三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

残り3試合のLPGAステップアップツアー

今日はゴルフはお休みなので、テレビのCS放送のスカイAでLPGAステップアップツアーの「かねひで美やらびオープン」を見ています。
今日が初日の3日間トーナメントで、沖縄県の喜瀬カントリークラブで開催されています。
今年からステップアップツアーは新しい取り組みが始まっています。昨年までは


① 優勝者には2週後から4試合のLPGAツアーへの出場権
② 優勝者はセカンドQTの免除
③ 優勝者は優勝大会から1年間のステップアップツアー出場権


がありましたが、今年から①が無くなり、代わりに年間のステップアップツアー賞金ランキング1位者には、翌年のLPGAのレギュラーツアー参戦資格が与えられるというものです。(いわゆる「第2シード」としてリランキングの対象にはなる。)


また今年から3日間トーナメントが規定数(10試合)以上の14試合になり、その14試合については世界ランキング(ロレックス・ランキング)ポイント対象試合になりました。


「かねひで美やらびオープン」開催前までのLPGAステップアップツアーの賞金ランキングでは、福山恵梨プロが17,943,252円でトップに立っています。
このトーナメントでも初日は前半が終わり、通算イーブンで5位タイという位置にいます。


賞金ランキング2位には谷河枝里子プロが16,907,285円で続いていて、その差は103万円余りであり、残り3試合でのトップ争いが熾烈なのです。


3位には鈴木真綾プロが11,760,656円で続いていますが、2位とは510万円余りの差であり、ステップアップツアーの優勝賞金は賞金総額2千万円の大会でも360万円なので、逆転はかなり難しいと思われ、ステップアップツアーの賞金女王争いは、福山プロと谷河プロの2人に絞られた感があります。


ステップアップツアーの残り3試合のうち「かねひで美やらびオープン」と香川県で行われる「日台交流うどん県レディースオープン」が賞金総額2千万円の試合です。
最終戦の「京都レディースオープン」は賞金総額1.5千万円であり、優勝賞金は270万円になるはずです。


つまり3位の鈴木プロが逆転で賞金女王になるためには、残り3戦のうち最低でも2試合以上を優勝する必要があるし、4位の野澤真央プロにも3連勝して1位・2位の2人が上位に入らないという条件付きですが、ごくわずかな可能性は残されています。


また、5位以下の選手は3連勝しても1位の福山プロには追い付かない状況で、今年は上位2人が飛びぬけた存在なのです。


昨年のLPGAステップアップツアーの賞金ランキング1位の選手の金額は、1,100万円余りであり、一昨年に至っては700万円に到達していない額なのです。
今現在の賞金額をレギュラーツアーと比較しても、1,800万円という賞金額は52位に入るレベルで、それだけステップアップツアーの存在感が増しているようです。


ステップアップツアーの試合数や賞金総額が増えることで、レギュラーツアーに負けない白熱した戦いがそこにあります。


スポンサーになる企業にとっても、ツアーの賞金総額は1億円という規模になるのに対し、ステップアップツアーは賞金総額1.5千万円から2千万円程度と少ない経費で済むのが魅力のようです。


少ない経費でも、CS放送とはいえテレビのスカイAで完全中継され、それも全ての選手を紹介する工夫がなされるという普段のトーナメントでは見れない面白さでファンを増加させています。
費用対効果でいえば、かなりのものではないでしょうか。


土日のレギュラーツアーの中継では、優勝争いをするプロを中心にしかテレビに映りませんが、スカイAでは全選手の1番ホールのティーショットを映してくれたりもします。


視聴者は優勝争いにも興味があるだろうけど、地元出身の無名プロを応援したり、可愛いプロを探したりする興味もあるはずです。
今回は、レギュラーツアーで活躍している木戸愛プロの実妹である木戸侑来プロも単年登録で参戦しています。
遠目ではお姉さんに似たスラリとした体型で、よく似ていますが、まだまだ結果は出せていないようです。


また、ゴルフを実際にプレーしている者からすると、プロが同じようなミスをしたり、ティーアップする手が震えているのが映し出されたりするのも新鮮に思えるのです。


ステップアップツアーには、若手プロがたくさん出場しているのも魅力です。将来のスター候補がしのぎを削り合っている様子が見られます。


例えば、高校生1年生のときKKT杯バンテリンレディスでイ・ボミプロを破って史上最年少でアマチュア優勝した当時鹿児島高校1年生だった勝みなみプロは、今年のプロテスト合格資格でステップアップツアーに参戦していますが、初戦の「山陰合同銀行DUOカードレディース」でいきなり優勝しています。


かねひで美やらびオープンでも2アンダーで首位タイで現在13番をプレー中です。


私が注目しているのは熊本出身の豊永志帆プロですが、11番を終わって通算4オーバー37位タイと苦戦しているようです。

他にも熊本出身者で宮崎乙美プロがいますが、14番を終わって5オーバー49位タイとこれもまた苦戦しています。

            (宮崎プロのサインボール)


このほか、初戦のラシンク・ニンジニアRKBレディースでマーカーとして付いた地元沖縄出身の与那覇未来プロは、1日目を終えて1オーバーの8位タイと好位置にいるようです。小柄で飛距離は出ないけど、クレバーなゴルフをするプロでした。


          (与那覇プロのサインボール)


ラシンク・ニンジニアでの思い出と言えば、与那覇プロと同組だったO・サタヤプロが先月行われたレギュラーツアーのゴルフ5レディスで見事優勝されました。
通算12アンダーとして2位に5打差をつける圧勝劇でした。


サタヤプロはタイ出身の33歳ですが、身長166cmから繰り出されるパワフルなドライバーショットが魅力です。
今年のツアー参戦資格は、QTでの73位という厳しいものでしたが、見事に数少ないチャンスをものにしたようです。

          (O・サタヤプロのサインボール)
ただしサタヤプロは、元々LPGAツアー優勝2回を誇る堂々たるシード選手だったのです。
昨年の賞金シード争いで55位となり50位以内のシード権を確保できず、3年間保っていた賞金シードを失い、今年はステップアップツアーが主戦場でしたが、13年・14年とレギュラーツアー優勝経験があるトッププロなのです。
3回目のツアー優勝、おめでとうございます。


ステップアップツアーは、未来のスター候補生をたくさん見ることができるトーナメントです。
その上、レギュラーツアーからシード落ちしてしまい、復活を目指すプロの真剣勝負の場でもあります。


今年から賞金女王にはレギュラーツアーの次年度出場権を与えるという制度改正により、より厳しい争いが今後も最終戦まで繰り広げられため、ステップアップツアーから目が離せな状況です。