三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

今日は寝不足

 昨日から駅前の東横インに宿泊していますが、泊まりに来た理由の一つがサッカーのワールドカップ決勝を深夜にゆっくりテレビ観戦しようと思ったからです。


 アルゼンチン対フランスの決勝は、私はフランスが有利なかと思っていたものの、アルゼンチンが2‐0とリードした時点で勝負ありと思って寝る準備をしたほどです。


 ところが、エムバペのシュート2本で一気にフランスが追いつき、そのまま延長戦になるという熱戦になり、このまま最後まで見ずに寝てしまったら勿体ないと思ったのでした。


 延長もアルゼンチンのメッシが決勝ゴールかと思われたゴール正面からのシュートで勝ち越しましたが、フランスもエムバペのPKにより追いつき、そのままドローで、まさかのPK戦になってしまいます。
 アルゼンチンはメッシ、フランスはエムバペが1人目でそれぞれ当然のように決めましたが、2人目で明暗が分かれます。


 アルゼンチンは2人目3人目がきっちり決めましたが、フランスの2人目をアルゼンチンのキーパーが止め、3人目は左に外してしまいます。
 結局、PK戦でアルゼンチンの優勝になりましたが、この大舞台でPKを蹴る選手のメンタルはどうなのだろうと思ってしまいます。


 もちろんプロだからキックは狙った場所に打てるはずですが、両チームとも試合中のPKはそれぞれエースのメッシ・エムバペが打つため、他の選手がPKを蹴ることはこの大会ではなかったはずです。


 翻って、日本はPK戦で敗れましたが、蹴る順番は志願制だったと記事にありました。アルゼンチン・フランスが当然のように両エースが1番目に出てくるのだから、日本も誰がトップで蹴るかを事前に決めておくべきだったはずで、それが決まっていなかったことが日本がベスト8以上に進めない理由、つまりエースがいないことだと思いました。


 ただエース以外がPKを蹴らない決勝進出の両チームの他の選手にとって、PK戦は大きなプレッシャーがあったはずで、そこは個人技の南米チームが一枚上だったのでしょう。
 それにしてもメッシのタイミングを狂わせるPKでも、実際は鋭いシュートを蹴っているのが驚きで、元々のシュート力の違いを感じてしまいました。


 日本の選手も大きなキックでは、世界に見劣りしないシュート力はありますが、メッシはほとんど反動を付けずに鋭いキックを打てることが、超一流の証なのでしょう。
 対してエムバペは、キレのある弾丸シュートを放っていて、キーパーが反応してもその手を弾き飛ばすような威力あるシュートを打つことが出来るのが見ていても魅力です。


 エムバペはゴルフでいえば400yの飛距離を出せるようなもので、プロとしてみるものを魅了する選手になりますが、日本にそんな選手が出てくることは期待薄ですが、もしかしたらどこかに次世代の若手がいるのかもしれません。
 メジャーで活躍する大谷のように、個性を壊さず、大きく育ててくれる指導者がいれば、ゴール前でパスを選択するようなFWは生まれないと思いますが、、、。

上手い下手の基準とは?

 今日の熊本地方は終日にわたって気温が上がらず、寒い一日になりました。自宅でエアコンを付けても足元が冷たく、ファンヒーターは壊れているので日中はスリッパにホッカイロを付けていたほどです。

(9階の部屋からは駅前が見通せますが、以前の駅前の閑散とした風景を知っている身からは隔世の感があります)


 寒さを避けるためではないものの、以前から予約していた駅前の東横インに今日から宿泊することにしていますが、チェックイン後に寒さの中を外に出たくなくなり、買い物に行く気も失せてしまい、今晩は持参したカップ麺でも食べようと思っています。


 さて、最近でこそ利用は少なくなりましたが、ゴルフの1人予約を何年も利用していると、いろんな方々と顔見知りになり、それなりに情報交換をすることになります。
 どこどこのゴルフ場はグリーンの状態が酷いから行かない方がよいとか、〇〇ゴルフ場は安価な料金が時々出ているなど、行った者でないと気付かない情報も多く、特に料金については参考にさせてもらいます。


 交換する情報の中には同伴者の話題も多く、マナーが悪かったり問題行動をする利用者はそれなりに常連さんの中では情報共有ができているものです。


 ただ「あの人は上手い」と聞いていた人と一緒に回り、期待してプレーに注目していても、そう上手くない場合も多く、他人の「上手い・下手」の評価は結局はあまり当てにならないことが分かります。


