三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

シニア選手権マッチプレー1回戦


 今日は滝川市民ゴルフ場のシニア選手権の決勝トーナメント1回戦に参加するため、3時に起きて、70キロ離れた滝川市まで行ってきました。
 日曜日の早朝の道路は高速状態のようで、国道を避けた道道は全く車は走っておらず、かなり速いペースで走ることができます。
 一昨年に地元の人から「北海道では高速を使うメリットはないよ。高速は80キロ制限だし、片側1車線なので前に遅い車がいると下道よりも遅くなることがある」と言われていて、国道に沿っていくつも道道が碁盤の目のようにあるため、それらを使うと早朝だったら高速並みに走れます。


 今日は、全道的に雨のようで岩見沢を出発するときもかなり雨脚が強く、滝川市に入った頃も結構な雨が降っていました。


(ゴルフ場の駐車場には、1台だけしか停まっていません。雨でフロントガラスが濡れ、ピンぼけに写ってしまいます。)


 そのためゴルフ場に5時頃に到着しましたが、雨で練習するような状況でなく、いつも多い駐車場にも車は1台しか止まっていませんでした。
 7時スタートの予定だったので、6時まで車の中で待機し、レインウエアを着こんでクラブハウスに行くと、すでに何人かが待機していました。


 ここのゴルフ場の責任者で決勝トーナメントに進出されている専務が、雨のときは首筋から雨水が侵入するから、レインウェアの首周りにタオルを巻いておいたが良いと言われ、その真似をして準備しましたが、暑がりの私は動くと汗が出てきたので、しばらくすると外します。
 外は15度ほどでしたが、レインウェアを着込むとかなり暑く感じたのです。


 7時になり、コールがあって1番スタートなので、対戦相手と1番ティーに向かいます。競技上の注意などを聞き、番号が若い私がオナーとしてティーショットでした。


 1打目はナイスショットになり、セカンドでピンの右2.5mのバーディーチャンスに付けましたが、カップ左に外してしまい、せっかくのチャンスを生かせません。
 このときは、始まったばかりだと思いましたが、この後は苦戦することになってしまいます。


 2番パー4でセカンドをトップ目にグリーン右に外し、アプローチを2m弱に寄せましたが、このパーパットもカップ左に外し、バーディー逃しの対戦相手に早くも1ダウンになってしまいます。


 続く3番パー3でも、手前ラフにショートし、バンカー縁でスタンスが取れない場所から上手く2m内に寄せましたが、このパットも外し、あっという間に2ダウンになってしまいます。


 1回戦の対戦相手は、予選で91というスコアだった方で、そんなに上手くないのではと思っていたのが大間違いで、聞くとオフィシャルHDCPは11とのことで、たまたま先週の内容が酷く、久しぶりに90叩きをしたとのことでした。
 最初はそれなりの方だと見くびっていたのですが、ドライバーショットの当たる音がビシッと芯を食った音が聞こえ、内心「これはまずいぞ!」と慌ててしまいました。


 4番パー5でその慌てた気持ちが出てしまいます。
左曲がりのコースは、相手はセンターでしたが、私は右ラフに打ってしまい、ここでもダウンかと焦ってしまっていました。
 しかし相手がセカンドをミスショットし、結果的に私がピン奥7mにパーオンに対し、相手はグリーン奥に3打目をこぼしていたのです。
 下りのアプローチは短く、3mほどの下りが残ったのを見て、何を血迷たのか、馬鹿なことにカップを狙ってしまったのです。
 冷静に考えれば、相手はボギーが濃厚なので、距離合わせするパットを打つべきなのに、しっかりヒットし、カップの左を抜けて2m強もオーバーしてしまいます。
 予想通り、相手のパーパットは入らず、何を馬鹿なことをしたんだと自分を責めながらのパーパットはカップに蹴られ、取れるホールを分けにしてしまいました。


