三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

慣れるまで気を遣う

 今日も昨日に引き続き1人予約が成立したため、阿蘇ハイランドに行ってきました。今日のスタートは10時と遅めで、それはいつも予約する9時台を別の常連さんに押さえられていたからです。


 復興道路の二重トンネルに入る前までは少しだけ路面が濡れていましたが、トンネルを抜け阿蘇カルデラ内に入ると予想外の雪景色になっていました。
 道路は問題ないものでしたが、民家の屋根や畑などが白く雪化粧しているもので、阿蘇ハイランドに8時半過ぎに着くと練習グリーンの周囲にも白いものが見えました。

 今日は「アプローチの達人」との2サムに40歳代の女性と男性が入った4バッグでしたが、男性だけが朝になってキャンセルしていました。
 女性は、予約の紹介欄に「少々の悪天候でも行きます」と書いてあり、達人と「来るみたいだから待たないといけないかな」と言いながらチェックインせずに待ちました。


 それは積雪でコース整備があっていて、最初のスタートが9時からと遅れていたためで、雪が溶けなければ達人はキャンセルしたいと言っていたからです。
 クラブハウス内でエアコンの温風の吹き出し口近くにいると、ハイランドの顔見知りのお兄さんが我々のところに来て、持っていた球を「使いますか?」と差し出します。

(安価なボールですが、わざわざプレゼントしてくれるならありがたく頂きます)


 話を聞くとダース売りのもので、いつも来てもらう常連さんだからと説明されましたが、商品入れ替えのためで不要になったのかもしれません。
 以前だったらプロV1系以外は使わないのですが、今は球に拘りもなくなり、ここ最近はD1を愛用しているため、ありがたく頂戴しました。


 9時になり、最初の組がスタートし、顔見知りの1人予約の常連さん2人もスタートして行きましたが、さすがに来場者は少なめで、我々は6番目のスタートでした。
 しかし、同伴者の女性がやって来ず、後ろの組が行きたそうにしていましたが、スタート時間前の2組だったためか係が許可せず、我々の組の女性を待つことになりました。


 結局スタート15分前にやって来て、そのままカートに乗せて1番ティーへ向かいます。この女性は申告スコア100台で、やって来るのもギリギリだったので、今日は時間がかかるだろうなと覚悟し、達人も「雪で最初のスタートが遅れているし、今日は諦めよう!」と言っていて、4時間半ペースで14時半に終われば上出来で、15時過ぎるかもと予想し合いました。


 結果的には予定の10分前にスタートできましたが、今日は私がレギュラーティー、達人がシニアティー、女性がレディースティーと各人バラバラで、私が最初に打って達人が続き、最後に打った女性をカートで拾っていくという流れ作業になるもので、前の組に少し遅れてスタートしましたが、すぐに2番で追いついていました。


 女性は、ショットもそこそこでショートゲームはイマイチだったものの、我々のプレーにそう遅れることがなく付いてきてくれたので、思いのほかスムースに進行できました。
 ただ最初のうちは、相手とのプレーの呼吸がイマイチ分からず、気を遣いすぎてミスを量産してしまいます。


 今日のテーマは「ドライバーショット時に、左手のコックを入れる意識」にしていて、私は見た目がノーコック打法のように見えるものですが、トップで左手親指にシャフトを乗せれないため、シャフトが立ち気味でダウンスイングに入りがちです。
 そのため、左手の親指にシャフトを乗せることだけをスイングで意識するようにしました。


 これは少しでも飛距離が伸びればという願望の下による思い付きですが、レッスンでプロが肩の高さからは左手親指方向にクラブを上げるという説明を思い出したためです。


 しかし、急に変えたためか1番のティーショットで久しぶりのテンプラを左に打ってしまいます。
 ここでは左ラフから7鉄で右に外した3打目のハンドレートでのアプローチを失敗し、ダボスタートになりました。



 2番パー4ではフェアウェーからのPWのセカンドが大きめで、打った場所からは球が見えていたためグリーンの端に止まったと思い、カートを回してパターだけしか持って行きませんでしたが、思いのほかグリーンから離れていてパターでは寄せきれずのボギーになりました。


 3番パー4ではフェアウェーにドライバーはナイスショットし、その後は概ねコックを入れる打ち方は結果が出ていました。
 ただこのホールでは手前のピンにショート目に打ちすぎ、グリーン手前の傾斜で戻り、アプローチは1mでしたが、左に外してしまいます。


 4番パー3は160yを8鉄で右を向いてフックを打ちましたが、曲がりすぎて左の凹みに落ち、アプローチは止まらず、5mのパーパットは以前も同じように読んで右に外した再現でした。


