三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

ペナルティーエリアの処置についての疑問

 先日の大津GCで同伴者の「アプローチの達人」とペナルティーエリアの処置について話題になり、疑問が出たので、改めて新ルールでの救済方法を調べてみました。

(大津GCの1番パー4の様子。右には10番パー4が同じ方向に並んでいる)


 達人と話をしたのは、大津GC1番パー4です。ここは右には10番パー4のコースが平行にあり、左は山の斜面で中腹から左は以前はOB区域でした。


 現在は右には以前と同様に黄杭があるのは一緒ですが、左には白杭の代わりに赤杭が立っていて、その違いが話題になったのです。


(このホール紹介にはペナルティーエリアについては記載されていませんが、左のOB杭に変わって赤杭が立ち、右には10番ホールとの境に黄杭が以前同様に立っています)


 以前は左はOBだったので打ち直しをし、右は1ペナとして黄杭の内側にドロップしてプレーしていましたが、わざわざ赤杭と黄杭の違いがある以上、正式にはどういう処置をすればよいのかと達人と話し合ったのですが、2人ともイマイチ自信が持てなかったのです。


 新ルールでは、ペナルティーエリアには2種類あり、黄杭(イエローペナルティーエリア)と赤杭(レッドペナルティーエリア)では、処置する方法が若干ですが違います。


 ペナルティーエリアの場合は、打った球がその境界を越えた地点を基にして救済の参照になるポイント(reference point of relief)」を定めるようになりました。
(※「reference」とは「参照」などという意味です)


 黄杭も赤杭も、「元に戻って打ち直しを選択する」と「あるがままにプレーする」という選択肢は以前と同様ですが、救済を受ける場合に少しだけ処置に違いが出ます。


 黄杭では、境界を越えた地点とホールを結んだ後方線上に救済の参照ポイントを設定し、その位置からホールに近づかない1クラブレングス内にドロップします。


 赤杭の場合は、黄杭の処置に併せて、境界を越えた地点からホールに近づかない2クラブレングス内にドロップする処置も選択することができます。


 つまり、先の大津GCの1番の左の赤杭は、ロストの恐れや球が見つかってもそのままプレーは不可能な場所であることが予想されるため、境界を越えた地点から2クラブレングス内のドロップを認めているのであり、右の黄杭外に打ち込んだ場合は10番ホールのコースなので、救済を受けずにそのままプレーするという選択が予想されるため、わざわざ赤杭にしなかったのではないかと考えました。


 これまでの一般的な認識では、1ペナラインを越えたらプレーせずに元のコースに1ペナを払って戻し、プレーを続けることになりますが、大津GCのローカルルールを確認しても、1番と10番ホール間の黄杭を越えた場合の処置について特に記載はなく(追加ローカルルールがあるのかは不明)、新ルールに沿ってそのままプレーしても構わないということでしょう。

(スコアカードがヨレヨレになっています)

 
 もし、右の黄杭から救済を受けようとするなら、境界を越えた地点とホールを結んだ後方線上に救済ポイントを取れないため、打ち直ししか選択肢がないのです。
 これも、これまでいい加減に処置していたものが、違っているということになりますが、競技では黄杭はこれまでも無視だったので、新ルールがそれに近づいたのだと思えます。


 大津GCだけではありませんが、ルールを調べていて競技で注意すべきだと思ったことが、境界を横切った地点とホールを結んだ後方線上でのプレーを選択する場合です。


 これまでアバウトにドロップしていましたが、厳密にはまず救済を受ける地点をマークし、そこからホールに近づかない1クラブレングス内にドロップして止まることが条件になります。


 マークせずにアバウトにドロップしてしまうと、球が最初に地面に落ちた場所が救済を受けるポイントになってしまい、球が少しでもホール側に近づいてしまっていれば再ドロップの必要が出てくるのですが、それを怠ってプレーしてしまえば誤所からのプレーになりペナルティーが付いてしまうようです。


 なかなか細かい部分まで把握するのは大変ですが、無用なトラブルにならないよう、きちんとマークしておこうと思いました。