 5番パー4も私がバーディーパットを外した後、相手はきっちり寄せ1を取り、また分けになり、この辺りでは「こんなはずではなかったのに」という気持ちが出てしまいます。


 6番パー5で、やっとピンの奥3mに付けてバーディーゲットになり、1ダウンに戻すことができましたが、ここのバーディーで精神的にかなり楽になり、平常心が戻ってきました。


 7番パー4は、お互いがグリーンを外し、アプローチも微妙で、パーパットを外して相手が決めたら仕方ないと腹をくくって見ていましたが、外してくれて事なきを得ます。
 お互いアマチュアだし、マッチプレーの場数は私の方が多いはずと頭の中で自分に言い聞かせ、相手が予想を上回るプレーをされたら仕方ないと思うようにして、自分のプレーをするべきだと考えました。


 8番パー4はお互い距離のあるバーディーパットを外してOKを出し合うパーでしたが、相手は長いパットの距離感もよく、このときは本当に90叩きをした人かなと不思議に思っていました。


 9番パー3でお互いが風に翻弄され、左右に外し、私が1mに付けたのに対し、相手は3mを入れきれず、私が慎重に沈めて、やっと前半の最後のホールでイーブンに戻すことができました。


 10番パー5は、ここから風がもろにアゲインストになりますが、私のパーオンに対し、手前から寄せ1としぶとく食らいついてきて、ここも分けになりました。


 11番パー4は、お互いバーディーパットを決めきれずに分けでしたが、なかなか相手はほころびを見せてはくれません。
 次から、苦手なホールになり、これは負けるかもとの気持ちがよぎります。


 12番から2ホール連続で長いアゲインストのパー3になり、相手はここもしぶとく寄せ1を決め、私のパーパットはカップ左を抜けてしまい、また1ダウンになりました。


 13番パー3は、相手がパーパットをミスしてくれて、命拾いの分けでした。


 14番パー4は強烈なアゲインストの上に400yを越えるミドルなので、パーオンはほぼ不可能なホールになります。
 ここは私にミスが出て、3打目でも乗せられず、負けを覚悟していましたが、相手がアプローチを思ったほど寄せられず、決められるだろうと覚悟していた2mのパーパットを打ち切れないミスをみて、マッチプレーに慣れていないため「痺れ」が出たのが分かり、これはと思うことができました。
 ここは負けを覚悟していたのに、分けになり、ラッキーでした。ここを取られると非常に苦しくなるはずでしたが、相手もその意識があったようで、勝ちを意識すると痺れるのです。


 15番パー4は私が先にパーオンしてプレッシャーをかけ、外された後のアプローチをやはり思ったように寄せられず、3mのパーパットもショートしたのを見て、かなり「痺れが来てるな」と観察することができました。
 ここを取って、イーブンに戻します。


 16番パー4は、相手がセカンドをミスし、3打目を私と同じエッジだったので、ここは無理せず、1打上回ればという作戦で、しっかりボギーを狙い、相手はパットが打てなくなっているのでダボを打たれ、このラウンドで初めて1打リードのなりました。


 17番パー5はこうなるとこちらのペースになり、私がパーオンして、パー逃しの相手に対し、しっかりパーセーブして、試合を終わらせることができました。


 相手の方は、途中まで「こんなゴルフをされると敵わない!」と思うような素晴らしい内容でしたが、折り返した後に1打リードされてから勝ちを意識されだしたのか、パットが打てなくなり、それで私が勝ちを拾った展開でした。
 この辺りがマッチプレーの怖さで、いったん失った流れはなかなか取り戻せず、ズルズルと深みにはまり込む怖さがあるのです。
 そういう自分も2番・3番と立て続けに取られ、焦りが出ていましたが、6番のバーディーで自分を取り戻すことができ、相手を観察する余裕が生まれました。


 終わって、18番を練習のためプレーしましたが、その際は普通の状態に戻っていて、きちんとパーを取られていたので、私としてはラッキーだったと言える勝ちでした。