三重苦ゴルファーの日記

還暦を超えた、飛ばない寄らない入らないの三重苦を持つおっさんゴルファーの日記です。

ゴルフレッスン教材の嘘っぽさと自分の気づき

私がゴルフ関連のサイトを開くため、ブラウザの検索エンジンを開けば至る所にゴルフレッスン関連のCMが付いて回ります。
これは運営側が意図して行っているわけでなく、パソコンを使っている人の興味を示すデーターを収集して、自動的に現在の興味を持っているCMを表示するようになっているのです。


車の記事を開くと、中古車のCMが張り付くし、税務署のHPなどを開くと申告用のソフトウェアのCMが貼り付きます。
なんだか、自分の興味を知られているようで気味が悪いものですが、無料で検索エンジンを使っているのだから、これはこれで仕方ないのでしょう。


普段は無視しているのですが、ある著名なゴルフコーチの名前が入ったサイトをちょっと開いてみました。
なぜかというとその表題が「ドライバーは250y飛ばしたい。コツを掴めば飛距離はどんどん伸びます。〇〇コーチが一から教えるゴルフ練習法」と書いてあったからです。


比較的有名なレッスンコーチであり、某有名プロに繋がったことでレッスンプロという職種を最初に確立したパイオニアかもしれません。


そのページを開いてみると、まず最初に大きな文字で「ゴルフをさんざん練習しても100が切れない時に見るレッスン動画」とあります。
「今ならプロゴルファーが実践する秘密の練習法を7日間限定で無料で公開します。」とあり、ご丁寧にもクリックしたときから24時間のカウントダウンが始まる凝りようです。


お勧めの対象者は、
 「今よりも30y飛距離を伸ばしたい」
 「スコアを縮めてベストスコアを更新したい」
 「正しいスイング動作を体感したい」
 「トップ・ダフりといった初心者的ミスをなくしたい」
 「スライスの球筋を無くしたい」
 「100切りを達成したい」
 「シングルプレーヤーになりたい」
などと網羅されています。


これだけ見ても、怪しさぷんぷんです。


この手のレッスン教材で、もっとも読む者に誤解を与えることが「飛距離が伸びるとスコアが縮まる」といいう謳い文句です。
本当に飛距離が伸びればスコアは伸びるのでしょうか?


例を挙げてみると、一般的な350yパー4のホールがあるとします。280yの飛距離がある者は残り70yに対し、220yの飛距離の者は残り130yということになります。
130yの距離は8Iや7IもしかするとUTで打つことになりますが、届かない距離ではありません。
それに対して70yはほとんどの人がウエッジなどでのコントロールショットになる中途半端な距離になるはずです。


この場合、どちらがより難しいと感じるでしょうか?
350yパー4という設定は、レギュラーティーからの一般的な距離のミドルホールだと思います。
70yをきちんとコントロールできるゴルファーは、スコア100などは打たないゴルファーです。
そこにはアプローチ練習を重点的に繰り返した上級者しかいないはずです。


上級者が上級者たる所以は「中途半端な距離合わせが上手い」のであるとともに「パターなどの距離感が良い」のであって、決して飛距離が出るわけではないのです。


自分のゴルフで、残り50yから何ストローク平均して打つかを調べてみると、自分のレベルが分かります。
シングルクラスの上級者は、悪くても3打、良ければ2打でホールアウトします。
つまり「1打でオンし、2パットもしくは1パット」または「2打でオンし、1パット」という内容です。


それに引き換え、100切りができないゴルファーは、良くて3打悪ければ5打も6打もかかるはずで4打でホールアウトするのが平均的です。
上級者の3打とは1打しか違わないところが大きな差であり、1ラウンドは18ホールあるからすぐに18打の差がついてしまいます。
75ストロークでラウンドする上級者に対し、この部分だけで93ストロークになってしまいます。


この上に1打目のドライバーショットを飛ばそうと力んでミスすることも1ラウンド中に何度かあるはずで、OBを2回も出してしまえば4打が加算されてしまいます。
セカンド以降でもOBを打ったり、チョロったりするミスがあり、そこでも4~5打はロスするはずで、これらを足してもすぐに101以上というスコアになってしまいます。


つまり100が切れない理由は「飛距離」ではなく「距離感の無さ」なのです。飛距離は「もろ刃の剣」であり、飛ばないゴルファーはドライバーショットを曲げてもOB手前で助かりますが、飛距離のあるゴルファーはOBまで届いてしまいます。
これはコースを平面的に見てみると分かることで、100yだったらOBまでは絶対に届かないけど300yだとわずかな打ち出し角度の誤差があると届いてしまうというシビアな世界なのです。


