ショットなんて前に飛びさえすればスコアは纏まるの巻
今日の菊池CCのラウンドでは、私のショットは酷いものでした。簡単に順を追って書いてみると、次のとおりです。
1番パー4 セカンドは左足下がりのフェアウェーからU4をチョロって右ラフ
3番パー5 セカンドはつま先上がりのフェアウェーからU4でダフってフェアウェー
3打目は6鉄を擦って右バンカー手前のラフ
11番パー4 ドライバーショットがチョロって飛距離150yフェアウェー
14番パー4 セカンドはフェアウェーから9鉄をダフって右ラフ
16番パー4 セカンドはフェアウェーからPWでダフって左ラフ
17番パー3 8鉄のティーショットが大きく擦って手前ラフ
18番パー4 ドライバーショットはチョロ目のトップ球でフェアウェー
セカンドはフェアウェーから8Iでダフって花道
(こうして改めて見ると、スタート早々と後半にミスが特に集中しているようです)
これ以外も思った距離が打てなかったミスショットはたくさんありましたが、上記の明確なミスつまり7ホールで誰が見ても大きなミスショットが計9回出ていますが、結果は、1番ボギー・3番ダボ・11番ボギー・16番ダボとなったものの残りの14番・17番・18番はパーで凌ぎ切れています。
これらのミスに共通しているのは、予想以下の飛距離だったということで、飛びすぎたというミスはないことが実は重要だったのです。
例えばアプローチをトップしてOBになってしまえば即2打のスコアロスですが、ダフリはまだそこから挽回できる余地が残されています。(最初にオンして2パットも、ダフッた後に寄せ1でも結果は同じです。要は寄せ1パーのチャンスが無くなっただけです)
私は常々、ボギー狙いという「ボギーなゴルフ」を提唱しているため、1番・11番のボギーは全く問題はないもので、3番と16番のダボもグリーン上のパットが決まらなかっただけで、ボギーを取り損ねたというものです。
結局、18ホール中でパーオンしたのはたった3ホールだけでしたが、それでも80切りの76というスコアになっていたのです。
ボギーオンの15ホールを見てみれば、アプローチパットが直接入ったバーディーが1ホールあり、寄せ1のパーが10ホールもありました。
残り4ホールは、2パットのボギーが2ホールに3パットのダボが2ホールという結果になっていて、概ね「ボギーなゴルフ」の内容になっています。
今日の同伴者の60歳の方も、昨日の「鉄人」も異口同音に「スコアが悪いのはショットが悪いから」という言い訳をされていました。
しかし、ショットでOBなどを打たない限り、チョロってもダフっても前にさえ飛んでいれば、レギュラーティーからであれば、そう大きなスコアロスにはならないのは今日の私の結果をみれば歴然です。
私はドライバーがチョロってしまうミスが最近は多発していますが、「どうせパー4だと3オンだから」と自分を納得させ、セカンドは3オンが狙える場所まで運ぶことに集中するようにしています。
上手く3オンを果たせると、パーパットが打てることになり、入ればパーだし、外してもボギーという結果になり、ボギーはアマチュアにとってはパーと同じくらい良いスコアなのです。
以前の私だったらティーショットをミスると何も考えずに飛距離だけを求め、長いクラブを強振してますますミスショットやOBなどを打っていたのです。
その点が「ボギーなゴルフ」を考えるようになって、スコアが安定しだした理由です。
90切りもままならないアベレージゴルファーが「またボギーだぁ~!」と嘆く声を聞くと「ボギーに感謝しないから、そのうちボギーに嫌われ、ダボやトリを打つようになるよ!」と内心で思ってしまいます。
「ショットの精度を上げなければ、70台のスコアは出せない」のではなく、精度を上げるべき部分はショートゲームなのだということが、今日の私のスコアを見てみれば分かるはずです。
「私は王道のゴルフをして70台のスコアを出す」と思っているようであれば、いつまで経っても目標達成は無理なのかもしれません。
プロがスコアを崩さないのは、グリーンを外したりしても寄せ1で凌ぎ、トラブルになった際にも最小限のスコアロスで凌げるためで、それはパットやアプローチの技術(ショートゲームの技術)が高いためです。
アマチュアはプロの派手なショットを真似て一生懸命に練習するより、ショートゲームの技術を磨くことの方がずっと効果的です。
昨日、「鉄人」にその話をして、エージシュートを達成するためのスコア「79」を出すために、身近なお手本の「アプローチの達人」のゴルフを引き合いに出しましたが、「鉄人」は自分で完璧主義者だと言っていて、そうした「ボギーなゴルフ」には賛同を得てもらえることはなかったのです。
たぶん、「鉄人」は考え方を変えることが出来なければ、今後のエージシュート達成はかなり難しいものと思われます。
なぜアマチュアそれもアベレージゴルファーはプロの華やかな面だけを真似しようとするのでしょうか?
プロが目立たないショートゲームの練習を誰より以上にやっていることに目を向けることができない限り、いつまで経ってもあなたはアベレージゴルファーなのです。
そこに気づいて練習をするようになったときに、やっとアベレージゴルファーからは卒業できて、「上級者」の仲間入りへの門を叩くことができるのです。
「1+1=2」というほど簡単なことがなぜ分からないのか、私には不思議でなりません。