アマチュアはアマラインを意識すべき
ゴルフ関係のブログにはランキングというものがあり、どうやら閲覧数の多さなどでランキングされているようです。
私のブログは、基本は自分のラウンドスコアを記録するためのいわゆる「忘備録」的なものであり、特に閲覧者を意識した媚びた内容の記事は書いていません。
自分が考えていることを、ほぼストレートに書いているだけですが、ときどき同伴者の悪口なども書いて自分の不満の捌け口にしているほどで、その対象の誰かからかクレームが付かないか心配するくらいなので、できれば閲覧数はあまり増えてほしくはないのが本音です。
さて、ゴルフブログ系のランキング上位の記事を眺めてみたら「アマラインとプロライン」について書かれたものがあり、その趣旨は「プロラインの勧め」という内容でした。
しかし、私の意見は違うので、ここで書かせてもらいますが、これは読む人に真実を伝えたいだけという内から湧き上げる思いと同時に、自分自身に言い聞かせる目的からでもあるのです。
プロライン・アマラインとはゴルフのパットで狙うラインの違いをいいます。
グリーン上では平坦なラインはほとんどなく、上りや下りが組み合わさったケースが多いのですが、パットのラインを読む場合に厚めに読んだり薄めに読んだりする必要があり、大きく曲がるラインで薄めに読むことを「アマライン」と呼び、曲がるラインで薄めに読んでしまうと「絶対に入らない」結果になります。
ランキングトップの記事では、プロラインを勧めているような内容でしたが、これはアマチュアにとっては3パットや4パットの危険性を伴う考え方なので、私は賛成できません。
プロは「パットが決まってなんぼ」というものであり、1打で大きく賞金額が変わるため、パットの練習量はアマチュアより必然的に多くならざるを得ず、難しいラインであってもそれなりの対応ができますが、プロと違って圧倒的にグリーン上の実戦経験が少ないアマチュアゴルファーが「目指すはプロライン」と考えてしまうと、悲惨な結果になりがちです。
具体的に考えれば、その理由は明白です。
例として上りの3mのフックラインのパットが残っているとします。
受けグリーンの場合だと、カップの右手前からのパットであり、プロラインで打てば必然的に強めにならざるを得ず、カップインする確率はありますが、外れた場合はカップの上を通って左サイドに切れて行き、返しはスライスラインが残ってしまいます。
例え、1mのパットでも下りがかかるスライスラインは、タッチ・ライン読み共に難しく、パットの練習量の多さで経験値が高いプロだったらまだしも、経験値が低いアマチュアにとっては3パットするリスクは格段に高まるのです。
私は、パット練習量が圧倒的に少ないアマチュアだからこそ、ライン自体が良く読めない場合も多く、無理してプロラインを狙うより普通にアマラインを狙うように勧めます。
先ほどのケースであれば、アマラインで狙えば3mのパットはカップに絶対に届きませんが、次は上りのストレートなラインが残るはずです。
同じ1mでも、上りのストレートだったらアマチュアでも決める可能性は高く、安全性はプロラインよりはるかに高いのです。
プロラインは、プロやスコアを伸ばしたい一部のトップアマに向けてのライン取りであり、一般のアマチュアが「プロライン」に拘るのは、スコアロスのリスクを高めるだけだと私は思っています。
グリーン上のパットは2パットが基本だと考えていて、それは長さに関係なくそう思っているのです。
ゴルフのスコアは2パットがパーという基準があることを忘れてはなりません。プロのようにアンダーのスコアを目指すためには、プロラインで1パットを狙うのは重要ですが、アマチュアにとっては百害あって一利なしだといえるものです。
プロラインを勧める記事を読んで疑問に思うことが、ゴルファーのレベルに合わせるものでなく、プロレベルの考え方をさもゴルフ上達のためにアマチュアが知らない秘儀的なことだと記事にすることです。
私は良くスコアメークするには、今のショットのレベルにマネジメントを加えると、100切りや90切りはできると主張しています。
グリーン上のマネジメントとは、パー36に当たるパット数をいかに36以下に抑えることであり、それはプロラインで狙うことではなく、2パットを基本として偶々カップにアプローチが付いて1パットで凌げたというホールをいくつか作ることだと考えています。
いわゆる、私がよく主張している「ボギーなゴルフ」ですが、入ればパーだけど外してもボギーというゴルフには、プロラインなど不要なものなのです。
「ボギーなゴルフ」では2パットで凌げる場面では3パットだけは絶対に避けるという考え方が重要であり、消極的だと言われようともアマチュアのスコアメークには大事なことなのです。
アマチュアゴルファーの勘違いには「飛距離が伸ばせるとスコアアップに繋がる」という迷信めいた大きな間違いもありますが、「プロライン」という響きの良さで3パットを量産する「愚か」な考え方も同様なものだといえます。
マスコミに乗せられて間違った誘導に乗ることなく、カップまでのタッチを合わせる考え方で3パット防止を目指す消極的な考えが、アマチュアの目指すものだと信じているし、私は実践するように心がけています。
ただ、ときどき忘れてしまうのは、まだまだ未熟ものだという証明なので、こうした記事を書くことで自分自身に言い聞かせている部分も大きいのです。
今日はお休みなので、とうとう3本目の日記になってしまいました。