三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

無料でラウンドレッスンしてもらう

今日も昨日に引き続き、楽天1人予約で阿蘇大津GCに行ってきました。今日の同伴者は4人でうちお一人のHNが北海道に関係したものだったので、もしかしたら北海道からの旅行者かなと思っていました。
朝のあいさつで「どちらからですか?」と尋ねたら案の定、北海道の江別からお越しの方で、もうお一人も札幌からということでした。


6月に北海道に行くかもしれないと昼食中は話が弾み、もし北海道に来ることがあればまたご一緒しましょうとお二人から言われました。


今日は普段のラウンドではなく、4人目で入ってきた方にラウンドレッスンをしてもらおうと勝手に思ってのラウンドでした。
その4人目とは、JPGAのA級ティーチングプロ資格を持った今年63歳になる方で、プロ資格を取る前は熊本のトップアマであり、以前からお名前だけは知っていました。


実はもう3年ほど前になりますが、チェリー宇土で初めて同組になってラウンドした際に、そのショットの切れ味がただ者ではないと感じ、「素人ではないですよね?」と尋ねたけど、その時は笑って何も答えてくれませんでした。
それからほどなく、2回目もチェリー宇土で一緒になり、しつこく尋ねたらこっそりPGAのタグを見せてくれて、やっぱりプロだったんだと自分の見る目に納得がいきました。


その後は、菊池CCなどでも一緒になり、向こうは同級生だと思っているのか「〇〇君」と呼び掛けてきますが、たぶん学年は私の1つ下になると思います。
しかし、一応プロとしてリスペクトしているので、こちらからは敬語を使い、その代わりポイントポイントで質問するようにしているのです。


普段は、楽天の1人予約を使ってラウンドレッスンをしたり、練習場でジュニアを指導していて、5月のバンテリンレディースには教え子の高校生がアマチュア枠として出場すると言っていました。


ゴルフを仕事にしているのに、1人予約を使って普通にラウンドすることに疑問を持ち、「なぜ1人予約で?」と聞くと「たまには自分のラウンドをしないと腕が錆びつくから」と笑って答えてくれました。


朝の練習グリーンで「久しぶり」と挨拶して、「今、アプローチが酷い状況なんだけど」と言ったら、すぐにアプローチが打てるバンカー練習場の横に行こうと誘ってくれ、打ち方を見せました。


すると「身体の使い方が反対。右足を後ろに下げるようなイメージで打つように。今はどちらかというと前に出ようとしている。」と言われます。
その上で、球の位置ももっと右足寄りにした方がよいとアドバイスがありました。
「打つ際に右足を後方に下げるイメージだけど、まずは最初から右足を引くクローズスタンスで打ってみれば?」と言われ、やってみると確かにしっかりクラブフェースで球を拾える感覚があります。


ソフトボールの投手の投げ方や、ボウリングの投球を例に挙げ、「まっすぐ投げようとすると右足は後方に来るわけで、左足の前方には来ないはずだ。」と私が経験しているスポーツを例にとって解説してくれました。


言われてみれば確かにそうだと納得し、すぐにやれないけどその意識を持って練習しようと思いました。


その後、ラウンドが始まり、「イップス気味になるのは打ち上げの状況でバンカーでも同様になる。球の前に行くと頭が真っ白になってやるべきことを忘れてしまう。」と言ったら、「事前にイメージを作ってからそれを忘れないようにして球に向かうこと。人前でスピーチする際にあがるようなもので、事前にスピーチ練習をするとそんなに上がらないでしょ?やることだけを頭に入れて、それ以外は考えないようにすれば?」と言われます。


また芝の薄い、大きく打ち上げのアプローチはこれまで何度も泣かされ、最近はパターで転がし上げることさえやっていますが、「どうすればいいの?」と尋ねたら、「ウェッジのソールを使って球の手前をダフると、球は勝手に上がってくれる。きっちり刃でボールを拾おうとすると難しくなるから、バンカーショットのように手前をダフれば簡単。」と教えてくれました。


「投手は直球を投げるときは、指にかかった投げ方をするけど、変化球を投げるときはそうじゃないでしょ?ゴルフも一緒で真っすぐ打つ時は芯に当てるけど、短い距離のアプローチなどは芯に当てようと思わないで、アバウトに当てればOK。それで後は距離感を養う練習をすればいい。」と言われます。


途中途中でのアプローチはそれを意識して打ちましたが、これまで当たらずにショート目だったのが、当たる感覚が出てきて、どうにかやれるかもと、少し自信がつきました。


ただ気になったのが、アイアンの吹け球が出ることをいったら、刃で球を拾おうと打っていると指摘され、クラブフェースを閉じて上げるようにと言われましたが、この先の説明は理解不能でした。
要はアイアンは普通に打てば必ず左に飛ぶようになっていて、それを右へ吹けるショットを打っている間はアイアンの使い方が間違っている証拠だと言われてしまいます。


教え方が聞いている側にとって納得のいく説明をされるので、「さすがですね」と褒めたら、「ティーチングプロは、相手が納得するように理論的に教えるのが仕事だから。」と言われます。
「レッスンプロは自分がやってきたことをベースに伝えようとするけど、ティーチングプロは体系的に理論を構築して、正しいことを伝えるという点がレッスンプロとは異なる。」と言っていました。


ちなみに「ティーチングプロ」という呼称はJPGAの登録商標になっていて、JPGAの資格認定を受けなければ名乗れないものです。
他の団体などでレッスンプロの資格を認定する場合もありますが、その資格では「ティーチングプロ」という呼称は国内では使えないのが面白いところです。


またそのうち大津に来ようかなと言っていたので、ぜひ入って来てと頼んでラウンドを終了しました。
今日はスコアは別にして、実りの多いラウンドになり、お得感一杯です。
通常だったら、彼のラウンドレッスンは1組4人でも1人1万円以上はするもので、個人レッスンならかなりの金額を取られそうです。


しばらくご無沙汰している練習場に通って、アイアンの練習とアプローチの練習をしなきゃと思って帰路に着きました。
ただ今日はソフトボールの練習日なので、これから行ってきます。