 たまたま評価者と一緒のラウンドでそのときだけ好プレーできていたかもしれず、逆に私と同伴になったときだけ調子が悪かったのかもしれませんが、評価は自己との比較による相対評価になるため、絶対評価ではないことが期待外れに終わるケースが多いという理由になります。


 私はYouTubeでゴルフの動画を良く視聴しますが、あるラウンド動画に4人で100切りを目指すものがありました。
 一場面だけですがショットだけを見ると、それなりに飛距離も出て一見すると上手そうでしたが結果は全員が100切りに失敗していて、ショットとスコアは関係ないことが証明されています。

(パットのライン傍に2個も球がある状態というのが、初心者4人のラウンドらしいといえばらしいのですが、マークするというマナーを守らないとどこでもやってしまいそうです)


 1人予約で常連さんが「上手い」と評価しやすいタイプが、ドライバーショットの飛距離が出る人に多いように感じています。
 逆に、私がよく一緒にラウンドする「アプローチの達人」は、使うティーがフロントティーなので打つ順番が最後になり、アベㇾージゴルファーはスコアを気にしない(分からない)ためか、その凄さに気付かない人が多いようですが、「上手い」と感じない理由が飛距離が出ないゴルファーだからかもしれません。


 つまり、100前後のスコアのゴルファーにとって、「上手い=飛距離」であり、「上手い≠スコア」ではないところが何か面白いところです。
 飛距離にコンプレックスがあるゴルファーは、スコアがまとめ切れない場合、その原因は「飛ばないから」に理由を求めたくなるもので、逆に言えば飛距離が出るならもっとスコアが纏まると勘違いしているのです。


 実際はそうでないことが明白ですが、「スコア=飛距離」だと勘違いしているゴルファーが世の中に多くいるから、1本10万円もする新しいドライバーを買っては合わないと手放すことを繰り返すゴルファーが多いのでしょう。

100切りなんて簡単だ

 今日の熊本は薄暗い空模様の小雨が降る天気で気温も上がらず、寒い一日になっています。
 さて、表題に過激なことを書きましたが、100切りは達成したものにとっては簡単なことでも、達成できないものには越えられない高い壁に感じるのがスコア100という区切りの数字です。

       

 私は、普通にラウンドできれば誰でも100切りの達成は可能だと考えていますが、それには少しだけ練習の方向性を変えてみることが重要だと思っています。


 ゴルフはミスを前提としたゲームです。ゴルフの最少スコアのギネス記録は、10年前の2012年5月に豪州出身プロの16アンダー(パー71)になる「55」という驚くべきスコアですが、こうした神がかり的なスコアであっても4ホールはパーで終っていて、完璧なラウンドとは言えないものです。

 達成した豪州プロはランクが200位という下位の選手ですが、ラウンド後のコメントに「パットが入りまくった」とあり、記録達成のポイントは「パットが入るかどうか」だと分かります。


 ギネス記録では6500y以上のコースでの達成スコアという規定がありますが、一般アマチュアがプレーするコースは6000y前後であり、比較すると難易度はかなり低くなるはずです。


 つまり、パットさえ入ればアベレージゴルファーでもパープレー程度の可能性はあるもので、グリーン上を全て1パットの18打で終えれると、仮に全てボギーオンできればショット数は54打なので、立派な「72」というパープレーになる計算です。


 私が何を言いたいのかというと、スコアメークに必要なクラブは距離を打つドライバーではないということで、ゴルフのスコアメークで一番大事なクラブはパターであるという真実です。


 これはいつも書くように、パー72のスコア構成が他の13本のクラブで作るショットの36打とグリーン上の1本のパターによるパットの36打で出来ていることからも分かります。


 ショット36打を下回ることはトッププロでもほぼ不可能ですが、パット36打を下回ることは私のようなヘボゴルファーでも十分可能だという事実があります。
 パターはグリーン上だけでなく、エッジやカラーからも使えるクラブであり、私はアベレージゴルファーこそスコアメークの上ではパット練習が一番重要だと思っています。


 その理由は、わざわざ書くまでもなくスコアに直結するためで、パットを外したら即1打のロスになり、ショットミスはリカバリーできてもパットミスは絶対にリカバリーできないという事実があるためです。


 ゴルフ初心者のほとんどがショット練習から入り、パット練習は疎かにしてしまう傾向にありますが、それは「パットは簡単に打てる」という無意識の錯覚があるためで、初心者に最初に教える側もその傾向が高いといえます。
 「パットはあとからどうにかなる」という意識が教える側にはあり、まず目の前の酷いスイングをどうにかしてやりたいという思いが強いからです。


