三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

手打ちで飛距離アップ?

今日はゴルフのラウンドはお休みで、テレビでステップアップツアーの2016年の「うどん県レディース」を見ようとCS放送に切り替えたら、ちょうどチャンネルが合ってた日テレジータスの番組に目が留まりました。
うどん県レディースは再放送だし、こちらの番組を見てしまいました。


その番組は「ゴルフ革命」というゴルフレッスン番組ですが、山本幸路プロのアドバイスにより、アマチュアの元関脇 舞の海氏とトップアマの17歳 岩崎美紀さんが2人でラウンドするというものです。


「ゴルフ革命」の前身は「ドーパミンGOLF 鍛えろゴルフ脳」という番組で、舞の海氏が「脳を鍛えて」コンスタントに80台で回れるゴルファーを目指すというシリーズでした。


前シリーズと同じく、「脳を鍛える」は共通テーマにはなりますが、一歩進んで、その「ゴルフ脳の使い方」を学んで上達を目指すというのが新しいテーマになります。


この番組ではプロはクラブを持たず、口頭でのアドバイスだけというのが、他のゴルフレッスン番組にない特徴です。
プロがお手本のスイングを見せても、そう打てないからアマチュアは悩んでいるのであって、その意味ではアマチュア2人のスイングだけで番組が進む形式には好感が持てます。


2人のアマチュアが1打毎に狙い目などをまず説明し、それに対してプロがアドバイスを送るのです。
第1回目は、ティーショットの際に「手打ちしろ」というアドバイスがあり、そのアドバイスどおりに打った舞の海氏が、生涯最高飛距離のドライバーショットを打ってしまいます。


舞の海氏は普段は90台のスコアで、ときどき80台のスコアで回るという典型的なアベレージゴルファーであり、左利きですがお世辞にも奇麗なスイングをされているとは言えません。
それに対して、女性の岩崎アマはさすがにトップアマだけあり、身体全体を上手く使ったスイングをして、舞の海氏を上回る内容のゴルフを展開しています。


しかし、「手打ちしろ!」とアドバイスされたホールでは、見事に舞の海氏が岩崎アマをオーバードライブしていました。
舞の海氏本人は、「軽く手打ちしたのにクラブが仕事したって感覚だった。」とショット後に感想を言っています。


アベレージゴルファーの多くは、ショットの際に身体を使いすぎる傾向にあります。(これはテレビで見るプロのショットをまねる弊害ですが。)


もちろん、単なる「手打ち」のスイングでは飛距離は望めませんが、「飛ばそう!」と力んでフルスイングしてしまうと、まずクラブヘッドにまともに当たらない⇒余計なサイドスピンがかかる⇒大きく曲がってOBやトラブルになりがち⇒スコアを大きく崩すというパターンにハマってしまいます。


自分のフルスイングを100としたら、70~80程度のスイングをすればナイスショットする確率が高まります。
ゆっくり振ろうと思う気持ちが、スムースなスイングに繋がり、その結果サイドスピンも減り、飛距離が伸びるという図式です。


身体全体の余計な動きもなくなり、静かなスイングになることで、自分の思惑に反してナイスショットが出てくるようになります。


ゴルフが難しいのは、ナイスショットした後に「より飛ばそう」と思って、「力を入れればもっと飛ぶはずだ。」と勘違いすることです。


私は同伴者に飛距離で負けても「ゆっくり振っているから飛距離で負けるのは当たり前だ。」と思うようにしています。
「しっかり振るなら負けないけど、今回は敢えて負けてあげる。」とでも思えば気にもなりません。


こんなときオーバードライブした同伴者は、次のホールでのドライバーショットでは、ほぼミスをする傾向にあります。
思わぬナイスショットで、次のホールでも飛ばそうとばかりに力が入るからです。
ここで力が抜けたスムーズなスイングが出来ていれば、「この人はかなりのローハンディー者だな。」と判断する材料の1つになります。


私は同伴者がローハンディー者だと判断したら、「オフィシャルハンディ―をお持ちですか?」と尋ねるようにしていますが、2桁のHDCPだと思った方には質問はしません。
これまでこの質問をした方は、シングルHDCPを持っているか過去持っていた人で、今のところ100%の確率で当たっています。


ローハンディ者だと判断する基準は、力まないスイングができる、アプローチの距離感が常によい、パットの際に頭を残してしっかりヒットできているという点ですが、次のような場面でも判断材料にします。


〇 次のティーで打順を確認しないでも自分の順番が分かっている。
〇 他人のショットの際に、目立たぬ場所にポジションを取っている。
〇 グリーン上で、他人のパットの視界に入らないポジションを常にとる。
〇 「ナイスパー」と声かけした際に「どうも」と小さく答える。


など、すべてが自然に振舞えるようなゴルファーは「できる!」と思ってしまいます。


反面、いくらドライバーの飛距離があっても、先に書いたようなことが自然い振舞えないゴルファーは、大したことがないゴルファーでそのうち大叩きするだろうなと思っています。


ゴルフは全18ホールのトータルでスコアを争う競技です。1ホールだけのナイスショットではそのゴルファーの力量は判断できませんが、全てにスマートに振舞えるゴルファーだったら、そのホールで叩いても、「できる」ゴルファーだと判断します。


力まず、手打ちする感覚でドライバーを振り、全ての所作をスムーズに行えるそんなスマートゴルファーになるのが目標です。