三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

飛距離は本当に必要か?

今日の熊本は台風15号の影響で雨模様になり、右手の不調もあり、ラウンドは来週までお休みする予定です。
そのため、午前中はCS放送で再放送中のLPGAステップアップツアーANA PRINCESS CUPを見ています。


7月13日に行われた最終日ですが、会場は北海道の早来カントリー倶楽部 北コースであり、私が今年5月に渡道した翌日にラウンドしたゴルフ場になります。


そのため、自分のラウンドを思い返しながら懐かしく見ていました。


早来CCはセルフの南コースとキャディー付き歩きの北コースがあり、私がラウンドしたのも同じ北コースだったのですが、同じような距離からでも女子選手の正確なストロークには感心させられます。


女子とはいえプレーしているのはプロがほとんどであり、プロと比較するのは僭越というものですが、6522yといいう距離はアマチュア男子にとってもそれなりの距離があるゴルフ場になります。


3日間トータルでアンダーパーをマークした選手は12名で、優勝の19歳の工藤優実選手(まだプロテストに通っていないので「選手」と表記しますが、アマチュアではない。)は8アンダーというスコアでした。


やはりスコアを見ても自分とは違うなと改めて実感します。
では何がプロとは違うのかという視点でみてみます。


もちろん画面に映し出されるのは優勝争いをしている、この週では好調な選手だけということもあり、ドライバーショットの安定性は当然あります。
その飛距離は残り距離から推測すると、250yには届いていないようで、389yの16番パー4でもセカンドは150y前後が残り、7Iや8Iというクラブ選択でした。


この16番では最終組は全員がパーオンしていて、うち2人はバーディーチャンスに付けてセカンドショットの正確性が光ります。
結局、誰もバーディーは獲れずにパーで次のホールに進む波乱のないホールになりました。


私の場合、ティーショットを曲げてラフからセカンドでグリーンを外し、アプローチは寄らず、どうにか2パットしてのボギーがやっとという展開でしたが、プロの正確なショットとの差を感じます。、


17番の池越え175yパー3では、使用クラブに注目してみました。
オナーの加賀其プロは左奥のピンに対し5Wを使用し、やや薄い当たりで右手前にオンでした。2番目の丹選手も5Wでこちらはやや左奥に打ち越してしまいます。
3番手で優勝した工藤選手も5Wで、こちらもやや中央奥にオーバーしてしまいます。


この使用クラブを見ても、175yを5Wで打つのはアマチュア男子よりも飛ばないという証明です。
私の場合だと175yは6Iの距離で風の具合によって7IだったりU6だったりしますが、ラウンドした日は雨模様でアゲインストだったのでU4を選択しましたが、さすがに5Wを使う選択肢はありません。
私の場合、手前にパーオンして2パットのパーでした。


つまり飛距離だけを比較すると、女子選手より自分の方があるということが分かります。
それなのに、スコアでは大きく後れを取っています。


最終18番は500yのパー5で、グリーンの右手前に池があるホールです。最終組の3人はオナーの丹選手が狭いフェアウェーの左ファーストカットに外しますが、他の2選手はフェアウェーキープでした。
私は右フェアウェーからキャディーから右はダメと言われ、セカンドを左ラフに打って52度でパーオンし、どうにか2パットのパーでした。


加賀其プロはフェアウェーでも大きく左足上がりの難しいライからミスショットで左のラフでしたが、工藤優実選手と丹選手はきっちりフェアウェーをキープしました。
3打目では加賀其プロは奥のバンカーに打ち込みましたが、見事にパーセーブしてプロの技を見せてくれます。


フェアウェーから打った工藤選手と丹選手は見事にバーディーゲットでした。


こうしてみると、やはりゴルフのスコアは飛距離ではなく、正確性がまずあるべきなのが分かります。
ドライバーショットをフェアウェーに打つ正確性、セカンドをバーディーチャンスに付ける正確性、1パットで沈めるパットの正確性がかみ合えば、大きなアンダーのスコアが出るという当たり前の結果がそこにあります。


ほとんどのアベレージゴルファーは、「当たれば」という条件付きですが女子プロの飛距離に劣るどころか上回っているのが現実です。
飛ばない女子プロでもアンダーパーのスコアを作れるのに、より飛距離を持っている男性アマチュアが大きなオーバーパーという現実は、結局、スコアメークはショットに正確性があるとどうかということを証明しています。


100が切れない、90が切れない、80が切れないというアマチュアが、スコアを縮めるために今以上の飛距離を求めてクラブを求めることは、やはりちょっと違うのではというのが私の意見です。
目的とは外れた道を選択すれば、当然スコアアップという目標には到達できないのは当たり前です。


それでもドライバー探しの旅で彷徨い続けるのでしょうか?