになり、左から大きくスライスするラインに見えて、実は途中にそうでない部分があることを読み切れずに打ち切れなかったのです。


こうした読み間違いがあると、一種のパニック状態に陥ってしまい、3mのパーパットをどちらに外したのかさえ、覚えていません。
予想外のことが起きた時に冷静に対処できない自分の欠点が出てしまいました。


この3パットで当初の目論見が崩れてしまい、「ダメだ!」と負の意識に陥ってしまいました。


ゴルフは不思議なスポーツで、自然を相手にしているため、自分の気分が盛り上がると結果が出やすく、反対に落ち込むと悪い方へ流れるようです。
ボギーペースで入りの3ホールを凌いだのだから「良し」とすべきなのに、12番の3パットボギーで10番での3打目のダフリのミスや、11番のバンカーショットのミスを思い出して悔やんでしまいます。
終わったことは取り返せないのに、後ろ向きな精神状態になってしまったのです。


幸い、続く難しい13番パー4やパーを取りたい14番パー5でパーが来て、大きく崩れることはなかったのですが、いったん後ろ向きな気分になってしまっては、その後の気持ちの持ち方が前向きになかなか切り替えられません。
これには同伴者のプレーも影響することがあり、「アプローチの達人」が飄々としたプレーで見事な寄せ1パーを取っていかれると、ますます自分の不甲斐なさを責めてしまうのです。


改めて、反省してみると自分の欠点である「冷静さの無さ」が分かります。気持ちの切り替えの下手さがそこにあるわけで、1つのミスがずっと尾を引いてしまうようです。
ミスをしても「自分を許す」気持ちがなければ、その日のラウンドがキツイものになってしまいます。


ミスをするのは当たりまえだということ肝に銘じ、寛容な気持ちでラウンドに向かわなければと反省しました。


ついでのアプローチの反省も併せて書いておきます。


まずスタートの10番で自分の感覚ではけっしてミスとは思っていないアプローチをオーバーしてしまい、ここもパニック状態だったのか、次のアプローチをダフってしまいます。
冷静にパターで転がし上げる方がよかったのでしょうが、最近はできるだけウエッジを練習しようとグリーン回りは58度ウエッジを持つようにしています。


11番のバンカーショットも、脱出できないことを恐れてやや強めに打ってしまいました。以前の失敗が頭によぎったのですが、自信をもって打たなければならないようです。


12番はアプローチしなかったのですが、13番ではグリーン手前から58度で上手くピンに絡めることができました。
この日は雨上がりでダフる要素満載でしたが、先週プロに教わったバンカーショットの要領で、58度ウエッジでわざとダフらせる打ち方をやってみたら、見事にピンに寄ったのです。
これまでだったら、どうしようと途方に暮れた状況でしたが、失敗して元々と思い切ってトライしてみました。
アプローチの1バリエーションとして、この打ち方は覚えておくのも必要で、プロに感謝しなければと思っています。


14番パー5でも3打目をミスってしまい左バンカーインでしたが、ここは11番のバンカーショットの失敗を頭に入れ、しっかり距離を合わせることが出来、パーゲットでした。
こんなバンカーショットができるのだから、自信を持つべきだと思わなければなりません。


このバンカーショットを含め、何度か「アプローチの達人」から「上手い!」と声を掛けられたアプローチもあり、まだダフったりのミスは多いのですが、少しずつ感覚を取り戻せているのではと感じています。


怖いから逃げるのではなく、ミスをするからこそ、そこに立ち向かっていくという強い気持ちがなければ、ゴルフは自分との闘いなのだから、良い結果は出せないのだと思っています。
ミスを恐れず、たとえミスしても自分を許し、気持ちを切り替えて次に向かうという訓練をこれからも続けていきます。