三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

飛距離アップはスコアアップに繋がらない

 今日の熊本地方は快晴で気温も上がる絶好のゴルフ日和でしたが、阿蘇ハイランドの1人予約はキャンセル常連者のおかげで不成立になっていて、今日は休養日に充てています。

(熊本のシンボルになる金峰山は、正式にはテレビ塔がある「一ノ岳」(665m)を中心とした「二ノ岳」・「三ノ岳」・「荒尾山」などを含むカルデラ式火山をいいます)


 隣家は、建物は完成し引き渡しになりましたが、現在は外構工事が行われていて、今日も朝から作業の音が聞こえてきます。
 狭い場所での作業のため一輪車で山砂などを運び敷き詰め、境界にはブロックを積み上げセメントで固める作業が地道に続けられています。


 さて、JLPGAの2020‐2021年度の年間賞金女王は、最終戦まで熾烈な争いを繰り広げましたが、結果的に稲見萌寧プロが255,192,049円の獲得賞金で賞金女王を獲得しています。


 2位には最終戦で惜しくも逆転できなかった古江彩佳プロが246,743,575円で続きましたが、今回はこの2人のプロについて各部門におけるスタッツ(記録)に注目してみました。


 年間平均ストロークでは当然といえば当然ですが、稲見プロが70.05で1位、古江プロが70.37の2位となっています。


 JLPGAのHPにはスタッツのページがあり、平均ストロークやパット数など様々な数値が載っていますが、パーオン率を見ると稲見プロが75.77の1位に対し、古江プロは70.58の20位と大きく差が付いているものの、スコアに直結する平均パット数では古江プロが1.755で1位に対し稲見プロは1.767の2位という結果になっています。


 私が特に注目したものが、ディスタンスつまり飛距離の部門で、ここでは稲見プロが238.86yの33位、古江プロは 233.51yの56位となっていて、飛距離だけ見れば2人は「飛ばない」プロだということが分かります。


 もちろん、測定時にドライバーを使ったかどうかは分からず、たまたまミスショットがあったことも予想されますが、稲見プロで110回、古江プロで102回の測定回数による数値であり、1位である原英莉花プロの257.26y(測定回数94回)や2位の勝みなみプロの254.31y(測定回数114回)の状況からも概ねの傾向は出ているものだと思われます。


 つまり、飛距離では飛ばない部類に入る女子プロ2人が、平均ストロークでは1位と2位を占めている現状から、スコアは飛距離ではないことがよく分かります。


 私がよく一緒にラウンドする「アプローチの達人」は73歳の老ゴルファーですが、飛距離はお世辞にもあるとはいえず、20~30yの先にあるシニアティーから打っても私の球より前方にあることは稀だというものです。
 それでも当たり前のようにエージシュートが達成できるのは、私が名付けた「アプローチの達人」の名前通りにアプローチやパターなどショートゲームの巧みさがあるためで、ボギーをほとんど叩かないゴルフが出来るからです。


 1人予約で90が切れないシニアゴルファーから良く聞かされる言葉が「昔は飛んでいたのに飛ばなくなったのでスコアが作れない」という言い訳ですが、達人のゴルフをみていると、その言い訳が正しくないことがよく分かります。


 アマチュアゴルファーの勘違いが「飛距離が伸びればスコアが縮まる」という錯覚で、確かに短い番手で正確にグリーン上のピンを狙えればチャンスに付けることは可能でしょうが、そもそもアマチュアはショット力がプロに対して圧倒的に低いため、結果的にスコアはショートゲーム次第になるものです。


 現状で90が切れないゴルファーがたとえ30y飛距離が伸びたとしても結果は変わらないもので、それどころかOB区域まで届いてしまい、余計にスコアを崩す羽目になることが関の山になってしまいます。
 「昔は飛んでいた」という言い訳が単に飛距離不足だけの愚痴であればまだしも、スコアが悪い言い訳に使うようなシニアは、元々の技術がないことを自ら暗に示唆しているだけというものです。


 昨日の阿蘇やまなみGCで一緒だった70歳の方のグリーン上のパターを見ていると、私の読みとは反対の方へファーストパットを打っていて「おかしいな曲がらない!」と何度もボヤいていましたが、グリーンの傾斜を読む力がないことが明白でした。

      

 自分勝手なイメージを作っているようですが、姿勢を低くして傾斜を読むこともせず、他の部分では無駄な時間をたくさん浪費するのに、ある程度の時間を使って傾斜を読むべきグリーン上でタッチも方向も適当に打って3パット4パットを量産するのであれば、余計に時間を消費してしまうものです。


 それにしてもおじさん達の言い訳が「今日当たらない」なのが私にとって不思議なことで、どう見ても「今日当たらない」であり、スイングを見れば「それでは当たらないのは当然でしょ」というものです。


 スコアを纏めきれないゴルファーは、ショートゲームの練習を疎かにする者で、そこそこ練習していれば普通に80台のスコアでラウンドできるものです。
 練習に熱心に取り組む90台のゴルファーが、練習時間の7割をショートゲームの練習に充てるようなれば、80切りゴルファーの仲間入りするのは近いはずです。


 短い距離だから簡単とは思わず、20y内を1m内に寄せるアプローチ力と10mの距離のパットを50㎝内に寄せるパット力が大事だということです。