三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

アマチュアの鏡

今日の熊本は雨模様ですが、楽天の1人予約が流れてしまい、今日もラウンドは無しの一日になりました。
今週の木曜日にネットサークルの月例コンペがあるため、練習場にでも行く気になればよいのですが、最近は練習場とはずっとご無沙汰です。


元々は練習は好きだったけど、最近は練習しても成果があまり見えず、それだったら楽してゴルフをしたいという安直な考えになってしまっています。


雨模様の平日は、CS放送のゴルフ関連番組を見ることにしています。
ちょうど放送中のスカイAの「ゴルフ侍」を見ていますが、今日のアマ「侍」は68歳になったゴルフの練習をほとんどしないスポーツ経験もないという変わった鹿児島のアマの登場でした。


それでも所属クラブのクラチャンを複数回も取っていて、そのアマ「侍」の言うには以前プロから指導された「左への体重移動」を意識しているだけとのことです。
練習場でアドレスの構えから、右足を蹴って左側に飛び、左足1本で支えるという独特の動作を繰り返していました。


ゴルフのスイングは背を丸めて低くした態勢からスライス球を打つという、お世辞にも格好いいものとは思えませんが、スイングの最後ではしっかり左足に乗せているところが、体重移動が肝という所以のようです。


しかし番組を見ていると結局はショートゲームが上手いゴルファーなんだなと思いました。


対決はインの10番からの9ホールのマッチプレーです。


10番Hのセカンドではアマはトップのミスショットをし、プロがパーオンしてバーディーパットという局面で50yほどの3打目をピン横1.5mに寄せ、1パットのパーでドローとした結果が、このアマの特徴をよく表していると思いました。


11番Hもパーオンできずでしたが、寄せ1というまるで指宿のチャンピオンのようなゴルフで、まだ調子の上がらない高見プロを1アップしてしまいます。
12番Hでも難しい場所から寄せてプロからOKを貰ってドローとし、プロからしたら「なんで勝てないんだよ?」とイラつく展開のようです。


ドライバーの飛距離では勝っているプロでしたが、先にナイスオンされ「こんなはずじゃ?」と思っているだろうなという様子がありありと画面から伝わってきます。


アマは15番Hでも痺れるような1.5mを入れて寄せ1のパーとし、バーディーパットがカップ淵に止まったプロとドローにしました。


しかし16番Hのティーショットでアマにミスが出て、右にある池の砂地に打ち込んでしまいます。
そこはローカルルールで池と定められていて、ここであっさりとアマはギブアップしてしまいます。

この辺りはプロにセカンドショットを打たせずに、もやもやした勝利を譲るという老獪な作戦とも思えましたが、本当はプロの力がよく分かっているという相手への尊敬からのギブアップだったようです。


17番Hは池絡みのパー3でしたが、先にオナーのプロが7mほどのバーディーチャンスに付け、このままプロのペースになるかと思いましたが、そんなプレッシャーをものともせずアマはピン横2mに付け返し、一気に優位に立ちます。
プロがパーに終わった後の自信満々のバーディーパットは、カップ淵に止まってしまうという不運で、残念ながらアップすることができませんでしたが、ここが結果的に勝てなかった原因になりました。


最終18番Hは466yという短いパー5で、さすがにプロは2オンし、2打目をバンカーに入れたアマがパーオンを逃し、プロのイーグルパットが外れてOKを出して勝負が決着してしまいました。


実力的にはショットの質もパットの質もプロが格段に上でしたが、それでもプロの焦りを誘うようなゴルフを展開され、プロに「もしかしたら負けるかも」と思わせたのがお見事です。


最終ホールが短いパー5であったこと、そこまでイーブンであったことがプロが余裕を持って攻められた要因ですが、もし17番Hでアマのバーディーパットが入っていればプロに焦りが出ることで、もしかしたら結果が変わっていたのかもしれません。


ゴルフは9ホールという短い勝負だったら、実力的には格上のプロと同等以上の戦いができるのだと再認識させられました。


まさしくアマチュアの鏡であり、「ボギーオンなゴルフ」をされている「侍」がそこにいました。
負けた2ホール以外の7ホールを見ると、寄せ1が4ホールありましたが全てパー4のホールでした。
パーオンは3ホールだったのですが、パー3が2ホールとパー5が1ホールです。


つまり、飛距離は出なくても正確なショットとアプローチ・パットがあれば、70台のスコアで回れるというアマチュアゴルファーのまさしく鏡だったのです。