 しかし、この意識は自らもそうして教えられた負の連鎖であり、その結果、初心者がアベレージゴルファーになってもパットを簡単だと勘違いして練習を軽視する意識が残り、間違った自己流パットの打ち方のままで進化が止まってしまいます。


 そうしたアベレージゴルファーは、進化が止まっている理由をショットに求めがちで、ドライバーを買い替えたりアイアンを替えてみたりと消費行動を起こしやすく、それがクラブメーカーの思惑に合致するため、敢えて誰も教えてくれないことになってしまいます。


 なぜパターには様々な形状があり、ルール上も他のクラブでは許されない例えばグリップ形状の特例などがあるのでしょうか?
 そうしたことは、簡単に打てると思っているパットが、実際はそれだけ正しいストロークをすることが難しい1打になるということを証明しています。


 パットはパターで正しいストロークが出来ることが前提の上で、グリーンの形状や速度など様々な情報を加味してラインを読み、カップインを目指すゴルフの醍醐味の一要素です。


 つまり、100切りできないゴルファーは、ゴルフを半分だけしか楽しんでいないもので、それはパター練習をしていないからグリーン上での楽しさに気づけないことになります。


 話が少し飛びますが、私は3年前まで北海道へゴルフ旅に行っていて、各地に滞在したことがありますが、北海道民はゴルフ以上に「パークゴルフ」に熱中していて、ゴルフ場をミニ化したような綺麗なコースが至る所にありました。
 砂川市滞在時には、体験事業でパークゴルフを選択し、パークゴルフの上級者と一緒にラウンドしていろいろ教わったことがあります。


 ゴルフと同じように1番ホールから順にパー3のコースをプレーしていきましたが、上級者からは「パー3は2打でホールアウトを基準にコースマネジメントする」と言われました。
 私はパー3だから3打でホールアウトすればよいと思ってプレーしていましたが、パークゴルファーの競技レベルでは、パーは最低限のスコアでそれ以下でプレーできないと上位に行けないと言われたものです。


 なぜパークゴルフでは、ゴルフと違ってバーディーを比較的簡単に取れるのかというと、転がすことがメインだからで、使用するクラブも転がすための形状になっています。
 もちろん上級者はロフトのないフェースを開いたりして上げる球も打ちますが、基本は転がしなのでスコアが纏まり易いのです。


 これはゴルフでも同じで、パターを使ってOBを打つことなどほぼなく、転がす距離感さえ少し練習すれば、誰でもそこそこは打てるものです。
 パークゴルフ体験では、私がゴルフ経験者で転がす感覚が全くの初心者に比べてあったため、教えてくれた方が競技レベルでの話までしてくれたのでしょうが、簡単そうに思えたパークゴルフの奥深さが垣間見えました。


 つまりゴルフのパットも同様で、一見すると簡単そうでも、実際は奥深いのがパットであり、そのパットを打つためのパターのストロークを初心者のときにしっかり教わっていないと、ある程度のレベルからは苦労する羽目になってしまいます。
 もっとも、ほとんどが苦労するレベルまでいかないから気付かないのでしょうが、もしかしたら最初に気付いていれば、誰でもスムースに100の壁・90の壁・80の壁を乗り越えれるものかもしれません。


 表題の「100切りなんて簡単だ」は、初心者ではないのに100切り出来ない場合は、ショット練習時間の半分をパター練習に振り替え、スタート前の練習グリーンでパターでエッジから転がす練習をして感覚を掴み、実際のラウンドでもグリーン外でパターを多用する意識を持てば、今のショットレベルでも簡単に達成できるものです。
 ラウンド後はショット数とパット数を毎回しっかり調べ、ショット数60・パット数39を目標にすれば、そんなに100切りが難しいことではないと分かります。


 ショット数60とは6000yのコースだとしたら1打当たりの換算では100yになるもので、100yを転がしていけばだれでも打てる距離だと分かります。
 普段の250yを打つドライバーショットの練習など100切りのためには無用の練習で、最大でたった14回しか使わないクラブの練習に時間と費用をかけるより、練習場に練習グリーンがあるのであれば、そこでパット練習をした方が費用も掛からず効果は上がるものです。


 こうして書けば身も蓋もない内容ですが、要は目標を立て、それを達成させるための道筋をしっかり自分で立て、その通りに実践するだけです。
 仕事などではPlan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)の「PDCA」サイクルを繰り返し行うことで業務改善を図る方法がありますが、ゴルフは「PADC」順に重要であり、Pは「パター練習」でAは「アプローチ練習」、Dは「ドライバー&アイアンの練習」で、Cは「コースでの実践」という語呂合わせですが、要はドライバーの練習よりパター練習が先だということです。