三重苦ゴルファーの日記

還暦を超えた、飛ばない寄らない入らないの三重苦を持つおっさんゴルファーの日記です。

シングルプレーヤーになって幸せか?

ゴルフのブログを書いている人に多いのが「目指せシングル!」という目標です。
ここでいう「シングル」とは単身者という意味ではなく、ゴルフのHDCPが9以下になることです。
つまり10以上は二桁だから、9以下をシングルと呼ぶのがゴルファーでの一般的な認識で、アベレージゴルファーにとって、とりあえずの目標になるもののようです。


以前はメンバーシップのゴルフ場に入会し、月例競技などに出場することでHDCPを決められていました。
HDCPを決めるのは、そのゴルフ場メンバーで構成する「ハンディキャップ委員会」ですが、HDCP10までは割といい加減(?)な方法で決めていたようです。(あくまで私の経験上であることを断っておきます。)


ハンディキャップ委員に知り合いがいて、入会後に最初のHDCPを貰うときにどうだったか尋ねたら、月例で85を一回だけ出し残りは90台のスコアだったのに「ベストが85だったらハンディは13。」との一声であっさり13に決まったとのことでした。


数か月後、まぐれで79というスコアが出たらHDCPは10になりました。これも尋ねたら内規で「一回でも70台のスコアが出れば10にする。」と決まっているからと言われました。


当時の各クラブの内規では、いわゆる10以上のハンディと9以下のハンディには大きな壁が存在していました。
つまり「シングル」はそこのクラブを代表するゴルファーであり、〇〇倶楽部の「シングル」は大したことがない等といった悪評を生まないよう、内規で9以下のHDCP査定にはかなり条件が厳しくなっていたのです。


熊本のメンバーシップのゴルフ場では概ね、「3か月以内にクラブ競技で3回の70台のスコア提出」がシングル査定の条件でした。
その条件を満たしても、ハンディキャップ委員長がその「シングル」候補者と同伴ラウンドをして、マナーやゴルフでの品格といったものを見定めて、やっと晴れて「シングル」の仲間入り、つまりHDCP9を認定していたのです。


そのため「シングル」が決定したら、周りが「シングル入り」のお祝いをすることが多く、そのほとんどは「シングル昇進お祝いコンペ」としてそのゴルフ場で開催されていました。


しかし、ある時期からメンバーシップのゴルフ倶楽部のHDCPはJGAのHDCP規定によることというJGAの強い指導が始まり、どこの倶楽部でも試行錯誤を繰り返し、原則JGAの規定に準拠したHDCP改定になっています。


JGAの規定では、そのクラブ以外のスコアでもHDCP査定の対象になり、レギュラーティーからであろうと、プレ4利用であろうと関係なくHDCP査定のスコアになりました。


この新規定に変わると、これまでいったん「シングル」入りした者は本人の了解を得なければ9に留め置くという暗黙の規定がなくなり、HDCP改定ごとに数字が上下するようになり、より本人の実力に近いHDCPになりました。


その反面、誰でも良いスコアを提出することで簡単に10以下のHDCPを貰えるようになり、以前の「シングル」という重みがなくなりました。


新規定に移行する時期に、当時、別に入会していた倶楽部のメンバーのお一人が、良い時のスコアだけしか提出されていなくて、実力的にはそれまでHDCP8程度でしたが、一気にHDCP2.4になり慌てられたのを記憶しています。


つまり、新規定になってもHDCPを本人の意向で簡単に増減できるのが欠点になりました。
現在はHDCP改定は倶楽部では年2回しか行わず、メンバーの中にはわざと良いスコアを出さず、大きなHDCPで月例などのハンディ競技で上位入賞を半年間は取り続けるといった悪弊も出ています。


以前のHDCP規定にも善悪がありましたが、少なくとも「シングル」者はそれなりの高い条件をクリアした者だけで、「シングル」HDCPに誇りを持っていたものです。


その反面、周りから「シングルさん」と呼ばれ、恥ずかしいスコアは出せないと思ってしまい、悪いスコアの際は署名をわざと書かずに「失格」となって記録を残さない者まで出るようになってしまいました。


当時は誰でも「シングル」入りした頃は、HDCP6程度の力を持っていたはずです。3か月間に70台のスコア(79であっても7オーバー)を3回も出せる力量は、HDCP6程度の力量に当たります。
しかしアマチュアは調子の波があり、その昇格した時期がピークという人もいます。
そうなると、「シングル」という肩書が重く感じるようになります。


当時、昼休憩でレストランで食事をしながら話をして、同伴者から何気なく「HDCPはいくつ?」と聞かれ、「6です。」と答えると「ええっ!」と顔色が変わり、その方の後半のゴルフが一気に崩れた方がいました。
そのくらい、「シングル」という肩書はそうでないメンバーにとってはビビる存在だったのです。


私の当時の同僚(彼の紹介でそのクラブのメンバーになりました。)も「シングル」恐怖症で、HDCP10まではよくご一緒しましたが、私が「シングル」になると途端に避けられるようになり、その後一度もご一緒したことはありません。


回りからは、「シングルならいつも70台ですよね?」とか悪意のない質問も受けるし、ショットもプロのようなショットが打てるものと勘違いされてしまいます。
でも、HDCP6以上であれば、ほぼその辺りのちょっとだけ上手いゴルファーといったレベルで、良いスコア(75前後)は10回に1回程度しか出せないのです。


通常は、HDCP+(2~5)程度が通常のスコアであり、HDCP8なら80~83程度が通常のスコアになり、時には85のスコアも出るのです。
72+8=80がHDCP8のレベルのパーであり、これを下回るスコアを出せるようになると次の改定でHDCPは下がってしまいます。


よほど才能と練習量が取れる年配者だったら別ですが、40歳を過ぎてゴルフを始め、「目指せシングル!」を目標にすることはあまり意味がなく、なっても何もないというのが現実です。
なったとしてもそのレベルを維持しなくてはならず、上には上がいるし、いつかは足踏みする時期が来ます。
年齢的には、上達のカーブは緩やかになり、反対に下がってきたりもします。


目標にするのは自由だけど、経験者としてわざわざ「シングル」を目標にしなくても、具体的に「79」や「72」といったスコアを目標に掲げてみればと思います。
だって「シングル」なんて暑い夏の道路上に発生する「逃げ水」のようなもので、そこに到達してもまだ先に次があり、行っても行ってもキリがない存在なのです。


年配者へのお勧めは、私は「エージシュート」だと思っています。誰でも年齢を重ねれば達成の可能性が高くなり、現在のトッププロであっても絶対に達成できないのが「エージシュート」なのですから。
90歳を超えてゴルフがプレーできていれば、きっと誰にでも可能性があるスコアがエージシュートです。
しかしその年齢まで元気にゴルフをプレーできるか、それが問題で、プレーできる人は尊敬の対象になると思っています。




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