三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

なぜバックティーから?

 16日に阿蘇ハイランドでプレーした時のことです。記事の内容はあくまで私が感じたことを元に書いたもので、真実であるとは限らないことをまず断っておきます。

(当日はそれなりの数の来場者があっていました)


 前組は2サムでしたが、バックティー(BT)を利用していました。
 このゴルフ場のBT利用に許可がいるのかは不明ですが、一般的なゴルフ場では、BT利用にはスタート室での申請が必要であり、前の組は許可の「青旗」などをカートには付けてはいないようでした。


 もちろん、阿蘇ハイランドGCはパブリック制のゴルフ場であり、もしかしたら自由に使用ティーを選択できるのかもしれませんが、それでもBT利用にはそれなりの自主的な規制はあってしかるべきだと思います。


 アベレージゴルファーによく見られるものが「BT症候群」であり、BTからのプレーしか認めないような考え方です。
 これはコース設計家がBTに合わせてコース作りしているという理由から来ており、BTを使わないと本当のコースが堪能できないという考えがベースにあります。


 例えレギュラーティー(RT)から好スコアを出しても「前からだから」と自嘲気味なコメントを発するゴルファーもいて、「RTはゴルフ場に非ず」の考えが歴然と「BT症候群」ゴルファーの脳内に刷り込まれてしまっているようです。


 実は私が参加しているネットサークル内にも、この「BT症候群」が数人いて、コンペをする際にすぐに「BTから」と言い出す者が一定数いるのです。
 だからといって、彼らが上手いわけでもなく、RTからでも普通に100叩きするレベルですが、なぜか「ゴルフはBTからが本来の姿」だと思い込んでいる節があるのです。


 当日は、シニアのコンペが入り、比較的スローペースの進行だったため、身の丈に合わないBT利用でも外野が特に文句を言うものではありません。
 ただ後方で見ていて、余計なお世話ですが、果たしてゴルフが楽しいの?と思ってしまったのです。


 前組のプレーを全て見ていたわけではありませんが、見た数ホールではドライバーショットは1人が右にOBを打つと2人目は左にOBと、私が見る限りBTではゴルフを楽しめないレベルのようでした。


 もしかして競技志向で、その訓練をしていたのかもしれませんが、BTを使ってもOBを打ち、RTと同じプレ4から打つのであれば、BTを使用する意味がそもそもないと言えるものです。


 2人のうち1人は40歳代で1人は50歳代のようで、少なくとも50歳代の方は100切りがやっとのようなレベルだと見受けられました。
 40歳代の方は当れば飛距離が出るタイプのようでしたが、9番(ティーショットを見てないので2打目という確信はありませんが)は2オン狙いでグリーンが空くのを待っている様子が見えました。


 もちろん、届く飛距離であれば待つことは当然であり、打つ方が非常識なので何の問題もないことですが、困ったのが異常に長いアドレスです。
 球の後ろにクラブを合わせてアドレスに入った後、約30秒も打たない様子が見え、1打40秒以内という制限時間をアドレスだけでほとんど使ってしまっていました。

(35秒の長さの動画でショットはちょうど30秒後で、長すぎるアドレスです)


 私は前組の様子を見ながら、そろそろ打てるかなと思いビデオをセットするのですが、何度もスタートしたビデオを止める羽目になってしまいます。


 阿蘇ハイランドのBTからの距離は6,589yと、他のゴルフ場に比較すると短めです。それでも距離が短いホールは打ち上げ、長目のホールは打ち下ろしと変化に飛んでいて、左右はOBもしくは1ペナという狭さで、距離が出るタイプはスコアを崩しやすく、飛距離が出ないシニアはスコアがいつもと変わらないという特徴があります。


 米国のジュニア指導では、最初は平坦で距離の短いコースで好スコアを出させることで、70台やアンダーのスコアへの耐性を付けるという指導がされるそうです。
 つまり、好スコアに慣れていれば、例えば60台のスコアが出そうでも、特に意識することが無くなるようで、90が切れると思った瞬間に大叩きするアベレージゴルファーは、好スコアへの耐性がないというものです。


 先の2人が「BT症候群」に罹ったゴルファー達だったのかは不明ですが、プレ4からのプレーが多くなるようでは、BTを使うのは「BTからだったからスコアが悪かった」という言い訳に使うためであり、単なる見栄だけだというものです。


 わざわざゴルフ場側が飛距離に合わせてティーイングエリアを用意してくれているのだから、素直に自分の飛距離にあったティーを選択すればよく、そうすればもう少しは楽しいゴルフが出来るはずです。


 誰でも、悪いスコアより良いスコアの方が楽しいはずです。もっとも反対にコースに虐められることが快感という変態ゴルファーも一定数はいるようですが、、、。