 5番パー5は左からの7mのバーディーパットを大きくスライスするラインを膨らませすぎてカップ左で止まるパーにして今日の初パーになりました。


 6番パー4でちょっとした事件が起こります。3番から前組の4バッグに追い付き、待ち待ちで進行していましたが、前組がセカンドを打ち終え、カートが見えなくなり、前組は3打目地点でそこまでは届かないと打ちましたが、打った後3打目地点にいた前のおっさんが大声を出してこちらを向きました。
 
 私がセカンド地点に行き、グリーンにいる前組に向かってとりあえず帽子を取って謝る仕草をしましたが、数人がこちらを見て睨んでいるようで、私的には内心でカートを先に動かすから打ったのにと思っていて、あまりしつこく文句を言われたら言い返そうと思っていました。


 結局、このホールは5mのバーディーパットを左に外し、これにも少しカリカリして7番に向かうと前組がプレーをせず待っていたのでやる気かと私もその気になっていましたが、1人が「先に行け」と合図し、達人がお礼を言うと「どうぞ!」と思いのほか普通の対応で先を譲ってくれました。
 
 達人が「馬鹿みたいに飛ばして打ち込むから」と笑っていましたが、仕方なく私も帽子を取って一礼すると、同伴者の女性も「暴走族が来たみたいに先を譲ってくれた」と笑っていました。


 この後は前組は男女の2サムになり、少し間が空いていて、アウトはスムースな進行になりました。
 7番パー4は2オン2パットのパー、8番パー3は奥からの5mが入るバーディーでしたが、9番パー5は手前からの4mを右に外すパーに終わります。


 前半は、1バーディー・3ボギー・1ダボのスコア40で17パットでした。


 前半の途中から、同伴者の女性はそう迷惑な動きもないことが分かり、ティーショットも飛距離は出ないものの大きなミスもなく、我々の動きに付いてきてくれたので、前半を1時間40分ほどで終え、私が「すみませんね、急がせて」と謝ると、「平気です、時間がかかるより助かります」と言ってくれます。


 「普段はどのくらいの時間で回ります?」と聞かれたので「前がいなければ1ラウンド2時間半はかかりません」というと、「早いのですね、でも私もリズムが良いと感じてます」と答えがあり、確かに100叩き申告の割にはスコアはそこそこ纏まり、パーチャンスも時々作っていたものです。


 後半は男女の2サムに追い付き、また待ち待ちになりましたが、なんとその2サムが14番を終えて我々をパスしてくれます。
 達人も「2サムからパスしてもらったのは初めてだ」と言っていて、我々が2サムならまだしも女性連れの3バッグなので驚きましたが、その伏線が12番や13番であったものです。


 まず12番パー4で前組のカートがグリーン方向に動いたので、私が打ち、その後達人も打ちましたが、それぞれナイスショットになりました。
 私が打った後にグリーン手前の右から男性が出てきて、打ち込みまではなくとも近くまで球が来たことは分かったはずです。
 その上、達人が私の球より飛んでいたこともあり、それが伏線になっていたのかもしれません。
 我々は使用ティーが違うため、私が球の行方を追っていたら右から男性が出てきたもので、40yほど先の達人に伝える時間はなく、達人は前組の1人が右に居たことさえ気づかないものでした。


 13番パー4でも、私の球がグリーンまで40y地点にあり、これもグリーン上で球が転がってきたのは分かっていたはずです。
 女性はそこそこグリーンオンしていましたが、男性が上手く打てないようで、右に左に動いていて、カートに乗らずに球の位置に歩いていました。


 12番では遠目ではてっきり2人でカートに乗ってグリーンに向かったのだと思っていましたが、男性は右にセカンドをミスっていたようで、なんども近くまで球が転がって来てプレッシャーを感じたのかもしれません。
 ただスタイミーになるホールはカートを最後尾に置いておく配慮がないと、後ろの組は届かない距離に行ったと思い込むもので、打ち込まれる側も打ち込まれないよう考えるべきだと思っています。


 結果的に、当初は15時までに終われるかなと心配していたものが、2組がパスしてくれたおかげで13時前にクラブハウスに戻って来れました。


 9時50分頃にスタートだったのでプレー時間は3時間ほどで終わり、同伴者の女性は「早く終わって助かりました」と挨拶して帰って行きましたが、最終18番では3mのバーディーチャンスもあり、惜しくも入らなかったもののパーになり、本人は満足したラウンドになったようです。
 17番のグリーン上で、達人からパットの打ち方の講習もあり、本人も「なるほど」と納得していて、私も「そのショット力があるのならショートゲームを練習すれば80台のスコアで回れます」と太鼓判を押したほどです。


 同伴者の女性を見ても、ゴルフはリズムが大事だなと感じた一日になりました。