三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

ショットもパットもそこそこでいいのがゴルフ

ゴルフのスコアでは、基準となるパーという数字がホール毎に定まっています。

一般的にパー3・パー4・パー5の3種類のホールがあり、それぞれショット数+2パットがパーの数字となっているため、パー3では1オン・パー4では2オン・パー5では3オンが基本です。


つまり、パー4のホールではティーショットでそこそこの距離を打ち、セカンドでグリーンオンさせて2パットでカップインさせるとパーになるのです。
もし、1パットだったらバーディーとなりますが、アベレージゴルファーにとってのバーディーはある意味、偶然の産物になります。


その偶然とは、たまたまセカンドショットがピンに絡んだとか、長めのパットが入ってしまったなどという予想外の展開で、狙って取れるものではないのがアベレージゴルファーにとってのバーディーなのですが、なぜか皆さんバーディーを獲るのが目的のような攻めをしたがります。


スコア90が切れないアベレージゴルファーであれば、1個の偶然のバーディーより、確実なボギーを重ねた方がずっとスコアメークには有効で、バーディー狙いのゴルフをするからダボやトリプルに繋がるしっぺ返しを受けるのです。


スコアメークに一番良くないものが、OBになります。
OBはティーイングエリアからグリーンとは反対の後方に打ち出すようなもので、2打かけて元の場所に戻すことと同様のミスになります。
そうであるなら、飛距離を求めるよりOBにならない程度の曲がりでそこそこの飛距離があればよく、男子プロのようなショットを目指すのは愚の骨頂というべきことなのです。


飛距離アップ=スコアアップという勘違いがほぼ大多数のアベレージゴルファーにはありますが、だったら一度フロントティーからプレーしてみることです。
スコアメークできないアベレージゴルファーほどバックティーに拘るという不思議な傾向がありますが、反対にフロントティーは決して使おうとしないことも不思議といえば不思議です。


同じゴルフサークルのメンバーとラウンドしてみると、大津の12番パー4に来ると「サービスホールだ!」とよく言います。
単に距離が短いパー4だからそう言うのでしょうが、結果はサービスホールのはずなのにほとんど他のパー4のホールとスコアは変わらず、どこにもサービスされた風はないのです。


つまりほとんどのアベレージゴルファーには、「距離が短い=簡単」「距離が長い=難しい」という図式があるようで、だからこそ距離が短いフロントティーを使いたがらず、身の丈に合わないバックティーでプレーしたがるのです。


フロントティーが簡単だからといって、パープレーなどは絶対に出来いのは明確で、ほとんど同じスコアになるのが落ちですが、アベレージゴルファーには距離絶対主義というべき信仰があるようです。
この間違った距離絶対主義が、そのまま飛距離への信仰に繋がっています。


ゴルフは飛距離だとばかりに、ドライバーを振り回す練習しかしないからいつまで経っても90が切れない訳で、スコアメークはショートゲームだと気づいて初めて、やっとレジャーゴルフからスポーツゴルフをプレーするゴルファーの仲間入りになるのです。


もちろん、ドライバーショットを含むすべてのショットもパットも上手く打てるのであれば問題などありません。
そうであるなら、プロになってゴルフで稼げることになりますが、ほとんどのアマチュアはそうではなく、ショットの精度に悩むのです。


難しいショットの精度を上げるより、ショットのブレの幅が狭いアプローチの練習をしたほうが、ずっとスコアメークには有効です。
練習場でのショット練習の割合では、ドライバーの練習比率を下げて、ウェッジでの30y~50yショットの練習をメインにすれば、きっと新しく開眼できる何かが見つかるはずです。


30y先の的に向かって、常に手応えよく方向性と距離を合わせるのは、やってみるとかなり難しいことが分かります。
距離至上主義の考えでは、その難しいことを練習せずにラウンドに臨むから、スコアが纏まらないのは当たり前で、まず本当に30yをしっかり打てるかを試してみることです。


10発打って、全てきちんと打てるのであれば練習しなくても構いませんが、1発きちんと打てれば良い方で、何かしらのミスが出るはずで、練習でその程度の確率なら一発勝負の本番のラウンドではどうしようもないレベルだということです。


この30yのアプローチ練習も、プロの真似をしてスピンを効かせようなどと思うのが、またアベレージゴルファーの浅はかな勘違いです。
まずしっかりフェースで球を拾えているか、そして目標の方向に打ち出しているかが大事で、ピンに絡ませる必要はありません。
1ピンだと2mほどの距離であり、30yからはカップから2mに寄れば大成功だと思うことです。
パットもこの2mが入ればラッキー的な考えで打ち、入らなくてもボギーというスコアで終えることができれば、誰でも普通に80台のスコアは作れ、ときには80切りも達成できるのです。


なぜ、無駄な練習に貴重な時間やお金を投資するのか不思議ですが、それもこれもゴルフ関連のマスコミが「飛距離至上主義」という間違った考えを発信することで、無垢なアマチュアゴルファーを惑わせている結果だと思っています。


スコアを纏めたいなら、短い距離の練習をすることが、スコアメークのための本当のコツなのです。
ゴルフは真逆のことをしなければならないから難しいといえますが、それを知っていると比較的簡単になります。
〇 飛ばしたいと思うならゆっくり振ること
〇 球を上げたいなら低く打ち出すように打つこと
というように、真逆の練習が必要なのです。