三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

あるゴルファーへの手紙

あなたのショット力は、素晴らしいと思います。
練習場であれだけ打てるのであれば、コースでも同じように打てるはずです。


その証拠にコース上でも何度かは素晴らしいショットを見せてくれます。
しかし、それでも90オーバーしてしまうのはなぜですか?


一緒にラウンドしてみて気になったことを書きます。


まずティーイングランドに立って、ティーショットを打つまでのいわゆるプレショットルーティンが形式化している感じです。


ただ単に手順をなぞっているだけのように見え、そこには空っぽなイメージしか受けることができません。
せっかくプレショットルーティンをするのであれば、意味あるものにしてチェック事項を確認する必要があるのではないでしょうか?


球の後ろに立って、狙いどころを定める際に、このホールはどちらに打ってはダメなのかなどというリスク回避の判断がないように見えます。
いつも漠然と中央を狙って打つから、ナイスショットしたときはいいけど、ミスヒットしたときに打ってはいけない場所に行くのです。

最初からそちらには絶対に打たないというリスク管理を行っていれば、少なくとも大きなトラブルにはならないでしょう。


そして、トラブルになった後のプレーぶりがあまりにも覇気がありません。
まだ1打目を打ったばかりなのに、既に大叩きした雰囲気を出してしまっています。
そこには、どうにかして最小限のスコアロスでそのホールをホールアウトしようという意欲が見えません。


ゴルフはミスの積み重ねがスコアになるゲームです。
あり得ない話ですが、全ホールをホールインワンして18打というスコアで終わることができて、初めて完璧なゴルフだったと言えるはずです。

またナイスショットをしても、ミスショットしたのかと思うような態度では自分の気持ちを盛り上げることはできません。


暗く沈んだような態度では、せっかくの運気も萎んでしまい、それでは好スコアは望めません。


最初の方で大叩きホールがあると、その日のラウンドは終わったかのような態度を取るのは感心しません。
気持ちを切り替えて、次のホールへ向かう切り替えが必要です。

ゴルフはミスを積み立てるゲームなので、ラウンド中は自分のミスを許し、後に引かないようにすべきですが、ずっとミスショットを引きずる傾向が見えます。


スコア90が切れないのであれば、ボギーが普通のスコアであり、全力でボギーというスコアを取れるよう努力をすべきです。
何を勘違いしているのか、バーディーパットが打てなければゴルフではないなどという雰囲気が表れています。


ボギーを疎かにするから、ダボやトリも平気で叩いてしまうのです。
ボギーというスコアを、ダボやトリと同列に考えているから、スコアを纏められないのです。


自分の力を客観的に見つめることが出来ていれば、ボギーでそのホールを終わることはそんなに悪いことでないと思いませんか?


また致命的な欠点は、周りを見れていないことです。周りを観察できないゴルファーは上手くなれるはずがありません、
同伴者の良いプレーも悪いプレーも見ておくことは、自分の引き出しの中に置いておくバリエーションを増やします。


グリーン上でも他人がパットする際に、どの程度切れるかを自分のラインとは違っていても読む癖があれば、各ホールのグリーン毎に4回のパット経験ができるようなものです。


それからグリーンに乗ったらすぐにマークする癖をつけるべきで、ただボーっと突っ立ている時間があれば、自分のパットの順番までラインを読んだり、他人のパットのラインを予想したりする時間に充てるべきです。


見ていれば、何を考えているのだろうと頭の中を覗いてみたいくらい、何も考えていない様子が見て取れます。
せっかくグリーンの読みを磨く経験をすることができるのに、ただ立って見てるだけではもったいないのです。


マイナスな雰囲気だけでなく、もっとプラスのオーラを出し、ラウンド中は全ての意識をどうすればよいかに向けることが大事です。


今のラウンドでは、単なるお楽しみのラウンドになってしまい、せっかくの自分のゴルフ観を広げるチャンスをむざむざ捨てているようなものです。


ゴルフは、頭を使わなければスコアは纏まりません。
そのゴルファーのゴルフ脳が良いか悪いかは、一般に言われる学習ができる頭脳の良さとは若干違います。

ゴルフの最中に他のことは忘れてゴルフに熱中できるか、他人のプレーを参考にしてしっかり自分のものにできるか、そんなことに頭を使えるゴルファーがクレバーなゴルファーであり、上達が望めるのです。