私が飛距離をわざと落とそうと思った理由は、HDCP9のときに同じゴルフサークルのメンバーで同じゴルフ場に所属していた老齢の女性ゴルファーと何度もラウンドしたときです。
今は違いますが当時の所属コースはチェリー宇土で、当時は宇土見上CCと言っていました。コースは2グリーンで狭く、現在の広い1グリーンよりパーオンが難しいコースでした。
コース幅も狭く、曲げると1ペナ若しくはOBとなる県内屈指の狭さで、その代わりに宇土のメンバーにはいろんな大会で上位になるゴルファーが多く所属していました。


当時はどうしても数発のOBが出ていた頃で、好調なラウンドをしていてもどこかでOBを打ってスコアロスをするというゴルフでした。
女性はHDCPが13程度でしたが、飛距離が全くでない方でした。
もちろん前方のレディースティーを利用されますが、これがまずOBを打たれないのです。
そのため、ボギーときどきパーというゴルフ内容で、終わればいつも同じようなスコアになっていました。


なぜ彼女はOBを打たないのだろうと真剣に考えました。
すると発見したことは、彼女のスイングスピードの遅さが原因だということです。スイングスピードが遅いから、球に余計なサイドスピンがかからないため、少しくらい方向性が悪くてもOBまでは届かなかったのです。
例えると、距離は出なくても本当にクラブヘッドで球を運ぶようなスイングでした。


改めて、研修会のメンバーで県のシニアの大会で常に上位に入る方のゴルフを観察すれば、飛距離よりも方向性というゴルフをされています。
それでも75前後でラウンドされていて、改めてスコアは飛距離でないことに気づきました。


練習場に行って、スイングスピードを遅くして振ってみました。実はこれが簡単そうで意外に難しかったのです。
ゆっくり振ると、スイングプレーン自体がぶれてしまい、上手く球に当たりません。
それまでいわばマン振り状態のスイングだったので、どうしても球を前にすると力が入ってしまったりもします。


そこで考えたのが「自分は女性だ!」と思い込む方法でした。力のない女性であれば、力で飛ばそうと思わず、スイングで飛ばしたいと思うはずです。
当時、イメージしたのは女子プロの古〇美保プロのスイングであり、ダウンスイングでゆっくりクラブを下ろす練習をしました。


この練習は結果的に非常に役立って、ショットの安定性に貢献しています。
以前習っていたコーチからずっと「フィニッシュを決めなさい!」と注意されていましたが、どうしても最後は体勢が崩れ、ピタっとフィニッシュの形が散れなかったのですが、このダウンスイングに力を入れなくなってから、スムースにフォロースイングができてフィニッシュの形が取れるようになったのです。


力を入れない分、球に余計なサイドスピンもかからなくなり、大きくスライスすることもなくなりました。
そのうえ、きちんと当たると飛距離もそんなに落ちなかったのです。
それどころか平均飛距離は、曲がらない分、結果的には上がってきます。


そうなってくると、狭い宇土見上CCのコースでも安定したショットが打てるようになり、グロス競技である研修会でも連続優勝したりしてHDCPが6まで上がり、シニアプロを目指そうかとさえ思いあがりました。
そんな中でイップスにかかってしまったのです。
調子に乗った罰としてゴルフの神様が与えたのでしょう。


イップスのことは別の機会に書きますが、少なくとも飛距離を伸ばせばスコアが伸びるというのは、ゴルファーの迷信です。
曲がらないスイングを目指すことの方が重要で、なぜ自分の球が曲がるのかを考えてみれば良いのです。


力任せにスイングしているゴルファーは、フィニッシュが決まらないはずで、フィニッシュが決まるようなスイングをすることが大事です。
その場合は、スイングスピードを落としてみるとフィニッシュが決まるようになります。


自分の中で「もっと振れるけど、この辺りで勘弁してあげる」みたいな気持ちで打つことで。それがいわゆる「8割ショット」と表現されるものかもしれません。


「もっと飛ばせるけど、わざと飛ばさない」と思っていれば、飛距離のあるゴルファーと一緒にラウンドしても「そんなに力んで飛ばしてもいつか大けがするよ!」と内心で思えるから面白いものです。


この余裕が大事なことで、負けないぞとばかりに競ってドライバーを振り始めると元に戻ってスコアを崩してしまいます。
ゴルフはリズムが大事な競技であり、自らリズムを崩すような愚挙は避けるべきです。


ゆっくりスイングの肝は、ダウンで力を入れないことで、これはいろんなレッスン書に書いてありますが、意識して実践しなければなかなか分かりづらいところです。
誰でも、しっかり振ることの方が簡単なので、スイングスピードをコントロールするのが難しいということに気づいていません。


練習でゆっくり振ることからいろいろ見えてくることも多いのです。





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